エンターテイメントヒューマンコメディ・幕末時代劇シリーズ第二弾
と銘打ったこのシリーズ、今回は房州から場所を変えて「紀州」の話。
「紀州の魂」という、紀州(和歌山)に代々伝わる忍者の子孫たちの話。
そこに幕末の物語の大きなトピックスである「竜馬暗殺」の事実が重なっていく。
物語自体はフィクションだが、幕末のこの事件を据えることで、リアリティが出る。
しかし、伊賀、甲賀以外に雑賀(サイガ)の忍者というのが居たそうである。
ヒップホップダンスのPani Crewというグループが振付をし踊る。
まるでアクロバットのようなダンスである。
バク転やバク宙そして身体をくるくると回す。
今回、前から3番目といういい席だったこともあって
ものすごい迫力を感じることが出来た。
紀州で医師をやりながら静かに暮らしている男が居る。(宮本大誠)
その助手をしている女性とつつましく暮らしている。
華岡青洲の話などが出て来る。華岡青洲も紀伊の国の人。
宮本はそこで、青洲のように、麻酔薬をつくる研究をしている。
参勤交代で江戸から紀州藩士が戻って来る。
と同時に、そこに京都からやってきた唄の上手い
新鮮組の志士たちがやってくる。
彼らはある密命を受けてやってくるのだが、
その秘密はすぐに彼らの口から語られ露呈する。
そういうところは、いつもの水木さんのコメディである。
若くて可愛い男の子たちがたくさん出ており
女性ファンがたくさん詰め掛けていた。
それを、静かにまとめていくのが宮本大誠などのベテラン俳優。
この日は、大人計画の阿部サダヲさんも来ていた。
聞くと、宮本大誠と阿部サダヲが兄弟の役で映画に出たそうである。
来年公開予定と聞いた。
本作はまた、お笑い時代劇のカタチを取ったミュージカル劇でもある。
見ていて流れるように物語が進んで行き
笑っているといつの間にかエンディングを迎えている。
そんなすっきりとした気持ちになることが出来る、正調コメディ時代劇。
12月9日まで。その後、大阪と名古屋を回る。