ピナ・バウシュが亡くなって「ブッパタール舞踊団」はいま、
どのようになっているのだろう?
WEBサイトは
ここにあった。
本作はその舞踊団に所属していたファビアン・プリオヴィルさんが
構成・演出を手掛けている。
このプロジェクトは日独が共同で行う国際共同制作の一環。
あうるすぽっと×Fabien prioville dance company×An Creativeの国際共同制作とある。
なぜ、このような試みが行われたのだろうか?
オーディションで選ばれた日本人の出演者たちは
ダンサーではなくて全員がなぜか俳優だった。
アフタートークでファビアンさんが多くのダンサーが
オーディションに来たがそれぞれのダンサーが
自分のダンスの型をもってしまっており、
その型から逃れられないのでは?ということで
俳優さんたちが選ばれたそうである。
蘭妖子、谷川清美、大窪晶、中澤陽、そして、あゆ子。
それに、外国人ダンサーの女性2名、男性1名の計8人の構成。
さまざまなエチュードから生まれてきただろうと思われる断片が
短い時間の中でいくつも上演されるという形式。
そして台詞などもあり単なるダンスを超えた試みとなっている。
音楽はキーボードの宇澤とも子とギターの井ノ上孝浩。
この二人の生演奏が舞台を引き締めてくれる。
やはり舞台の音楽は生がいい。
独特のグルーブ感がダンサーや俳優たちを刺激する。
そして、この劇場の音響がとてもよかった。
その音の洪水に身を浸し、彼らのパフォーマンスを感じる。
ドイツでの上演があると聴いた。
ドイツではどのように捉えられるのだろうか?
ちなみにこのプロジェクトの「SOMA」とは
ギリシャ語で「からだ」という意味だそう。