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今年も始まりました。山形国際ドキュメンタリー映画祭。 今年で30周年となる。2年に1回の開催だから15回目の映画祭。 私がこの映画祭に初めて行ったのが2003年だった。あれから19年、毎回行き続けている。 この映画祭を見ることで、私はドキュメンタリー映画の多様性を知り、 そして世界中のドキュメンタリー作品に興味を持つようになった。 NHKやBBCやヒストリーチャンネルなどで放映されるものが ドキュメンタリー作品と思っていた私だったが、 この映画祭でその認識が大きく変わった。 最近はイメージフォーラムやポレポレ東中野、アテネフランセや アップリンクなどで優れたドキュメンタリー作品が上映されるようになり、 私たちのドキュメンタリー映画に対するリテラシーも大きく変わったのではないだろうか? 高齢化社会となり日本もこれからある種の成熟社会となっていく。 また、今の社会を生きづらいと感じている人も増えているのではないだろうか? そんな人たちがこうした映画祭に足を運んでいるのか? 実際会場には、ドキュメンタリー作品の制作者をはじめ審査員の方々、 プレス関連の方々、そして一般の方々がいるが、その年齢の幅が広く、 どの世代にも何人かこうした映画祭に興味がある方々がいるんだなと実感した。 金曜日、振替休日の日。朝4時半に起床し5時5分の始発で東京駅へ! 6時12分の「やまびこ」に乗り山形へ。超大型台風が三連休に関東から東北へやってくるということで、 土曜日に移動しなければいけない方々はキャンセルする人もいる。 私は早めに移動し山形で台風をやり過ごすという作戦。 前の晩に家で作ったおにぎりと鯖の照り焼きの缶詰を新幹線の中で朝ごはんとしていただく。 8時57分山形駅着、この日の宿の山形国際ホテル(1泊5900円)に荷物を預けて会場へ! ところどころに新しい店や高層マンションが出来ている。 戦後の空襲で焼けたあとに建てられた建物の建て替え時期が来て再開発などが進んでいる。 太平洋戦争で空襲を受けた地方都市はどこでもそんな感じ。 メイン会場になっている七日町のアズの6階で、これから4日間お世話になります。 ボランティアの方々が会場を設営し受付業務などを行われている。 朝の10時~「ミッドナイト・トラベラー」アフガニスタンの監督。 アフガンのタリバーンに狙われた家族。 妻も映画関係者で、この夫婦には2人の子どもがいる。 夫婦と2人の姉妹。タジキスタンに亡命のような形で住んでいたのだが 自国へ帰ることを要請され、自国へ帰ってから難民となって EUの国へ行こうと決めた家族をスマートフォンで撮影したもの。 難民がどうやってユーラシア大陸を渡ってEU諸国に入るのか? ということがリアルに描かれる。 大きなカメラではなくてスマホでこうしたコンテンツが出来る。 いや、スマホでなければこんな撮影出来なかっただろう! そしてスマホでとにかく撮影をし続けた夫であり映画監督である ハサン・ファジリの熱量がそれを実現させた! 撮影する、という意識がいつもないとできない! すごい迫力のドキュメント。 11時半過ぎに毎年行くラーメン屋さんで昼食。 まずは豚骨魚介ラーメン!山形は蕎麦も美味いがラーメンも美味い! 710円、半ライス付き。地元の会社員の方々が12時近くになると続々とやって来た。 丁寧に作っておられるのだろう!出て来るのに少し時間がかかる。 12時半~「ユキコ」フランスに住んでいる韓国人の女性監督の作品。 彼女のおばあさんが日本人で朝鮮人の男が好きになり朝鮮半島にやって来たらしい。 戦前の日韓併合時のお話だろう。 その後、祖母はその地で監督の母親を生み育てる。 母は韓国の「江華島」に一人で住んでいる。 祖母は晩年、沖縄の老人ホームで過ごしたらしい。 監督はそれらの場所を訪ね、映像詩ともいえる、独白を重ねてこの作品を構成する。 テオ・アンゲロプロスも驚くような長回し! 長い、長いワンカットに彼女の独白が重ねられる。独特な世界観の作品だった。 風景だけで構成することの功罪を実感する。 15時10分~「光に生きるーロビー・ミュラー」(Living the light-Robby Muller) ロビー・ミュラーという撮影監督は有名で、私が映像業界に入ってすぐのことだったが、 カメラマンの小川隆之さんがロビー・ミュラーの撮影技法について語っておられたことが 今も鮮明に記憶に残っている。私の大好きなジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」の 移動撮影についてだった。本作でも電車での移動撮影をしたシーンや 樹木を撮影したシーンが登場し、まさにあの時の会話を思い出す。 本作は彼と10年以上一緒に仕事をしていた撮影監督が撮影・監督をされているので、 撮影に興味がある人はワクワクするのでは?監督が撮影した映像とともに ロビー・ミュラーが撮影した膨大なビデオカメラの映像とポラロイドやスチル写真などが 巧みに編集されている。 ロビー・ミュラーはまさに芸術家であり自らも芸術をこよなく愛する人なんだ!ということが良くわかる。 美しいクラシックの曲を流しながらプライベートな場所を撮影しているフーテージなどを見ると 人生は豊かだと実感する。 そして私の人生の師匠だったカメラマンの故:小川隆之さんと一緒に飲んだ新人の日々を思い出す。 小川さんは2014年72歳で亡くなられた。 18時~「自画像:47KMの窓」 中華人民共和国の湖北省の田舎にある監督の故郷。 彼女はここを舞台にして毎年のようにドキュメンタリー作品を制作しているらしい! その田舎で85歳になる貧乏な暮らしをしている共産党員のおじいさんと 15歳の絵を描くのが好きな少女が交互に描かれる。 おじいさんは自分の半生を語る、そして15歳の女の子は この村に住むおじいさんやおばあさんの家を訪ねて彼らの絵を描く。 村とここに住む人の愛にあふれた作品。 監督である彼女の存在がこの映像作品に強く反映されている。 実際に映像にも登場しており、それが彼女と村人たちとの関係を雄弁に語る。 実際の技術に未熟なところはあるが、それではない価値がこの映画にはある。 この日は監督と作品との関係がとてもプライベートであり、 この監督でしかできない作品ばかりだった。 夜になって20時半! 毎回、通っている家庭的な居酒屋・蕎麦屋「なかの」へ! 母娘が二人でやっている。金曜日の夜なので常連さんが座るカウンターは満席! いつもの、枝豆、しめさば、そして芋煮をいただき ビールと日本酒「初孫」の冷酒をいただく。 ここの芋煮のダシは他の店にはない味。 そしてこのダシはここで出される蕎麦のダシにも通じており、本当においしい! 来年この「なかの」も創業50年を迎えるらしい。
by haruharuyama
| 2019-10-12 08:32
| ドキュメンタリー
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