三度目の正直でやっと映画館に入ることができた。
先週のお休みに映画館に行ったらチケットが完売しており、
日比谷から新宿へ移動してみると、そこも満席!
どうなってるんや!
と思いながらあきらめ帰宅した。
今週はそのリベンジで、
前回学習したので開始50分ほど前に映画館へ行った。
今回はちゃんとチケットを確保することが出来た。
間の時間でファスナーが壊れたシステム手帳の修理に伊東屋へ行く。
ここは、何と修理の間に代車のように
代わりのシステム手帳を貸してくれる!
凄い!(ウルウル)
5階の店員さんがとても親切だった。
映画館に行ったら、やっぱり満席だった。
平日の昼間だからか?(代休です!)年配の観客が多い。
50歳の僕がここでは一番年下なんじゃないか?とすら思えてくる。
超高齢化社会が目の前にある。
上映中に大きな声で感想を言うおじいさんが居た。
そのおじいさんが、エンドロールで大あくびをして「ふああああああ!」と
大きな声が聞こえてきたので館内は笑いがこぼれた。
観客のみんながこのおじいさんを受け入れてくれ笑ってくれる。
そんな状況になったのは、まさにこの映画のチカラ。
みんなが優しい気持ちになり
多様な人たちをフラットに受け入れる。
まさにそのような空気が館内全体を覆っていた。
この映画は実話をもとにしたもの。
この映画、実は、音楽制作会社のプロデューサーをしているKさんに勧められ、
映像テクノアカデミアで声優俳優科の講師をしている
小山先生にも勧められた。
すべての人が楽しくなる映画。
障害者と健常者との交流の物語ではあるが、
人間同士の触れ合いをきちんと描いたもの。
お金持ちの中年の男性はパラグライダーの事故で
首から下の感覚がなくなり車いす生活をしている。
そこに彼の介護要員として面接に来る黒人男性。
まったくやる気のない彼を男は採用する。
この二人のコンビが「最強」なんだ!とわかった。
黒人男性は介護などの経験がまったくなく、
仕事を通じて介護を覚えていく。
中年の男は言う。
「彼は僕に同情しない。」
そう、フラットに人を見ているのだ。
それが、二人の絆を強くする。
同じ人間として現実を受け入れ生きている。
そのことをお互いに認め合い尊敬しあう関係が出来ている。
お互いに冗談を飛ばし、現実を笑い飛ばす。
そのたくましさは人間同士のフラットな絆から生まれてくるのだろう。
黒人男性は男に芸術を教えられ、彼は芸術に関心を示していく。
ついには絵を描き始める。
男は言う。
何故、人は絵を描くのか?
それはお金のためではなく
「後世に自分の何かを残すことが出来るから」
という。
子孫を残すように芸術作品を残していく。
この原理は人間として生まれてきたものすべてに
与えられているものなのかもしれない。
何百年も経った作品が何百年後の人々のココロを動かす。
しかし、そういう理屈を抜きにして
この映画は1級のエンターテイメントになっている。
黒人俳優は、フランスでは有名なコメディアンらしい。
突っ込みやボケの間の取り方表情すべてが印象に残る。
お笑いの世界に生きる人にはそうした根源的な
人間味があるように思われる。