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CM制作で何度か仕事をさせていただいたディレクターのイノマタトシ(猪俣敏郎)さんが 2年半越しでドキュメンタリー映画を完成させた。 その映画が、UP LINK渋谷で上映されると聴いて伺った。 「奥渋」と言われている場所にその映画館はある。 東急本店から代々木公園駅に向かう神山通り。 ここは、車だと代々木公園(富ヶ谷)からの一方通行。 久しぶりに行くと「奥渋」の旗が掲げられお店が増えており人通りも多くなっていた。 以前はNHKとオーストラリア大使館がひっそりとあるような場所だった。 最近はおしゃれスポットになっているらしく。 テレビ東京のドラマ「デザイナー渋井直人の休日」というドラマでも お洒落ストリートとしてロケが行われていた。 イノマタ監督は東日本大震災の後、東北復興のドキュメンタリーをいくつか製作されており、 その取材の中で全国のお祭りに行って神輿をあげつづけている若者がると聴いた。 その若者に興味を持ったイノマタ監督は春日神社のお祭りに参加して、 本作の主人公でもある宮田宣也に出会った。 そこからイノマタ監督は彼を追いかけてありとあらゆる場所に同行した。 祭の好きな男とイノマタ監督の同行二人の記録。 神輿はもともと地域コミュニティのシンボルでもある。 各地域には神社があり、そこに神輿が置かれ、祭礼になると その地域のコミュニティの人たちが一緒になって神輿を上げる。 東京の三社祭などが有名だが、神輿を上げるのを生きがいにしている人たちがいる。 とともに全国区で見ると、少子化による人口減少で 地方の祭礼では神輿の担ぎ手がいなくなっているということをこの映画を見て初めて知った。 宮田さんのおじいちゃんは神輿作りの職人だった。 宮田さんは祖父のやってきたことを引き継ぎ、新たな時代の 新たな神輿とのかかわり祭礼とのかかわりを模索している。 神輿と言う地域コミュニティのシンボルを媒介として 地域の人たちがつながりあうというのが神輿の持つ最大の効用なのでは? 宮田さんは神輿の修復などの作業もしており、茨城県のつくばをベースに制作していいる。 同時に、様々な場所の職人さんを巻き込んでいく。 会津若松に若き職人がいると聴くと訪問して 一緒に神輿の再生をしようと頼み込み、もはや合宿状態で作業を行う。 宮田さんはこのようなカタチで新たな「絆」を作り、 新たなカタチの「コミュニティ」を創ろうとしているように見える。 岡山は総社にあった古い神輿の再生の記録はその典型的な事例ではないだろうか? そして、彼の大学の友人たちも巻き込まれ祭礼の神輿担ぎに駆り出される。 そこには外国人の姿もある。 国境を越えて神輿をハブにしたコミュニティが世界に拡がっていく。 彼らは日本の文化を紹介するイベントでフランスに出向き、そこで神輿を上げた。 それを知ったドイツのベルリンにいる日系ドイツ人の女性が フェイスブックで宮田にコンタクトをし、ベルリンで神輿を上げませんか?と声をかける。 二つ返事で参加を表明した宮田とその仲間たち。 ちなみに、宮田をはじめとする彼らは襷を未来につなぐという意味の「明日襷」という活動を行っている。 ベルリンでの彼らの日本の祭礼の紹介が この映画のハイライト! 国境を越えて人々が共感し一緒に身体を動かす、それを見るだけで何故か泣けてくる。 コミュニティの原点がそこにあるように思える。 結局、コミュニティとは人と人のつながりでしかないんだ! ヘイトスピーチなどに代表されるポピュリズムとは真逆の精神がそこにあり、 それは多様性を赦し他者に寛容で、ともに生きて行こうとする。 その「魂」の触れ合いが祭礼というハレの日の行為で生まれてくるのだろう。 神輿を上げることで日本の八百万の神々とつながって絆が出来る事を祈る。 祭礼の根っこにはそんなことがあるのではないか?ということに気づかせてくれる映像作品。 イノマタ監督が自ら操縦し撮影したドローンの空撮映像が効いており、 そうした映像も含めたポップなスタイルを通じて、 日本と日本人たちの持っている根源的な価値を他者に理解してもらえる 作品に仕上がったのではないだろうか? 欲を言えば、祭礼は「ハレ」の日の活動である。 「ハレ」の日があれば、大多数の「ケ」の日がある。 宮田さんの「ケ」の日はどのように暮らしているのか? みたいなさらにプライベートに突っ込んだところも見たかった。 上映時間約1時間20分。UP LINK渋谷で上映中です!
by haruharuyama
| 2019-03-26 07:53
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