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Rさんと知り合ったのはイタリアだった。 あれから、15年くらい経っただろうか? ロケーション撮影で白い壁の続く街がテーマということになった。 イタリアの南部にあるだろうということになり、 ローマ空港に降り立った。 当時は、インターネットの画像検索などもなく、 イタリアかギリシアに行けば何かあるだろうという情報だけでスタッフは ローマ空港に降り立った。 当時、付き合いのあった イタリアのプロダクションサービス会社にお願いすることにした。 ギリシアには、そのようなルートがなかった。 そこで通訳として雇われていたのが彼女だった。 Rさんの喋りを聞いていると、まるで早送りでテレビ番組を見ているような気持ちになる。 そして、クルクルと頭の回る人だなあと思って感心した。 彼女は、とにかく圧倒的に喋り続けた。 それは全てのことに対して平等だった。 イタリア語でも日本語でも、プロダクションサービスとしての業務から、 ローマ出身者とミラノ出身者の仲が悪いということに対する説明。 確か、アンジェロとステファノだったように記憶している。 リストランテでのメニューの説明。 全てのメニューについて日本語で説明してくれた。 これが、この後イタリア料理に対する多大なる知識となった。 タクシー運転手への指示、領収書の受け取り。 そして日常的な日本人としての会話。 「03」という雑誌の原稿をもらいに村上春樹に会った話や、 ゴッドファーザー三部作が如何に凄いかという話まで。 この人はいつ喋り続けることをやめるのだろうか? というくらい喋り続けてくれた。 僕は、その早送りの番組を、ものすごく集中しながら聞き、 僕の知的好奇心がどんどんと満たされていくことになった。 このロケーションは3週間に及び、南部へのロケハンや打合せ。 ミラノでのオーディション。 撮影後ミラノに戻っての現像、スクリーニング。 僕は常に彼女と行動をともにすることとなった。 Rさんの友人で一緒に暮らしているMさんとたまたまローマで会うことになり 一緒に夕食をとることになった。 MさんはRさんとは全然キャラクターが違うのだが、 二人で話しているのを聞いていると妙に息があっていて、 全盛時代の漫才コンビの芸を見ているようだった。 Rさんは、その後ローマで知り合った、知的で繊細なアメリカ人 Jさんと一緒に、Mさんの実家がある京都にやってきた。 京都や大阪に出張の際、たまーに会うことが出来た。 Jさんは京都で日本語の勉強をしながら、自分の進むべき道を探っていた。 Mさんは、京都の町屋を改装したギャラリー兼ワインバーを開く。 1年か2年に一度、Mさんのワインバーに顔を出し、いろいろな話をした。 RさんとJさんは結婚することになり、東京で結婚パーティーが開かれた。 いろんな面白い人たちが集まった。 Rさん、Jさんの魅力がこのような人たちを惹きつけるのだろうと思った。 そして、二人はJさんの故郷であるボストンへ引っ越すことになった。 7,8年前だったろうか、僕が米国に研修に行ってる際に、 クリスマス休暇を利用して国内を放浪した。 その放浪地の中の一つにボストンを選んだ。 クリスマス前にボストン国際空港に着いた。 Rさんとは空港で、久しぶりに出会った。 彼女は明日から日本(高知)に、戻るらしい。 その日は一緒に、焼肉を食べた。 Jの「also」[as well as]の英語の発音が紳士的で耳に残っている。 気持ちのいい発声だった。 彼女を見送って、僕はJさんと一緒に彼のアパートに戻った。 これから3日間、Jさんのアパートにお世話になる。 クリスマスイブには郊外のJさんの両親の家に一緒に行くことになった。 彼の親戚はその時のことを覚えているだろうか? Jさんは当時行っていた大学の同級生である、 ロシア人の女の子も一緒に連れて行った。 彼女は今、何をしているのだろう? ボストンでJといろいろな話をした。 もちろんRさんの話を中心に。 JさんはRさんのことが本当に好きなんだなと改めて思った。 もちろん、それだから結婚したわけだが。 そして、先日、高知に行った際に、Rさんと久しぶりに再会した。 Rさんは全く変わっていなかった。 イタリア語が土佐弁に変わっているだけで、 機関銃のようなトークとエネルギッシュな行動力はそのまんまだった。 Rさんは家族のことで単身、高知に来ている。 高知に2カ月、ボストンに2カ月を繰り返す生活。 子供たち(8歳と4歳の娘)と離れて暮らさなければならない。 ままならない状態。 この状態を変えるための結論なんかないし、出せない。 そのままこの生活を続けていくことしかないのかも知れない。 その中から何らかの方法が見えてくるのかも知れない。 そんな気持ちで一杯になった。 高知とボストンが1時間くらいでつながればいいのにと本気で思った。
by haruharuyama
| 2006-06-01 08:47
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