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中津留章仁作・演出。待ち望んでいたトラッシュマスターズ公演。 6回しか公演日がないのが残念。 中津留の筆力は相変わらず衰えることを知らず、 3時間15分を休憩なしに一気に見せてくれる。 休憩なしで3時間15分! と最初は戸惑うのだが、見ているとあっというまに時間が経っていき、 まったく退屈だと感じる間もなく終了を迎える。 いつも見て思うのだが10回の連続テレビドラマシリーズを 凝縮して一気に3時間15分で見せる、そんな感じなのだ。 荒唐無稽とも思えるストーリーに現在の問題を絡ませていく手腕がいい。 こうしたテーマを扱うといまのテレビ局は放送しにくいのかも知れない。 テレビの草創期は違ったように思うのだがどうだろう? テレビ局が既得権益集団になり保守化していったことと無縁ではないのでは? こうしたテーマを扱う放送局が出てくると 日本の状況もまた変化するのではないだろうか? トラッシュマスターズの公演に来る観客の年齢層は幅広い。 社会問題を扱うということもその一つの理由だろう。 この若手劇団に50代以上の男女の観客が多いということはなぜだろう? と考えることにも現在の日本の状況を理解する端緒があるのでは? 本公演は三幕からなる。一幕目は九州にできたある芸術系の学校の話。 実際のところ学校法人法などのことがあるので何とも言えないが、 中津留は芸術を志す若者たちにとって理想的な「学校」を作り出した。 ある種、理想郷がそこにあるのでは?と思わせるような 。「学校」はもともと東京で始まり、その学校は無試験で入れ何年でもいれる。 芸術系の学校で大きな作業スペースやスタジオがあり 雑魚寝ができる宿泊施設がある。 若者たちはそこに寝泊まりし創作活動を続け、 ときには朝まで芸術論を戦わせたりする。そんな学校。 学費は安く、優秀な生徒が集まった。 フリーターだった若者たちがこの「学校」に入学するようになり どんどんと学生が増えていく。 結果、優れたアーティストをたくさん輩出するようになった。 「学校」を卒業してアーティストとして成功したものからは 後で学校にお金を入れてもらうという後払い方式の仕組みがうまくいき、 ここの学生&卒業生&学校自体が大きな力と影響力を持つようになる。 しかしアーティストたちが勝手に東京の電車などに 絵を描いたりするようになり問題が発生する。 「学校」は東京を離れ九州に移動する。 九州全県に「学校」を分散させ学生たちはあいている時間に 農業に従事し食べ物を作りながら芸術活動をすることとなった。 学校の利益は結果的に莫大になり日本国の債権をすべて購入できる くらいの資金が集まるようになった。 そして日本政府は九州全県に対して、九州特別税を課すことを決定する。 そして…。 ここからこの舞台は始まる。面白そうでしょ? そうして波瀾万丈の物語が始まる。 2013年の「学校」という一幕目と、二幕目以降は25年後の九州のある村の家でのお話。 これはグローバル経済と「生きる」ということについて描かれた舞台である。 「生きる」ということは言い換えると「芸術的な行為を行う」という意味でもあり、 「人間について考える」という哲学的な行為でもある。 このことと、金を稼いで生活するという現在の経済原則にのっとった 生き方はそれ自体が違うのだ!ということを中津留は脚本の中で何度も伝えようとする。 経済や政治なしということはありえないが、「芸術」や生きるということなしには 人は生きていけないと説く。 それを教えてくれたのは芸術家の「岡本太郎」であり、岡本太郎の三権分立を彼らは理想とする。 「司法・行政・立法」(裁判所・内閣・国会)から「政治・経済・芸術」へ! 荒唐無稽すぎるところもあるがそれを上回る迫力で私たちを魅了する。 30代前半に中津留が書いたときの戯曲のエネルギーがすごい! 観客全員にもらえる新聞を模したパンフレットがすごい!
by haruharuyama
| 2013-07-31 07:42
| 舞台
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