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『ブックカバーチャレンジ』93(book cover challenge vol.93) 93冊目は平松剛の「光の教会 安藤忠雄の現場」(@建築資料研究社) 本書の発行は2000年。 大阪府茨木市にある春日丘教会の建築について 詳細に記されたノンフィクション。 この春日丘教会は安藤忠雄が建築した「光の教会」として有名。 安藤建築には「水の教会」というのもあり、 それは北海道のトマムリゾートにある。 以前、トマムに行ったときに「水の教会」を見学させていただいた。 水を張ったプールのようなところの真ん中に十字架が立っている。 実は「光の教会」自体は行ったことがないのだが、 六本木の「新国立美術館」に「安藤忠雄展」を見に行ったとき 体験することができた。 この美術館に何と原寸大の「光の教会」が再現されていた。 十字架のカタチにコンクリート打ち放しの壁が切り取られ、 その隙間から光が差し込む。 後光が差し込むという言葉があるがまさにそれを体現できるような 空間だった。 著者の平松剛さんは早稲田大学理工学部の建築学科を卒業し 大学院を卒業後、建築事務所に4年勤めていた。 その経歴がこうした建築関係の本を書くにとても 役に立っているのだろう。 私のように建築の素人が読むと 「へえええええ!こんな見方があるんやあああ!」 と驚くことばかり。 現場の工務店の方々にも細かな取材をされていたのだろう! 安藤忠雄建築と言えばコンクリート打ちっぱなし。 そのコンクリートの表面をつやつやに出来て クラックなどがまったくない打設をするのは かなり難しいということを、本書を読んで初めて知った。 そして、安藤さんの要求に応えるべく 工務店を始めとする工事関係者が真剣に その作業に取り組んでいる様子が克明に描かれていてワクワクする。 これってまるで過去のNHKの名作「プロジェクトX」という番組みたい。 実は、安藤忠雄という建築家を最初に知ったのが大学4年の時だった。 ゼミの担当教授の植條則夫先生が、関大前に自宅を建築された。 私たちゼミ生はその引っ越しをみんなで手伝いに行った。 その建物が安藤忠雄の建築だと教えてもらい、 こんな洒落た建物を作る建築家はどんな人だろう!と思った。 「安藤忠雄展」でも先生のお宅が「UEJO邸」という 名前で掲載されていた。 住吉の長屋(1976年)で建築の賞を受賞され 1980年代は第1次安藤忠雄ブームだった。 私も京都や神戸などに行くと安藤建築のビルを訪ねるのを 楽しみにしていた。 安藤さんの書いた自分の半生を語った「建築を語る」 (@東京大学出版会)などもとても面白い。 特にボクサーを経て、その後、建築家になろうと思って 20代に海外の建築を見るために様々な国を旅して回って その後、自学自習で建築の勉強をして建築家になった! という経歴自体を聴いてワクワクした。 安藤さんは今年で78歳となられるが、 先日も大阪の中之島に子供向けの図書館を作った。 建築費は安藤さんの方で費用を負担し大阪市に寄付をされた。 いつもものすごいエネルギーをもって仕事をされている。 建築家が芸術家たるゆえんだろう。 こうして私も安藤忠雄のことを知り建築というものに興味を持った。 そういえば、黒川雅之さんという建築家が建てた建物を 撮影して黒川さんの個展用に映像作品を作りたいという依頼があった。 依頼されたのは黒川さんの友人でもある カメラマンの小川隆之さんだった。 小川さんとそれ以前に一緒にアメリカでロケをしたのがご縁となった。 小川さんも私も手弁当で撮影をし、 この時はオフライン編集も私が行った。 小川さんは建物を撮る時はワイドレンズを使って 撮らないといけないと何度もおっしゃっていた。 黒川さんの建築された家にロケに行き 小川さんとカメラのスタッフさんと一緒に撮影しながら、 その邸宅で撮影の間に食事をし、夜は飲み会をしながらの 1泊2日はとてもいい思い出となった。 小川さんからは本当に多くの芸術についてのことを教わった。 小川さんは2008年に亡くなった。 えらい脱線してしまったが 本書は安藤忠雄という芸術家の理想に向き合った 現場のスタッフの汗と涙の結晶がつまった記録である。 と「プロジェクトX」風な語り口で終わります。 読書文化普及のため ◎毎日一冊の本の表紙をUP #BookCoverChallenge
by haruharuyama
| 2020-07-31 09:49
| 読書
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