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営団地下鉄、丸の内線「霞が関」駅、B1b出口の真上に「弁護士会館」がある。 その隣には東京地方裁判所や検察庁などがあり、弁護士会館がここにある理由がわかった。 さらに納得したのが、この場所、 江戸時代には大岡越前の守の屋敷があったという。 大岡裁きが行われていた場所でいまも裁判が行われ 裁判関係者が毎日この場所に集まる。 歴史ってすごいなあと思った。 江戸時代と現代がつながっている感覚。 今回のこのイベントを知ったのは、松元ヒロのライブだった。 彼のソロライブに行った時に、今回のイベントのチラシが入っていた。 副題に「その今日的意義を考える」とある。 そして、チラシの下には入場無料(予約不要)という文字が! なんて太っ腹なんだ! 憲法のことを聴けて、松元ヒロのライブが聴けて、 さらにパネルディスカッションがある。 13時から16時半までの3時間半のイベントが無料なんて! そのチラシをもらっていたことを忘れたころ、 朝日新聞に「松本ヒロの日本国憲法君」の記事が載った。姓は日本国、名は憲法。 現在62歳です。日本国憲法を擬人化した舞台があり、とても感動的である 、と書かれてあった。 当初、朝刊に載る予定だった「憲法君」の記事は 豚インフルエンザの記事にとって代わられ、夕刊に載ることになった! 関西地区の女性記者は、東京本社に是非、これを掲載してくれるようにと掛け合ったそうである。 その夕刊の記事を見て、今回のイベントチラシを思い出した。 よし、憲法君に会いに行こう! これも何かの縁である。 まずは、ノンフィクション作家の保坂正康氏が 「9条の役割とその未来~戦後第一世代の責務と覚悟」 と題した基調講演を行う。 大きな講堂に数百人くらいの観客が来ていた。 60代過ぎと思われる熟年の人々、そして法律や社会貢献などを学んでいるのだろうか? 若い学生さんたちが中心。 それ以外に、法曹界の人々? 中年の働き盛りと俗に言われている私たちの世代(30代から40代)の姿は少ない。 保坂氏は、昭和14年(1939年)生まれ。 小学校(当時は国民学校)に入ったのは戦後すぐのことだった。 その戦後に初めて国民主権となった時代に教育を受けた世代の 責務があるのではないかと保坂氏は語る。 無念さを思いながらも特攻で散っていった彼らの言葉を語る。 特攻する直前敵艦に向かって「海軍のバカヤロー!」と 怒鳴りながら突っ込んでいったという話が象徴的だった。 この言葉にはどのような思いが含まれているのかということに 思いを馳せるほかなかった。 こういった残酷な事実の積み重ねから見えてくる真実から目をそらしてはいけないと 保坂氏は強い口調で語られた。 戦争体験ではなく、 戦場体験を歴史の中に残していかなければならないとおっしゃった。 また、後ほど、基調講演に対する補足説明として、 平和団体などがお題目のように「平和!」「平和!」と唱えているような 「平和原理主義」だけでは問題の解決にはならないのではないかという提言をされていた。 「もう二度と戦争は嫌だ!」という気持ちはわかる。 特に昭和19年から20年にかけて本土爆撃を経験した人たちなら尚更のこと。 それを体験することは「厭戦」「嫌戦」という考え方であるだろう。 「非戦」とか「反戦」とはそれと同じ軸で語ることが出来ないものかもしれない という前提の理解の下に、戦争を考えていかなければならないと保坂氏は語った。 (ここの部分の真意が理解できかねており、説明がうまく出来なくすいません。) 英国首相だったチャーチルがこれからの戦争は 大きな格差の中で行われると言ったそうである。 それは、戦略図面を作りながら作戦を考える人たちと、 前線で実際に戦う人たちの階層化がさらに進むだろうということである。 そして、そのことが実際に起きていることも事実。 「貧困国家アメリカ」のルポなどを読むと現実化していることが良くわかる。 日本は、そもそもはそんな国民ではなかったのではないかと保坂氏は考える。 事実、1920年代に戦争を回避する流れが確かにあったそう。 10分間の休憩をはさんで松元ヒロのライブである。 プログラムには、 スタンダップコメディ「『憲法くん』で全国行脚」 と書かれている。 「憲法くん」のネタ自体が20分弱のものなので マクラのように麻生首相のものまねなどをして会場を沸かせる。 いつものライブと観客層が違うので場を図りながら作っていく。 その手法は芸人ならではであり、落語家に近いものを感じる。 昨日は立川談志一門会に出ていたそうである。 立川談志師匠は松元ヒロに「お前は、平和を飯のタネにしている」とおっしゃるらしい。 それを受けて、松元は「戦争を飯の種にするよりよっぽどいいです!」と言って 会場を沸かしていた。 そして、「憲法くん」の登場である。 憲法くんは大きなロイドメガネをかけている。(ウェリントンタイプというTRADなメガネ。) 姓は日本国。名は憲法。憲法くんは現在62歳になった。 まだまだ元気です。昔の62歳とは違うバリバリの現役です!と。 擬人化しながらわかりやすく憲法の本質を語ってくれる。 憲法は前文と百数十条からなる条文から出来ている。 法律は我々を縛るものかもしれないが、憲法は国家を縛るものである。 国家の独走は、許されない。 それが憲法くんの役割だという。 いま、憲法くんを変えようという意見が出ている。 理由を聞くと現実と違ってきているからという。 しかしお訊ねしますが憲法は「理想」ではなかったのでしょうか? 国民みなさんの決めた理想だったのでは? 現実が理想と乖離しているからと言って、 「理想」だった憲法を現実に近づけることがいいことなのでしょうか? と、わかりやすい論旨の展開で憲法くんはみなに語りかける。 憲法くんは前文を暗唱する。 日本国憲法の前文は理想と高邁な精神と尊厳と矜持をもって言葉を尽くされたものであることがわかる。 憲法くん=松元ヒロの口から発せられる言葉は、音声となって僕たちのココロの中にまで届いてくる。 三部のシンポジウムで女性弁護士の中野麻美さんが 「日本国憲法前文」を改めて聴いてココロが震えました。 感動しない人はいないんじゃないか?と思います。 と、今、本当に未来が見えなくなっています。 未来が展望できる社会に向けて、憲法に書かれていることを 今の社会に再定義づけしたいと思いますと、 そのためにはみなさんが自尊の気持ちをもって具体的な行動を示すことが重要であるとおっしゃる。 差別や暴力でものごとを解決しないことを、 貧困から差別が生まれないことを、 そのためには現在の既得権益のすべてを撤廃して、 自らの価値を確認して再出発することが重要であると語られた。 また、慶応大学教授の弁護士小林節氏は、その言葉の中で何度も、 米国と対等な関係を築き独立国家としてきちんと向き合って行きましょう! とおっしゃっていた。 その意思は固く、強い。
by haruharuyama
| 2009-06-07 13:28
| 時事放談
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