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この日は、電通CDCのアートディレクターの えぐちりか さん。 えぐちさんは3歳の子供を持つ母親でもある。 お母さんをやりながら、精力的にアートディレクターとしての 仕事をしている。 後で聞くと、夫の協力があってのこそ、という。 家事や育児も半分づつ負担しているそう。 そうした協力がありつつも、えぐちさんは電通での仕事と アーティストとしての仕事をやっている。 お母さん、アーティスト、そしてアートディレクター などが共存出来ている。 今後、こうした働き方、生き方が珍しくなくなる時代が来るのかも! それだけ大変なことをやりながらも、 あっけらかんと話し続けるえぐちさんのエネルギー力の高さに感心した。 塾長の今村直樹さんの挨拶のあと、 2時間近くを怒涛のように語り続けてくれた。 それだけでも凄いパワー。 ものすごくたくさんの事例を紹介しつつ 自らのアートディレクターとしての考え方を的確に言葉にされている。 一番のポイントは、アートディレクターとして、 表現することのコンセプトを決め、 それを言葉にし相手に説明し説得できるということ。 コンセプトそのままでもいいからある言葉にし キャッチフレーズとしてデザインの中心に置く。 そこでデザインを決定し、実行段階ではとことんやりとことん詰める。 印象的な事例をいくつか紹介する。 えぐちさんは電通に入って3年間まったく仕事が世に出ないで、 もうこの仕事を辞めようかと思ったそうである。 その時に澤本CDからリクルートのフロムAの仕事が飛び込んできた。 そのポスターの制作が仕事。 妻夫木聡とリップスライムが登場するということが決まっており、 内田将二カメラマンに「明星」の表紙みたいに撮影して欲しいと頼み 白バックで彼らが正面向いている集合写真を撮影した。 凄いのはその後、ポスターを何十枚も出力して、 えぐちさんの知り合いのイラストレーターやアーティストたちを集め、 電通の大きな会議室に来てもらい、土日の2日間でノルマを決め、 そのポスターにイラストを描き足したり、コラージュしたりして まったく新たなポスターを1枚づつ作っていった。 そのアートポスターは駅に連貼りをされ同じような構図で それが1枚づつ違うあるテーマを決めたアートのコラボレーション企画 のようなものとなった。 もうひとつ、青森のカーリング選手たちのユニフォームのデザインの仕事。 当初は選手たちと話してとにかく強そうに見えるユニフォームを デザインしてくださいとのことだった。 えぐちさんは制作会社と協力して青森の地元の漁師さんたちから いらなくなった「大漁旗」を分けてもらうことにした。 当初は10枚もあればユニフォームが作れるということで声をかけたら、 電通に集まった「大漁旗」は何と100枚! まずは選手用に旗を切って、その素材を選手の袖の部分に縫い付ける。 えぐちさんは考えた、残った「大漁旗」を何とかしたい、と。 いうことでその旗で「AOMORI IS ONE TEAM」という応援用の旗を 大量に作ったのだ、「大漁旗」が「応援旗」となった。 この作業は地元の学校なども共同して行い、 震災後の東北の人たちに大きなつながりをつくるキャンペーンとなった。 無料で青森の駅や体育館などありとあらゆるところに、 この応援旗が設置されたそうである。 えぐちさんは、スポーツ局の担当とともに青森に行って、 タダで掲載させてもらえる場所はないかと交渉をした。 こうして自らメディアを探して来て、頼まれてもいないことまでを やり遂げ町全体を大きなキャンペーンにし、 人々のココロを動かし一体化していく。 広告の根源的に持っているチカラを最大限に引き出すということを、 えぐちさんはやり続けている。 あの小さな身体のどこにそんなエネルギーが詰まっているのか?と思う。 学生時代のエピソードも興味深いものだった。 個展用にたくさんの目玉焼きのようなものををガラスで作り続ける日々。 それが最終的に絵本とリンクした個展となる。 とっても興味深いものだった。 えぐちさんは自らの制作作法として14のテーマを教えてくれた。 そのどれもが、実行するのに多大なエネルギーを要するもの。 でも、その挑戦をやり続けて毎日精一杯生きている人なんだと思い、 頭が下がる思いだった。帯広の出身。
by haruharuyama
| 2013-06-13 07:56
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