今年のADCの受賞展覧会が銀座の二か所で行われている。
リクルートと大日本印刷の運営しているギャラリーで入場無料。
僕が行った日は、高校生のグループが見に来ていた。
彼女たちはいったいどこでこの情報を得たのだろうか?
ここに見に来ている高校生たちは美術系の大学に
進んでいくんだろうか?
作品をじーーーーーーっと見ている
その集中力が未来を透徹しているようだ。
あの視線はアートディレクションの
宇宙の端っこにつながっているに違いない。
今年のグランプリ作品はHOINDA自動車のキャンペーン
「負けるもんか」というもの。
過去から現在に至るまでのホンダのバイクや車が
時代順?に並んでいる。
カメラは右から左へゆっくりと移動してそれらの
開発されたエポックメイキングな製品たちを映し出していく。
スーパーカブからN360、CIVIC、CITY、
そしてNSXなどなど。
こうして新たな時代を作り続けた革新的な潮流が
いまは、アップルコンピューターやアマゾン、グーグル、
などに受け継がれている。
ナイキのフュエルバンドも、革新的な魅力を感じる。
どんな商品か知っている方がいたら教えてくださーい!
日本の物づくりの「復権」の願いが込められているキャンペーンだった。
HONDAのナレーションを以下に。
頑張っていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢は叶う。
そんなのは幻想だ。
たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢は叶わない。
そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。
けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。
新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。
さぁ、昨日までの自分を超えろ。
昨日までのHondaを超えろ。