映像テクノアカデミアの講師で映画監督でもある小玉憲一さんに誘われて観劇。
時間を間違えていてあと30分あると思い込んで吉祥寺の街を散策しようと思ったところに
小玉監督から電話が!もう数分で開演ですよ!と。やっべー!時間を間違えていた。
久しぶりに全力疾走をした!しかし開演時間に1分遅れてしまった。
小玉監督とロビーでモニターを見ながら数分後劇場に入ることが出来た。
これから気を付けます。小玉さんご迷惑をおかけしました。
全編、九州は熊本の方言で語られる。
作・演出の杉本凌士さんが熊本のご出身らしい!
ちなみに小玉監督は宮崎出身。実はこの劇団「メンソウル」と読むらしいのだが、
ここに小玉さんの幼馴染が出演しているというご縁で見ることが出来たのでした。
バカデカというだけに刑事さんがたくさん出て来る。
熊本の地方都市に警視庁から刑事さんとその部下がやってくる。
ある家を張り込みしたいからというので同期の熊本県警の友人に頼んで空き家を二部屋用意してもらい!
張り込みが始まる。
まるで松本清張の名作で映画にもなった「張り込み」のよう!
張り込みをされているのはある夫婦。
八王子に住んでいたのだが妻の実家のある花屋に戻って来たのだった。
夫婦はここで花屋を再開するのだが…。
桔梗がたくさん飾られている。
ここでは「桔梗」は「帰郷」と同じ意味なのだろうか?
そして、この夫婦は何故、故郷に戻ってきたのか?の秘密が解き明かされる。
俳優たちの演技がこなれている。
特に作・演出の杉本凌士さんがいい!
ただ、冒頭の警視庁から刑事さんがやってくるシーンで熊本県警の現場の刑事たちと葛藤が起きるのだが、
あのシーンが笑いを無理に取りに行っているような気がして気になった。
冒頭部分をうまくカットすればいいのでは?
シンプルに八王子から帰郷してきた夫婦にフォーカスすることによって、
ある種の正統的な人間ドラマがもっとわかりやすく描けたのではないだろうか?
とはいえ、後半は俳優のうまさもあっていいシーンもたくさん!
帰郷してきた夫婦と並行して
元学校の先生のエピソードが描かれるのだが、そのストーリーが交錯しないまま終わってしまった。
エンディングの素敵なシーンを描けたのは良かったのだが…。
出演者に対する配慮などがあったのだろうか?
上演時間約2時間。7月9日まで。