今年も、放送機器展が幕張メッセで行われました。
もはや、デジタル化の流れを止めることは出来ず、
ファイルベースワークフローに従って
動画を制作していくことが一般的になっています。
テープメディアはこれからどのようになっていくのでしょうか?
デジタルデータを各現場で
HDDやSSDなどに保存していく方法から、
将来はビッグデータをクラウド状に保存しておき
必要な動画をその都度ひっぱりだしてきて
使用し編集するということが行われる日がもうそこに来ています。
実際、動画素材を販売している「ゲッティイメージ」や
「アマナ」などはそのプラットフォームの作成をしており、
それが今後、放送局や制作会社に拡がっていくのでしょう。
そのためにやらなければならないことは、
動画の二次使用を含めた権利処理です。
今後、経済産業省や総務省、文化庁などが中心となり、
権利処理がやりやすい法整備が出来てくると
変わってくるのかも知れません。
今年のInter Beeで印象に残っているのは
Go Proというメーカーの作った「HERO3」というアクションカメラ。
マッチ箱くらいのカメラでワイドレンズがついており、
様々な場所に取り付けて撮影が出来ます。
また、スマホ(i-phoneなど)を経由して
リモコンで録画の操作も出来るらしいです。
最上位機のものは、720Pではあるが120FPSの
ハイスピード撮影も可能だそうです。
以前ならCGなどでしか表現できなかった
カメラアイが実際に撮影出来るようになります。
しかも値段が4万円を切る価格!
驚きのカメラです。
もう一つはBlackMagic社のカメラである。
大きなお弁当型をしたカメラ。
価格は20万円代後半です。
FBなどで多くの人がリンクしているので
知っている方も多いと思いますが、実際に触ってみるのは初めてでした。
本体のモニターが大きく見やすく、
タッチすると自動的にフォーカスを検知してくれる機能が
便利だなと思いました。
以外にがっちりとしているので
ハードな使用にも耐えられそうな気がしました。
EFレンズのマウントとPLマウントにも対応しており
何ら問題がありません。
また、今回は4Kの動画についても
いくつかの会社がプレゼンテーションを行っていました。
キヤノンのC500で撮影されたPVを見ました。
4Kの画は見えすぎるので
逆に背景がぼけているような絵に
違和感を感じたのですがみなさんはいかがだったでしょうか?
特に引き画の場合、それが気になりました。
逆に引き画でフォーカスが来ている映像の場合、
あれ?視力が良くなったのでは?と
自分が勘違いするような絵を見ることが出来ます。
この精細さの驚きは、屋外展示や特別な場所での
展示に威力を発揮することでしょう?
また4Kのハイスピードカメラにも驚きました。
何と900コマまで上がるカメラの
水滴の描写には目で見えることの限界を超えていました。
グループ会社であるオムニバスジャパンや
デジタルエッグも出展した賑やかな会となりました。
オムニバスのCGディレクターである古賀さんの
セミナー会場での発表もありました!