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今回のサンプルは難解なところも少なく、 わかりやすくストーリーを追うことができた。 しかしながら、その中のささいなことをじっと見ていくと やはりいろんな奇妙なことや変なことがその中に含まれている。 作・演出の松井周は明らかなイメージをもってこの舞台を創り上げているのか? それとも稽古をやりながら何となくの今回の舞台でやろうと思っている イメージを挿入しているのか? 演劇を長くやってきた松井だから、そして演劇人である俳優たちだからこそ できることがあるのかもしれない。 その演劇で出来ることを熟知していつもさらなる高みに向かおうと しているような気がしてならない。考えすぎか? 抽象的な言い方になってしまった が、そう言わないとサンプルの舞台の本質が 捉えられないような気がいつもしている。 だから、こうした もってまわった言い方でくどくどと説明するのである。 この日はアフタートークがあり司会進行役がハイバイの岩井秀人さん。 アフタートーク前にそれ用のアンケートが配られ回収された 画期的な試みだと思った。 岩井さんは、こうした司会進行が上手いのねと感心した。 まずは岩井さん独自の感想を松井さんにぶつけた。 岩井さんは松井さんと中学校が同じらしい。 そしてその中学校は小金井市にある。 最近たまたま岩井さんは、小金井市の文化ホール?の 芸術担当者と知り合ったらしい。 そんなに演劇を見ていない方が、このサンプルをご覧になったので、 果たしてどうなのか?と岩井さんは心配している・・・。 と笑いながらおっしゃっていた。 まさに、この岩井さんの発言が 今のサンプルを見るためのひとつの指針になるのでは?と思った。 決して、いつも見ているテレビドラマみたいな展開にはならない。 でも、何となく奇妙なもの、気持ち悪いみたいな感覚、 どうしようもない人たちを見てどうしようもないなあ!とあきらめるような感覚、 それらの変な感じがいつまでも残る舞台であり、 これを口で説明するのはとても難しい。 そのことを岩井さんはわかっているからこその あの発言だったのだろう。 とても共感し、さらに岩井さんの語り口に惹きこまれた。 舞台は、ある街の喫茶店やある家族の家のリビングや新興宗教の布教をしているバーなど。 夫である古屋隆太は妻である町田マリーと離婚するだのしないだのの話をしている。 二人には遺伝子操作&人工授精で生まれた子供がおり、 その子は「AKIRA」に出てくる超能力者の子どもたちの ように1年で数年、年を取る。1 0歳なのに30代みたいな。 その子はファームと呼ばれ、自らの身体を使って他人の臓器などを 自らの身体の中で培養している。 そのファームは商売となり、息子は眼球などのいろんな臓器を育てている。 自らの身体がファーム(農場)というわけである。 遺伝子組み換え食品が激増している今、そして先日 山中伸弥教授の開発したIPS細胞を使用して培養した角膜?だったか? 眼球の一部の移植が行われようとしているのではなかったか? そのような現実を踏まえて、ここでは さらなる未来の話が描かれている。 町田マリーは働いているスーパーの店長と結婚したいと思って古屋に離婚を迫る。 なかなか離婚を了承しない古屋、そしてスーパーの店長の金子岳憲も しょうがない男でもあることがじょじょに露呈する。 金子のおどおどした中にも何かあるような気にさせる演技と、 古屋の狂気を秘めた科学者としての演技の対比が面白い。 その中で右往左往する町田マリー。 金子は自らを変えたくて野津あおいの主宰するゾーン・トレーニング(意味はわかりません)を 受けて自己改革に励む。 息子のファームである奥田洋平には 新しいおばあちゃんの彼女(羽場睦子)が出来る。 こう書くと何が何やらという気になるだろうが、それでいいのだ! そうしたわけのわからない中で私たちは実際生きているし、 それが近未来でも同じなのかも知れない。 松井はこのわけわかんない奇妙で面白い劇作を確信犯的にやっているのか? どうなのか?無意識だとしたら、なぜ?という疑問が沸いてくる。 そんな舞台。28日まで。 10月11-12には北九州公演がある。
by haruharuyama
| 2014-09-26 07:48
| 舞台
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