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A5版の大判の書籍。総ページ数、484ページ。 中には文字がぎっしりつまっており、 読み終えるのに二週間もかかってしまった。 図書館で借りてきたものなので、延長をさせていただいたものの、 ぎりぎりに読了。 その理由は、細かいデータやリサーチの延々とした説明が入ることと、 そのデータの解析を、微にいり細に入り説明してあり、 文章が長いこと。 ある種の根気がないとこの手の本はなかなか読み終えることができない。 でも、よく読むと、本書にはとても貴重なことが書かれているので そのエッセンスだけを抽出した本があれば、 それを読んだほうがいいかも。 それにしても、米国の学者先生が書いたものなので、 データを駆使して論理的に語ろうとしているから 仕方がないことかもしれない。 ここまでして人を説得することをするということが 欧米的な文化なのかもしれないなとも思った。 本書は米国で2007年に、日本で邦訳本が2008年に出版された。 いまの時代を実によく描いている。 「クリエイティブクラス」の考え方やライフスタイルの変化についていろいろと知る。 邦題には「資本論」とあるが、 原題は「The Rise of the Creative Class」。 労働者のクラスを著者は3つに分類していた。 「ワーキングクラス」「サービスクラス」「クリエイティブクラス」 これは説明するまでもないだろう。 そして「クリエイティブクラス」が台頭することによって これからますます経済が発展すると著者は言う。 序文にこうある。「経済発展は企業によってというよりも、 寛容性が高く、多様性に富み、クリエイティビティに対して開かれた地域で起きている。」と。 クリエイティブクラスにとって、内省や自己の探究をすることにより、 広範に社会の再生や変革を実現するチャンスが来ている!とも言う。 その事実について本書では、延々とした事実や変化の端緒が列記されている。 それは、それで面白いのだが 米国流のビジネス関係の書籍によくあるパターンだなと一方では思った。 具体的な事例はそれで面白い。 自分で実行する際にその事例から何かヒントを得ることができるかもしれない。 そういう意味では有効。 本書から「気づき」を得る人はかなりな数に上るだろう。 要するに本書は、これからクリエイティブ経済の時代になる、 そしてクリエイティブクラスとはどのような人なのか、 彼らの働き方はどのようなものであるかについて語られる。 それは従来の九時五時の世界ではなく 時間も空間も限定されないところで、 遊びとも仕事ともつかない環境や状況の中で生み出されてくるもの! それがクリエイティブクラスのスタイルである!と。 彼らはオープンでフラットであり、多様な価値観を認め受け入れていく。 そして、そのような環境の中でマッシュアップして新たな価値を発見していく。 人生にとって働くことは生きることであり それはすなわち遊ぶことである。 そういうクラスがクリエイティブクラスに特徴的である、と。 彼らの仕事に関する関心事は、 まず「やりがい」そして「柔軟性」次に「安定性」 4番目にやっと来るのが「基本給」。 「ボーナス」や「ストックオプション」を選択したものは少数であった。 この10年で仕事環境に対する要求がそのように変化してきているのである。 そして、クリエイティブクラスの人々は 彼らにとって住みやすい場所を選択し、積極的にそこに移動していく。 箱物では、ダメなことがここで証明される。 彼らは、高度にパッケージ化された商業施設を「ジェネリカ」と呼び、そした場所を避ける。 チェーン店やGMSなどはその典型だろう。 そこには最新鋭のスタジアムなども含まれる。 彼らの好む場所には必然的に経済が発展する三つのTがあるという。 その三つとは技術(technology)、才能(talent)、寛容性(tolerance)。 この三つがすべてそろった場所がクリエイティブクラスが好む場所だと。 そうしてクリエイティブ経済の発展によって、 「イノベーション」(技術的クリエイティビティ)、 「ビジネス」(経済的クリエイティビティ)、 「文化」(芸術文化的クリエイティビティ)の三つの次元は引き寄せられ、 かつてないほどに親密で、強力な相互作用を発揮する。 最後にポール・ファッセルの「Xクラス」理論について引用する。 生まれつきX人間なのではない・・・ 好奇心と独創性がなくては発見できないものを求め、 たゆまざる努力を重ねることでX人間になるのである。 都市に群がり「芸術活動」「著作活動」「クリエイティブな仕事」 -上司や先輩から自分を解放させてくれるなら何でもよいー に没頭する若者たちは、X人間の志願者である。 彼はこの文章を1983年に書いていた。
by haruharuyama
| 2009-11-14 10:27
| 読書
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