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作・演出:詩森ろば。はっきり言おう!今、詩森ろばが書いたものはすべて面白い! 「外れがない」などというのは生易しい、それ以上の価値を絶対に与えてくれる。 そして社会人経験者ならさらに共感出る要素が満載である。 今や、演劇界の池井戸潤である。 旺盛な創作力から作られる数々の戯曲がどれもいい! 綿密な取材とリサーチによってその状況はリアリティを獲得し さらにその奥の人間の深みを描く。 本作もまさにそう! ある日本の老舗メーカーの生理用ナプキンの開発のお話である。 時代設定は大体2010年頃らしい。 日本で最初に生理用ナプキンが発売されたのが1961年だそう。 その時の商品名が「アンネナプキン」。 あの「アンネの日記」のユダヤ人アンネ・フランクの名前から付けられたらしい。 それ以降、生理のことを日本では「アンネ」という言葉で呼ばれるようになった。 「あのねのね」というコミックソングを歌うグループの「赤とんぼ」という 昔のヒットソングの中で 「アンネがねアンネがなければ!できちゃった、できちゃった、できちゃったのは赤ん坊!」 という清水国明の書いた詩を覚えている人は 今や50歳代以上の人たちではないだろうか?1973年の楽曲である。 この会社では、新たな薄型高分子ポリマー配合の高機能ナプキンの開発にやっきになっている。 そんな開発が佳境の中サブリーダーをしている土井(石村みか)が リーダーの津和(林田麻里)に新たに完全に自然素材で作った身体にやさしい ノンケミカルなナプキンを作りたいと力説する。 あまりの土井の剣幕に周囲の賛同者が増えていき、最初は反対していた津和を中心に 社内で新たなことを就業時間外に計画するプロジェクトを立ち上げることになった。 何日か後の社内コンペに応募するために 企画部の人や総務部からもやる気のある人材が集まってくる。 ここは、一流企業なのだろう!社員のポテンシャルが高くみんな優秀。 ただし、今の日本の大企業のように 組織がそれぞれの社員をうまく使いこなせていないというのも事実としてある。 こうして自主的に集まって来た人たちが新たなプロジェクトを起こし 活性化させていくというやり方がとてもいい! 最初は初めて参加した総務の方をチームに入れるかどうか みんなで議論したりする。 その時の会議の進め方がとても民主的で正直で素晴らしい。 リーダーがみんなのまとめ役をやりながら個々の個性を活かすようにしている。 そして、各グループが主体的に動いていく組織! 誰かの感情や好き嫌いだけで物事が動くということではない 完全な民主的な環境がこの会議では描かれる。 それは自分に正直で誠実に物事に向き合うということと同義なのかも知れない。 そんな人たちがそれぞれの人に出会い また刺激を受けて相乗効果でみんなが楽しく仕事を頑張る。 頑張るというのは我慢するということではなく楽しく 人を幸せにするために自分の時間を費やすということではないだろうか? そこから生まれてくるものは「純粋な仕事」というものに対する価値である。 そのような環境を作るためには「嘘」がないことがとても大切である。 ということをこの舞台は教えてくれる。 本質的なことをオープンにし、その課題や悩みをみんなで共有した上で これから進むべき道をみんなで模索していく。 そこには衒いや見栄などはない。 相対的ではなく絶対的な価値の中に確実な大切なものがあるんだよ! と詩森さんはこの誠実な戯曲を通じて教えてくれる。 多様な生き方を認め弱さも同時に認めあいながらも それを強さに変えていけること。 それは絶対に一人ではできないことなのかも知れない! 仲間がいてチームワークがあって何とかやっていく! それをただ繰り返すのみ。 すべての仕事をしている方に見て欲しい。そして懸命に生きている8人の女優たちに感謝。 そして、こうした創作環境を日々提供している三鷹市芸術文化センターのスタッフの仕事は まさにこの舞台につながっている! 自省を込めて、「嘘」のない生き方「嘘」のない会議を目指したい! 葛木英のこの舞台のキャラがとてもよかった。 18日まで。
by haruharuyama
| 2017-09-13 10:22
| 舞台
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