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ものすごいタイトルの本。著者の夏野剛が先日、朝日新聞に取り上げられていた。 現在、慶応大学のSFCの特別招聘教授でもある彼は、 以前、NTTドコモにいた。 i-modeで有名な松永真理が彼をひっぱってきて 一緒にi-modeの立ち上げにかかわった。 2005年にドコモの執行役員になったのだが ドコモという大きな官僚的なところもある企業に収まりきらなかったのか? 2008年に退社され、大学での教鞭を取りながら いくつかの会社の取締役も行っている。 彼が、朝日新聞の中で「ITがわからない役員や経営者はいますぐ退社すべし!」 という過激な発言をしているので面白いなと思った。 彼の著書がいくつか出ている筈だと思い、 図書館で著者名検索をして出て来たものを予約したのが本書である。 本書の発行は2009年7月。 IT系の書籍はものによってはすぐに古くなる。 しかし本書は違った、そのさらに奥にある経営とか 生活者と向きあうとかの根源的な彼の考えが描かれているから。 彼の言葉を文字通り受け取るというのも重要だが 考えの別の側面から見てみると新たな発見があった。 検索エンジンの発達とeコマースの普及で ネット経由で買い物をする人が爆発的に増えている。 高齢化社会とIT社会がこれからますます拡がっていくだろう 潮流は抑えられないものになって来ている。 それを後押ししたのが題名にもあるように「グーグル」と「アマゾン」である。 彼らを真似て「なんちゃって!」でやっているからダメなわけで 「グーグル」や「アマゾン」のレベルになるには 生活者が何を望んでおりそれをITプラットフォームでどう実現するのか? というのが重要である。 グーグルのアドワーズというエンジンも画期的だと思うし、 それの結果が数字で出てくるというのが恐ろしいと感じる方がいることも事実。 しかし、それによって常に改善の工夫が出来るのだ。 改善しつづけるのがめんどくさいという企業や経営者がいるところは それに向き合い続けるのは嫌だなと思うだろう。 またITはそうした指標が出るがマス広告はその効果がわかりにくい。 しかし、 広告主は効果がわかりにくいと思われるマス広告への広告出稿を行い続けている。 夏野はこのように書いていた。 テレビや新聞でせいぜい有効なのは、企業または商品のブランディング広告だろう。 この言葉を別の側面から見ると TVや新聞で有効な広告は「ブランド広告」である。 ということ。 それが証拠にブランド広告の面白いものはネットでも積極的に視聴されている。 そのブランドのファンが増え彼らがブランド自身の価値をさらに上げていく。 そういう使い方が出来る筈だということが読み取れる。 また夏野はTVという受動的なメディアへ絶対になくならないし、 新聞も目利き力や編集力を強化すればまだまだ行けるとも言っている。 要はITとマスメディアをうまく機能させていくバランスだろう。 アマゾンは事前登録しておけば、1クリックで購入でき配送までを行う。 そんな簡単なプラットフォームにすることは 生活者の利便を見続けて来たからだろう。 生活者に寄り添うサービスと料金設定を忘れるな! と何度も夏野氏は本書で語っていた。
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