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野田秀樹が東京芸術劇場の芸術監督に就任した。 以前、夢の遊眠社の制作をしていた高荻さんが 世田谷パブリックシアターから異動して、ここで副館長として 野田秀樹と共同して制作を行うらしい。 この公演は、その就任記念初公演である。 英国から男たちだけの劇団「プロペラ」を招聘した。日本初公演。 野田秀樹が文化庁の研修で英国に行ってから随分と時間がたつが、 野田はそれらの関係を今に至るまで続けている。 プロペラの主宰であるエドワード・ホールとは15年来のお付き合い。 野田の舞台でプロペラの手法に影響を受けたような演出などが見られて、興味深い。 「プロペラ」自体は1997年に創設された。 男優ばかりでシェイクスピア演劇をする。 そもそもシェイクスピアの時代には、男ばかりで演じられていたと聞く。 歌舞伎と同じようなことが海外でも行われていることが興味深い。 それは何故なのか?知っている方がいれば教えて欲しい。 舞台で演技するのは古来なぜ男性が中心だったのか? 逆説的ではあるのだが、エドワード・ホールは 日本で宝塚歌劇団などを見たことが男だけの劇団を作るヒントになったらしい。 二日にわたって「ヴェニスの商人」と「夏の夜の夢」を見る。 簡単なセットなので二つの舞台を組み替えることはそんなに難しいことではない。 それよりも、英国から舞台セットを積んできた船が 日本ではない別のところに行ってしまい 急遽、日本で美術を作って公演に間に合わせましたと 会場の中の張り紙に書かれてあった。 本当に、いつ何が起こるかわからないものだ。 積み荷は上海にあるというような噂を聴いた。 「ヴェニスの商人」は始まりと終わりに同じようなシーンがあり。 それが印象深い。 陪審員のような男が問う。 「Which is Christian or Jeu?」 「どちらがキリスト教徒でどちらがユダヤ人か?」 と。ヴェニスの商人のシャイロックに対する意識が強くなる。 彼はユダヤ人というだけで差別され、それゆえに孤立する。 孤立することによって、ますます依怙地さは強くなり、 キリスト教徒との対立を深める。 男性ばかりで演じられることによってお姫様がどの人なのか 一瞬わからなくなったりする。 衣装やメイクで女性を演じているということはわかるのだが、 女形のような姿ではなく、顔が男性そのものなので混乱が生じてくる。 「ヴェニスの商人」のストーリーを事前に知っておかないと なかなか手ごわい舞台になるだろう。 しかしながら、価値観が転換し刺激的な舞台でもある。 男女の性の価値観の転換、キリスト教徒とユダヤ教徒に対する価値や解釈の転換など。 また、面白いのが姫を黒人が演じているというところ。 黒人と白人との価値観の転換も意識的に行われているのだろうか? 「夏の夜の夢」は衣装で王家の人々、アテネの市民たち、森の妖精たちが分けられている。 そこで繰り広げられる馬鹿馬鹿しい取り違えはユーモラスである。 「ヴェニスの商人」のようなメッセージ性を感じるというよりも、 ファニーな喜劇を楽しむように出来ている。 舞台の様々な場所に楽器が置かれ、持ってこられ、その音が 効果音になったりBGMとなったりしている。 バイオリン(フィドル?)なども出てくる。 アテネの話なのに森の宴のシーンでバイオリンを引きながら踊るシーンがあり、 これは明らかにケルティックダンスだと思った。 後半、舞台は観客席と一体になり盛り上がった。 パックの言葉に合わせて割れんばかりの拍手が劇場内に響く。 どちらの公演も字幕なしの同時通訳の翻訳サービス(500円)だった。 同時通訳のメリットは舞台から目をそらさなくて済むというものだが、 逆に音はイヤホンをしている耳が近くから聞こえてくる音となり、 舞台で語られている美しい英語のセリフと言い方やニュアンスといった感覚が 上手く伝わってこないところ。 原語でわかるだけのリテラシーを持ち得ればいいのだが、 そうもいかなく、少し残念に思った。 プロンプターでの公演だと、どのような感じに見えたのか経験してみたかった。
by haruharuyama
| 2009-07-19 10:05
| 舞台
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