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原題が「Big Boy Rules America’s Mercenaries Fighting in Iraq」とある。 イラクに大量破壊兵器(=「核兵器」)があるとして、 米国は軍隊をイラクに派兵した。 9・11のテロの衝撃の後、米国は、病的なまでにテロに対して反応するようになった。 そうして、ブッシュ政権はイラク派兵に突っ込んでいった。 イラクにある大量破壊兵器の捜索という大義のもと。 イラクの独裁国家を変えるため。 そして、その地下に眠っている膨大な石油資源への誘惑も含めて。 そのような理由で米国はイラクへ派兵したと思われる。 結局、大量破壊兵器は見つかっていない。 オバマ政権となって、近い将来、米国のイラク派兵は終了をする。 オバマは今度はアフガニスタンに増兵をし、 アフガニスタンの自治が回復するまでは国際貢献という名の下に そこに駐留するという。 受け入れる国は、どのような感慨を持つものなのだろうか? 国連ではなく米国が独自に国家の旗を掲げ他国に侵入していく。 これはアフリカでも、行われているのか? 国連軍がやってくるということと意味は近いのか、それともまったく違うのか? ソマリアやウガンダに駐留した国連軍などが撤退したことを、 報道や映画などで目にしたことがある。 彼らは、何故撤退したのか? 内戦は何故起きるのか? そして国家とはどのようなものを、国家というのか? いろいろな疑問が次から次へと出てきて、 この世界を一言で語ることなんてとうてい、出来ないと思った。 しかし、現実にそのような紛争を経済的な戦略へと変えている 企業があることが本書を読むと良く分かる。 本書はイラクに派兵された米国軍の兵隊だけではとうてい足らない人材を補うために、 民間の警備会社が派遣されている事実が詳細に記述されている。 民間の警備会社が元軍人などを雇い、彼らはそこで武器を持ちながら、 補給などの業務にいそしむわけである。 そこで働いている、傭兵(本書ではそのように記されている。)は 様々な出自を持つ。 インタ―ネットを通じて応募が出来、国籍も様々。 彼らはどの国であっても構わない。 国を良くしようとか、イデオロギーなどとは無縁にビジネスとして 彼らは働くのである。 彼らの月給は平均7000ドル。 これが安いのか高いのかがわからない。 危険な業務につくものは1万ドルを超えるものもあると書かれてあった。 リスクの代償としてこれだけの金額をもらうことがはたして適切なのか? そして米国はこの民間警備会社に対して莫大な金額を支払っている。 軍事の下請けに支払われたお金は、実際にどのように分配されるのか? どのように使われているのか?は明らかにされない。 さらに、驚いたのは傭兵という扱いでの負傷者や死者はなかったものとされ、 カウントされない。 戦争というものの無情さがこうしたことに明確に現れている。 傭兵になるものたちは、様々な理由を持っている。 学費が必要で行くもの、現代社会になじめない人生の落伍者、 アルコール中毒の元軍人、 とにかく戦場にいることでアドレナリンが出て元気になるもの、などなど。 彼らは、どこか欠落したものがあり、それを埋めるために 戦場に、民間警備会社に就職するのである。 インターネット経由で応募すると数日で合格となり、派遣される。 彼らはクエート経由でイラクの地へ向かうのである。 そして残念なことに民間警備会社の彼らが警告を無視したから という理由で多くのイラク人を殺してもいる事実も記述されている。 最後にエピローグで本書のまとめのようなスピーチが引用されていた。 この戦争で亡くなった物故者が米国へ戻り、家族とともに会葬が行われた。 そこでのスピーチである。 「兵力不足で過重労働の正規軍部隊の負担を減らすために、 前線の奥でアメリカ合衆国は助っ人を雇っているのです。 これは志願兵士が100%という軍隊を保有する代償です。 以前は軍や行政機関が処理していた仕事を、 金を払って民間人にやらせているのです。 それによって軍隊は実戦に専念できるわけです。 しかし、民間警備員を使うことによって、戦争の真のコストは隠されます。 彼らの死は公式の死者数には含まれません。 彼らの任務―利益―を、口の堅い民間警備会社の幹部は議会の目から隠しています。 その間、会社の資産や現金は莫大に膨れ上がります。」
by haruharuyama
| 2010-03-02 08:03
| 読書
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