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福島第1原発から約25キロの場所にある福島県相馬町にある 山里で一人暮らしをしている80歳のおじいさんと 一緒に12年間連れ添っている犬「シマ」を数年にわたって 追いかけたドキュメンタリーである。 「ザ・ノンフィクション」600回記念として2回に渡り放送された。 相馬町のおじいさんの山里は冷え込むがとても美しく水が豊かで 素敵なところである。 おじいさんは68歳の時に同居していた長男夫婦に東京の住まいを渡し、 単身、相馬にやってきた。その場所でこどもたちや老人が集まって 遊んで帰る楽園みたいな場所を作りたいという夢をもってやってきた。 おじいさんは17歳で終戦を迎え戦後すぐに、 子どもたちを家に集めて「幻燈」(スライドを映して見せる電気紙芝居)を見せていた。 おじいさんが語りを担当し、たくさんの幻燈用のスライドを購入した。 さらには16ミリのフィルムの映写機も購入している。 おじいさんは幻燈を子どもたちに見せる場所として、 自然と触れ合える場所としてこの相馬の山里を選んだのだろう。 おじいさんは地元の小学校に定期的に自腹で図書を寄附していたそうである。 それが新聞に取り上げられ、その記事をみたNPOの代表が おじいさんのところにやってきた。一緒にやりましょう!と。 おじいさんは死後、このNPOに土地などを子どもたちへ向けての 施設にしてくださいという遺言を書いた。 さらにNPOの代表の女性は運営資金としてお金を貸してくれないか?と持ちかける。 公認されたNPOだったのでおじいさんはどんどんとお金を貸して行く。 そうして積もったお金が2430万円。 おじいさんはお願いだからお金を返してください。と懇願するのだが、 NPOは資金繰りに困っていたのか返してくれず、 とうとう、他の借金の問題で傷害事件が起きることになり、 NPOの資格を剥奪され、女性は逃亡し、 借金を返してもらえることが出来なくなった。 おじいさんは、毎月もらえる年金の4万5千円だけで 生活していかなければならなくなった。 福島のイヌだから「シマ」と名付けられた犬と一緒に 1万5千坪の敷地の山里で、それでも懸命に生きていた。 最初、このドキュメンタリーのスタッフはそれだけを追って 「老人と犬」みたいなタイトルで番組を作ろうと考えていたのだろう。 しかし、3・11に震災が起き原発から放射能がまき散らされた。 おじいさんは避難生活を余儀なくされ、犬と離れ離れにならざるを得なくなる。 おじいさんと「シマ」の共同生活の日常が丁寧に描かれる。 水道は山の水を引いている。 ガスはなく火は里山から切りだす薪である。 薪で暖を取り煮たきをし風呂を沸かす。 電気だけが通っており電灯とラジカセのみラジカセからはラジオが流れている。 土間が効果的に使われており、 煮たきをする土間とその隣に囲炉裏のある土間がある。 薪を使っているので煙でもうもうとしているが おじいさんはそんなことにはとんちゃくしない。 おじいさんがいつも使っている湯のみ茶椀には 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が書かれている。 ときどきインサートされるこの里山の映像がとても美しい。 満天の星空、花が咲き乱れる里山。タンポポのじゅうたん。 食べるものはそこらじゅうにある。タ ケノコや野生の果実、キノコなどなど。 おじいさんは5枚の畑を耕して野菜を作る。 完全有機無農薬野菜である。 お米は近くの農家の農作業を手伝っておじいさんが食べる分をもらっている。 おじいさんの夕食は野菜の煮たものにごはんそして野菜たっぷりの味噌汁。 この日はサンマの蒲焼の缶詰を開けてごちそうとなった。 100円の缶詰である。 年金が出るとホームセンターに買い出しに行く。 「シマ」のエサのドックフードと玉ねぎ1袋そして肥料を3袋。 締めて2222円である。 こうしたおじいさんの生活が本当に興味深い。 しかしながら原発事故はその美しい里山を一瞬で奪い 「シマ」との生活からも引き離される。 結局おじいさんは会津に二次避難出来ることになり そこでは「シマ」も一緒に住むことが出来るようになった。 そこで第二章は終わる。 引き続き第3章を見たいものである。
by haruharuyama
| 2012-02-05 12:26
| TV
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Comments(1)
Commented
by
國井孝昭
at 2015-02-09 20:59
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相馬にいた幻燈押井さんとコンタクト取りたいのですが。どなたか連絡ご存知でしたら教えてください。よろしくお願いします。
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