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言わずと知れたあの名著。 ブームが過ぎさると図書館で借りる人もいなく ずいぶんと長く借りていてようやく読了。 延長と更新を繰り返し、読了するのに2か月近くかかってしまった。 スマホの誘惑と読書の誘惑との葛藤で電車の中は渦巻いている。 スマホでSNSを確認することはたやすく、楽しく刺激にも満ちている。 その短期的な快楽に自分を委ねるようになってしまうと、 じっくり読書するという習慣が失われそうになる。 実際、電車の中で読書している人はものすごく少なくなった。 新聞や雑誌を拡げている人も激減。 多くの人たちはスマホやタブレットの画面を見ている。 電子書籍などを読んでいる方もいるだろうが、 紙に印刷されて本というカタチになったものに触れて過ごすという経験は とても貴重な体験だとやはり思う。 最近、こんなことをよく考えながら、スマホの台頭で じっくりと長時間に渡ってものを考えられなくなるのでは? と危機感をもっている。 そして、本書は、じっくりとモノを考えて書かれたものの代表である。 文化人類学的に世界が人類の誕生からどのような変遷をたどったか? という学際的な書でもある。 リベラルアーツの中のリベラルアーツとも言える広範な教養がないと これは絶対に書けない。 著者のジャレド・ダイヤモンドはUCLAの医学部の教授である。 1998年に本書はピューリッツアー賞を受賞。 また、朝日新聞が2010年4月に行った「ゼロ年代の50冊」という特集で 2000年~2009年の中の50冊のベスト1に選ばれた。 本書には何が書かれているかというと、 人類が誕生して、集団で暮らすようになり狩猟採集で暮らして来た人たちや 農耕を始め、家畜を飼って暮らし始めた人たち、 さらには鉄器を作り始め、それを武器や道具にした人たちが、 どのように興りどの場所からどのように拡がっていったのかを 全世界わたって細かく記述している。 そしてジャレドはその違いはその場所や環境、風土の違いから起きたものであり 決してそこに生まれた人々に差があったわけではない、ということを語る。 自然環境やそこにあるもの地理的な風土などによって 彼らの暮らしは変化してきた。 農耕に適した肥沃三角地帯と呼ばれるいわゆるチグリス・ユーフラテス川の メソポタミア、そして中国東部の肥沃地帯から農耕は始まり、東西に拡がっていく。 南北に拡がるのは緯度の変化によって気候自体が変わるので時間がかかった。 また、農耕を助ける家畜などもなぜかそうした地域にいて、 人間の管理のもと個体数や生殖なども調整され人間の仲間となっていった。 逆にアフリカなどにいる シマウマやサイ、カバやゾウなどは家畜にはなれなかった。 そこが大きな違いとなっていく。 また家畜と暮らすことで動物を媒介とした病原菌が生まれてくる。 突然変異種が生まれ人間を病気にする。 そして人間はその病気にかかり治すことによってその病原菌の抵抗力をつける 個体が増えていく。 スペインの人たちが中部南部アメリカで現地の人たちを征服した大きな理由は 彼らが無意識に持ち込んだ病原菌にあった。 免疫をもたないインカやアステカの人々は 彼らの持ち込んだ病原菌に感染し多くのものが死んでいった。 そして彼らは馬をもたず鉄器ももっていなかった。 車輪というものを実用にすることもなかった。 そうした技術をもっていたスペイン人を初めとする ヨーロッパの人々はそれゆえ彼らを制圧することができた。 またヨーロッパと中国の違い、太平洋のニューギニアやオーストラリアのお話も 興味深いものだった。 こうしたことを知っていると国籍がどこだろうが関係なく 話せる話題となる。これが教養なのかな?と思う。 ジャレドさんの書いた「人間はどこまでチンパンジーか?」 「セックスはなぜ楽しいか」などの著書も面白そう。
by haruharuyama
| 2015-03-01 08:39
| 読書
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