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副題は「チームDeNAの挑戦(leading a bumpy journey)」 いまや、この会社名を知らない人はいないのでは、 モバゲーによって知名度は全国的となり、 そして球団買収でその名はさらに広まった。 インターネットをほとんど使わない方、 スマホや携帯すら使っていない方でも「ディーエヌエー」という名前は知っている。 この売り上げ数千億円を誇る大企業の発足は何と2009年。 ということは創業15年の会社である。 本書は、この会社を創業した南場智子の半生記でもある。 南場さんは1962年4月生まれ。新潟の街で厳格な父親のもとに育てられている。 高校まで門限が早くその時間に戻っていないと父親から大目玉を食らうというような家庭。 お母さんは父親とは逆に友達のように南場さんと接し、 父親の決定には決して逆らわずという人だった。 そして父親は家族が食べていける十分なものを稼ぎ、 家庭をきちんと守るという男気のある方だったそうである。 地元の進学校、新潟高校を出て、父親は地元の新潟大学に行けば! とおっしゃっていたのだが、本人はどうしても 東京の大学に行きたい!そして母親の助けもあり、 女子大ならばということで津田塾大学に進学する。 そして1年の米国留学を経て、 1年遅れの1986年にマッキンゼーに入社する。 この時の南場さんの父親の反応は「大前研一がいるところだな、いいじゃないか」 というものだったらしい。 そうしてマッキンゼーで経営コンサルタントをしながら なかなか芽の出ない20代を過ごす。 途中、いったんマッキンゼーを離れ 米国の大学にMBAの2年間の留学などを終え、 その後マッキンゼーに戻って仕事をしてみる。 あるきっかけで南場の仕事が評価されるようになり 怒涛のマッキンゼー経営コンサルライフが始まった。 30代半ばに南場さんはソネット(ソニーの関連会社)の コンサルをしており、その時に出た話から、 そんなこと言うんだったら南場さんやってみたら? みたいな言葉に触発されてマッキンゼーを30代半ばで退社し、 数名でまったくのヴェンチャー企業を起業した。 マッキンゼーから呼んだ仲間、 リクルートなどの助けなども借りて南場さんはとにかく前に進む。 マッキンゼーの同僚だった夫の理解もあり南場さんは 生活のほぼすべてを仕事に費やす。 起業家の話はこうした人間全部を賭して事業を行うということだから 面白くない筈がない。 この文章を読むと南場さんはとってもサバサバした人なんだな!ということがよくわかる。 「任せる」という言葉が頻出する。 任せる勇気を持って決断し権限を現場に委譲していく。 超フラットな組織構造は南場さんの人柄でもある。 そしてその超フラットな組織の文化が「DeNA」のまさに 「DNA」となっているのだろう。 南場さんは何人もの部下のエピソードをまるで戦友の戦歴を語るかのように語る。 そうして多くの課題に立ち向かいながら前に進み続けて来た仲間たちは 生涯の仕事仲間となるのだろう。 これらの経験を通して会社が自らの企業文化を作っていくのだろう。 その文化は企業によって違うし経営者によっても変わる。 それは傲慢でないか?誰かのためになっているか?無理はないか? みたいなことを考えながらいろんなことにチャレンジし続ける。 そんな文化をこの会社には感じた。 南場さんの夫が40代後半の頃、がんになり、がん治療をすることとなる。 南場さんは社長を退き、家族と一緒に、夫と一緒にがんに向き合うことを選択する。 取締役として会社の役割を果たしながら家族と向き合う。 そうして1度目の手術を経たのだが、がんが再発した。 しかし奇跡的にそのがんが消滅した! 南場さんの新なステージの始まりである。 DeNAは、最近、医療分野などにも進出している。 まさに社名と同じ「DNA検査」などのサービスも始めた。 インターネットテクノロジーを利用してどのようにするのがいいのか? 高い倫理観を持ったこうしたIT産業の経営者が これからもっと増えてくることだろう。 そうして混沌としたネット業界がさらに一歩前進して 成熟した品格をもった文化を生み出していくことを願う。
by haruharuyama
| 2015-01-20 08:56
| 読書
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