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愛知トリエンナーレとさいたま芸術文化財団が共同で招聘したのだろうか? こういったパフォーマンスを見ると 欧州人とは議論好きで考え対話することが大好きなんじゃないだろうか?と思うのだ。 少なくともアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルに関しては。 彼女は世界中の人から知られたダンサーでありコレオグラファーでりアーティストである。 ローザスというダンスカンパニーは聞いたことがある人も多いだろう。 素晴らしいダンスのDVDがたくさん出ている。 「ユニクロック」のオリジンはそこから生まれたんじゃないだろうか? ローザスはダンスの映像化に対する革新家であり先駆者である。 1983年に立ちあがったこのカンパニーも もはや30年近くが経とうとしている。 そして愛知トリエンナーレの公演に続き、 さいたまでも2回だけ公演をやることになった。 劇場に電話するとまだチケットがあるという。 6000円の席と4000円の席。少し迷って4000円の席にする。 三階席の一番後ろだった。 本公演はアンヌがマーラーの「大地の歌」最終楽章「告別」に合わせて踊る ということがテーマになっている。 その製作プロセスをワークインプログレス的な状態で見せることが行われた。 まず、冒頭いきなり踊るのではなく、アンヌが調光器の光量を上げて明転。 そこからマイクを持って観客に対して語りかけることから舞台は始まる。 たどたどしいが、しっかりとした英語がいつのまにか流暢なそれに変わっていく。 それは、言語はどうあれ彼女が本当に伝えたいことを マイクを通して言いたい!という気持ちが強くなっていったのだろう。 ベルギーを拠点にしている彼女たちの母語は多分、フランス語だろう。 しかし、そんなことはどうでもいい。 とにかくコミュニケ―ション可能な言葉を駆使して懸命に語る。 その姿に感銘を受ける。 彼女の英語を通訳するファゴット?吹きの日本人男性は大変だった。 アンヌは、マーラーの交響曲をどのように舞台上で再現するのか?を考えた。 その時に以前、彼女がパリで観た少人数編成にアレンジされた「告別」を 聞いたことを思い出す。それはシェーンベルクの編曲によるものだった。 現代音楽のアンサンブル「イクトゥス」の演奏でそれは行われた。 十数名からなる編成、そこに女性のソプラノ歌手が一人独唱をする。 彼女はその演奏がなされている場所で踊る。 まるでダンスも楽器の一つになったかのようなコンセプチュアルな表現となった。 しかし、この舞台はそれだけでは終わらない。 同じ楽曲が三回繰り返される。 続いて、共作者であるジュローム・ベルが登場。 彼は、フランス人のダンサーであり振付家。 彼の関与によって同じ演奏がなされるものがまったく違うものに変容する。 最も特徴的なのはダンサーが途中で死んでしまうこと。 最後にはだれも演奏していないということ。 マーラーの「告別」というのは「告別式」の「告別」と同じ意味。 「死を受け入れて」死ぬということが語れられているらしい。 その「死を受け入れる」という意味を考えながら、演奏家たちは死んでいく。 コンセプチュアルなのかギャグなのか? コンセプトが表現以上に前に出てくる。 そして三度目である、それではいけない! ということで演奏家はそこから離れて行き、アンヌは踊る。 演奏家が不在の場所で「告別」を踊る。 それは他人の 死を思う気持ちが良く出ていた。 コンセプチュアルな部分がひっこんだ。 同じテーマでもこのように多彩な表現になるという 特徴的なパフォーマンスを見せてもらった。
by haruharuyama
| 2010-11-13 09:49
| 舞台
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