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「奥様お手をどうぞ:I Kiss Your Hand, Madame」はドイツのタンゴ曲。 日本では、1970年代に菅原洋一が歌って流行した。 あの時代に洒落た楽曲で異国情緒を感じるものだった。 KERAはなぜその原曲のパロディのような題名をつけたのだろう。 しかし、舞台を見てみると この題名が冗談だけで付けた題名でなかったということがわかった。 お尻やおならやウンコのネタなどが挿入され楽しい舞台に仕上がった。 今回はナイロン100℃の公演でなく、CUBEが企画・制作した公演。 当日券が出るというので本多劇場に並ぶ。 かなりの枚数の当日券が出ているようなので 1時間前に劇場に行くことが出来る人は多分見ることが出来るだろう。 1時間後の開演までに下北沢のラーメン屋の老舗「一龍」に行く。 ここはいつも混んでいる。 ここで注文されるものは中華そば、中華そば大盛、もやしそば。 ほぼこの3品だけで成り立っている。 中華そば大盛を注文。800円。ちなみに中華そばは600円。 劇場は「サラリーマンNEO」などを見て来た人も多いのだろう 若い女性がたくさんきており、観客の反応がお笑いライブ系の反応と近い。 (ちなみに「サラリーマンNEO」が映画になるらしい。 題名は「サラリーマンNEO」劇場版(笑)。) ここに出ている男優たち、例えば、入江雅人、大倉孝二、八十田勇一、 古田新太、山西惇、などはCUBE(リコモーション)所属の俳優たちだが、 彼らは、決して男前でも若きイケメンでもないのに人気がある。 熱烈な彼らのファンがおり事あるごとに笑いを取っている。 彼女たちはここに笑いに来ているのだろう。 それが第一義の目的なのかも知れない。それはそれで素晴らしい。 KERAも「演劇の神様」と呼ばれ、これからは「笑いの神様」と呼ばれる日も遠くない。 というか元々「お笑いの人」?(※元はミュージシャンです。) 舞台はブラックジョークに満ちあふれていた。 舞台には「明るい未来」というポスターが書かれており そのマークがTEPCOのマーク!そのマークの大きな赤い丸の中に 放射性物質を示す例のマークが書かれている。 どこだかわからない場所に「原子力絶対安全協会」の職員がやってくる。 そこにTV局のプロデューサーがやってくる。 彼の作っている番組に不適切な個所がいくつかあるので スポンサーが それを彼に指摘するために呼ばれたのだった。 番組挿入歌に「ウラン・セシウム・プルトニウム」などと リフレインする箇所があったり、とこうしたブラックジョークが延々と繰り返される。 最初、あまりのふざけかたにこのまま2時間半耐えきれるか? と思うのだがものの10分もするとKERAワールドにはまり込み抜けられなくなる。 俳優たちが達者で安心。 客演と言える、平岩紙や八島智人、山路和弘もとても調和がとれている。 そこからはめくるめくKERAの幻想世界に突入する。 この舞台のシークエンスは大きく三つに分かれる。 A、中世の魔女の呪いに侵されてしまった架空の街の話。 (通貨の単位がゲーンズブールであるのはKERA脚本らしいところ。) B、現代の世界。原子力発電所が次々と爆発を起こし、 その対応に右往左往する「原子力絶対安全委員会」の面々。 そこに委員会の長である男の娘(平岩紙)が行方不明になる。 彼女は、ある映画に飛び入り出演しているという噂があり、 その行方を探して欲しいと依頼を受けたのが 探偵(古田新太)とその助手(犬山イヌコ)。 この二人はAとBの世界を自由に行き来する。 そしてCの世界がある。これはAでもBでもない世界。 どちらのシーンも夢なのか? ちなみに平岩紙の役名は「夢子」という。 夢のような出来事が現実で起きてしまっていることの 徹底的な批評になりパロディになっている。 そしてその批評性はこの演劇にも向けられる。 こんなくだらない舞台に来てしまって後悔している 観客のココロの声が劇中で聞こえてくる。 様々な側面から物事を描きながらも、 物語が進行して行けるKERAの裁量の深さにただ驚くばかりだった。 くだらなくも素敵な舞台が出来あがった。 KERAはチラシの中でこう書いていた。 「カオティックな笑いに満ちた舞台」をなによりも楽しみ、 力にする、稀有な人間は存在するはずだ。
by haruharuyama
| 2011-08-15 07:57
| 舞台
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