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午前4時半起床、そのまま5時5分発の始発電車に乗って東京駅へ。 駅弁屋が大混雑。子供の頃食べた、鳥取の「かに寿し弁当」を朝食に。 6時12分発の「つばさ号」に乗って山形へ。 途中「ぼくは猟師になった」(@リトルモア)を読了。 山形新幹線は福島からは在来線なので地面が低くなり遠征しているという 感じが強くなる。緑の濃い山の中を抜けて山形駅へ。 ホテルに荷物を預け、七日町まで歩いて行く。約15分の道中。 今回は記録のためにビデオカメラ(キヤノンG20 )を持ってきたので ポイントとなる場所などを撮影して回る。 午前9時半すぎに「AZ」へ到着。入場パスを受け取り これから数日間の映画祭体験がはじまる。 2年に一度10月に行われるこの映画祭。 最初に来たのが2003年のことだった。 それから1回も休むことなく来ることが出来てうれしい。 今回で12年目7回目の参加。 魅力は山形映画祭に関わる人たちと山形の人たち、 美味しい食事、いきつけの蕎麦屋、そしてえりすぐりの上映プログラム。 TV放送では決してみることが出来ないような興味深い作品を 毎日10時間近く延々と見続けることができる。 地上波ではこれらの映画を流すのはかなり難しいだろうと思う。 が状況は変わって来た。動画配信の発達である。 ネットフリックスやHULUなどが真剣に多彩なプログラムを検討し始めたときに 山形で上映されるような質が高くて深く、 しかも表現が多様で世界中のリアルな事柄が映し出される。 「VICE」などのメディアでは同様のものが上映されているのかも知れないが、 こうした映画を見られるサイトや配信サービスを知っている人がいたら教えてください。 10時~「真珠のボタン」(The Pearl Button)チリの監督のパトリシオ・グスマン監督。 自然の描写が素晴らしい。パタゴニアと南米に侵略してきた欧州人と 現地のインディオの関係を詩情あふれる言葉で紡いでいく。 この監督は本当に映像詩人とでも呼ぶべき人! 昼食は市役所の裏手にある蕎麦屋、行こうと思っていた蕎麦屋が まさかの閉店だったので、その近くにある「品川や」へ。 山形の蕎麦屋は外れがない。納豆蕎麦を注文。コシの強い田舎そばだった。 12時を過ぎると地元の会社員や公務員の方々でいっぱいになる。 12時半~「トトと二人の姉」(Toto and his sisters)ルーマニアの作品。 ルーマニアと言うと僕らの世代は「コマネチ」なのだが、 それ以外には何も知らない。そして本作品を見て本当に何も知らないことを実感する。 この映画祭のいいところは世界のいろんなことを僕たちはまったく知らないのだ! ということを気づかせてくれること。 母が刑務所に麻薬の売買で入所している。 その末っ子のトト少年と二人の姉を追いかけている。 上の姉は面倒を見ている母親の兄弟であるオジサンに勧められて 麻薬に手を出してしまう。最初はマリワナ、そしてコカイン、 今は静脈注射でヘロインを常用している。 実際に注射をするシーンなどが描かれ、この国の暗部を見せつけられたような気がした。 フェイスブックで山形に来たことを投稿すると、僕も来てます!と ジャーナリストの木村元彦さんからメッセージをいただく。 木村さんと夜にいきつけの蕎麦屋さんで会う約束をする。 15時15分~「6月の取引」(Future June)ブラジルのワールドカップに伴う 経済の実態と彼らの暮らしを交えながら描く。 サンパウロ。大都市化した場所には必ず何らかの問題が起き、 簡単には解決できない。そして新自由主義が世界を覆い尽くすようになっていくと 必然的に格差が拡がる。 そうすると、こうしたことが起きるんですよというサンパウロの事例である。 5時を過ぎるとこの時期はすぐに暗くなる。 盆地の山形市は四方を山に囲まれているので太陽が山の端に隠れるのも早い。 会場の近くにパンや菓子を製造販売している 地元の会社「しべーる」が運営している「しべーるカフェ」というのがある。 この会社は、井上ひさしさんの蔵書を引き取り、 本社の敷地内に「遅筆堂文庫」という公開の図書スペースを作った。 カフェはとても良心的な地元のカフェで地元民で賑わっている。 パンを買うと、店内の喫茶スペースで食べることが出来る。 クリームパンを購入。150円でほっと落ち着くひと時。 18時15分~「戦場ぬ止み」(いくさばぬとうどうみ)(We shall overcome) 英文のタイトルが???と思ったのだが見ておおいに納得。 米国人でベトナム戦争のことを知っている人はあの唄を歌えるのだろうか? 沖縄の戦後70年間延々と戦い続けてきた基地問題の記録である。 監督は三上智恵。TV局で23年間働いていた彼女が この映画製作のために一念発起して覚悟をして会社を辞め、製作した作品。 その覚悟が確かに映像に出ている。 丁寧な取材と被写体と延々と向き合い続ける姿勢に頭が下がる。 沖縄の意地を見せるという、そんな映画だった。 途中から泣けて来て笑えて仕方がなかった。感情を揺さぶる作品だった。 しかし、三上さんは感情に流されずきちんとある視点を持ちつつ事実を描写していく。 被写体と長くいるといきおい被写体の方々との共感レベルが上がるのだが、 三上さんは編集を工夫したのかそうした同化を徹底的に排していることにさすがだな! と思った。どう見て捉えるかはあなたがたですよ! と三上さんは強く僕たちに問いかけてくる。 木村元彦さんがそれはブレヒトが言うところの「異化効果」ですね! とおっしゃって「おおおおお!」と考えた。 アフタートークも盛り上がり、三上監督が美人なので驚き、 話し方がアナウンサー出身なのでとても聴きやすい! 彼女がTV局時代に製作し2年前の山形で上映された 「標的の村」を見てみたくなった。 終了後、急いで木村さんと約束した駅前のお蕎麦屋さん「なかの」へ。 ここに初めて来たのは山形に初めて来た2003年。 それから、毎回、山形にくる毎にここに立ち寄らせていただき、 おいしいおさかなと枝豆と芋煮とお蕎麦をいただいている。 日本酒は「初孫」1本勝負である。 シンプルで居心地がいいお店。日曜祝日がお休みなので、 それ以外はいつもここの蕎麦屋に行くこととなった。 東京土産の「ごまだんご」を渡し。 ビールを飲みながら木村さんがやってくるのを待つ。 木村さんとは映像テクノアカデミアで知り合い、 同じ1962年生まれということや同じような映画を見ていることもあり、 時々連絡を取り合っていた。 そうして久しぶりの再会。 山形を初めとして映画やドキュメンタリー、 ジャーナリズムの話で盛り上がる。 22時半頃に東京から木村さんの教え子が来ると言う。 木村さんは「ライター養成講座」で文章を書くことを教えてられるらしい。 その時の教え子にこの映画祭のことを話したら興味を持ってくることになったらしい。 閉店時刻を大幅に延長して「なかの」を失礼させていただき 宿に戻ったら午前1時だった。 この映画祭15日まで。 今から、ぜひ!
by haruharuyama
| 2015-10-10 09:29
| ドキュメンタリー
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