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副題は、わがソニー・ピクチャーズ・再生記とある。 バブルの頃ソニーとパナソニックがハリウッドの映画会社を資本下にし、 映画ビジネスの経営を始めた。 その後、パナソニックはMCAを暫くして手放すことになる。 映画ビジネスはメーカーが経営できるほど簡単な業界じゃないのかもしれない、 とその時思った。 ある種のムラ社会の中で大きなリスクを持ちながらも 長い目で見て投資していけなければならない業界。 そして映画はいったん始まると終わらせるまでの歯止めが なかなか効かないというのも事実。 極端な例で言うとジェームス・キャメロン監督の「タイタニック」のなどは その典型的な例であり、そしてそれは、結果的に成功した事例となった。 十億円単位で予算が膨れ上がる、そんな業界はあるだろうか? 土木や建築であれば費用に見合った 大きなものや立派なものが完成させられる可能性は高い。 そしてそれはたいてい誰の目にも明らかである。 しかし、映画というコンテンツは価値が受け取る人によって様々で、 それがヒットを生むのか生まないのか?大化けするのか? 大コケするのかがとてもわかりにくい。 このようにたいへん危うくリスクの高い市場の開発に AV家電メーカーだったSONYが果敢に挑戦した。 パナソニックは早期に撤退し、ソニーはこの事業がお荷物と言われながら なんとか努力して確実に利益の出せる業態に変革していった。 いまではソニーグループの株主たちから ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントなどの 映画や音楽部門だけにしてはどうか? というこれまた短期的なことをいうものが出て来るというニュースを聴いた。 株主への本当の利益とは長い目で見たものであり 単年度決算だけの利益ではない! と思うのだが?どうなんだろう? ウォーレン・バフェットなんかの意見を聞いてみたい。 日本にも彼のような大きなスタンスで物事をみる投資家がいるといいなと書いていたら、 そういえば孫正義さんの弟の孫泰蔵が そのようなエンジェル投資のようなことをする会社を2011年に立ち上げていた。 モビーダジャパン株式会社である。 孫泰蔵はパズドラの「ガンホー」の代表取締役会長なども務めている。 本書は著者の野副さんがSPEに異動になって、 米国ソニーからまったく違う業界で映画会社としての 再生を果たしたドキュメントである。 それまでは完全にソニー本社はSPEの人々にお任せの状態だったのを ソニー本社と共同でやろうという方向に舵を切った。 盛田昭夫さんの伝統を引き継ぎながら、出井伸之社長(当時)が英断した。 出井さんと会長だった大賀典雄がいたということが、 こうしたアート関連のビジネスでソニーがうまくやっていけた理由かも。 アートを理解する文化みたいなものがもともとあったのかも知れない。 そしてもう一つの柱が米国での偉大な映画プロデューサーである、 ジョン・キャリーをCOOとして迎えることが出来たということ。 最初に野副がこのジョン・キャリーにホテルで会ったシーンがとてもいい。 このエピソードで多くの人はジョン・キャリーのことが好きになるだろう。 そして、野副のやった方策が年間の映画製作の分布チャートを作ったこと。 映画のカテゴライズと予算別にある程度本数を決めて 年間数十本の分配を決める。 そしてそれに沿うような形で映画ビジネスの投資をしていくというもの。 これはある種、株式などの投資などで証券会社などが リスク分散をするという投資商品があるが、それに似ている。 大きなリスクの負担を回避しながらも高収益を上げていく 仕組みを考えるというビジネスのやり方を 映画の現場とソニー本社で共有しながらやる手法がうまくいったのだ。 もちろんジョン・キャリーさんの貢献は大きいだろう。 彼の紹介は盛田さんの人脈につながるというから こうした企業文化がこのような結果を招いたのではないだろうか? 具体的なことについては本書を読めばさらに詳細に書かれている。 なるほどな、と思ったのは続編が作れるものは収益が安定するという話。 「スパイダーマン」はまさにそうしたシリーズとなった。 2013年10月発行。
by haruharuyama
| 2014-01-15 08:03
| 読書
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