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「「中待合室にお入りください」を待ちながら」劇団 地蔵中毒 第15回公演 無教訓意味なし演劇vol.15(@シアタートップス)
作・演出:大谷皿屋敷。ついに、ついに、あの地蔵中毒を見ることが出来た。 昨年あたりから、演劇好きの方にこの劇団の噂を聞くようになった。 「カンゲキ大賞」の打合せでも何人かがこの劇団の面白さを語っておられ、 今回ついに本公演を見た。 作・演出の大谷皿屋敷さんの作品を5月に見て、とても興味深いものだった。 「ビニール」別冊コンプソンズvol.1(@シアター711) https://haruharuy.exblog.jp/32684067/ 大谷作品には、ある種の破壊的な衝動とサブカル的な言葉が群れになって 押し寄せて来る魅力がある。破壊と創造が繰り返され それが通過したあとには草木などがまったく残らないような ある種の不毛地帯が出現するような演劇とでも言えばいいのだろうか? 「ビニール」ではそのコアとなるテーマが宗教だった。 その後、安倍元首相が殺され、犯人の母親が旧統一教会に献金して 家族が崩壊したということが動機になった犯行だったことがわかる。 そして、今も自民党の議員をはじめとする政治家たちと 旧統一教会との関係のことが報道され続けている。 では、本作はどうだったのか? 「ゴドーを待ちながら」を明らかに意識した題名。 「「中待合室にお入りください」を待ちながら」 この題名の言葉の意味がまったくわからないところが素晴らしい。 演劇に難しい意味など求めても意味がない、 なぜなら私たち自身も意味がないからさ!と 大谷さんがおっしゃっているような気になって、しびれて来るぜ。 大谷作品では、特に本作では 固有名詞が現実にあるもの実在のものであることが重要。 パロディーとはそういうものである。 パロディーの精神をTVで広く伝えて行ったのは80年代の漫才ブームだった。 そして、とんねるずがそれを違った形で発展させていく。 本作を見ていて感心するのは大谷さんの戯曲が 幅広いサブカルの知識がベースとあって書かれていること。 いったいこの方は何歳なんだろう?と思いながら見ていた。 20歳の頃からサブカル文化にはまっていき、40年が過ぎて還暦を迎えた私。 何年か先輩には「みうらじゅん」というサブカル界の帝王が今もいらっしゃる。 大谷皿屋敷を調べると何と1989年生まれの33歳! 私と30歳近く年が離れているのにここで取り上げられている事例に驚く。 この老熟とも言える成熟した事象が取り上げられているのは いったいどういうことなのか? 過去のアーカイブが簡単に見られる時代になったからこその こうした時代を超えた表現が拡がっているのは確か。 80年代のJPOPが世界的にヒットし竹内まりや・山下達郎の曲が 今、世界中で聞かれていることなどがそれを証明しているのかも知れない。 大谷さんはそうした膨大なアーカイブから インスパイアされたものを劇世界に断片のようにぶち込んで物語を構成していく。 まるで短いコントや一発劇の集積であり その爆発するようなイメージの断片を私たちは追いかけていくという 奇妙な体験が出来る。 80年代の大谷さんが生まれる前にラジカルガジベリビンバシステムという 集団があり奇妙なことがすごいメンバーで行われていた。 私はこのユニットの大ファンで良く原宿のラフォーレミュージアム での公演に行ったものだった。 そのユニットの作家は宮沢章夫さんだった。 大谷皿屋敷さんはその宮沢章夫的な何かと そしてシベリア少女鉄道の土屋亮一さん的なるものが混在しているのではないかな? などと勝手に想像しながら拝見していた。 爆発的なイメージの拡がりに物語の骨格がついていけなくなって 置いてけぼりになりギャグの要素だけが全面に出て来るところも 地蔵中毒的なのかも知れない。 独特のグロテスクで極端な、そして破壊的でかつパロディカルな演劇 とでも言うのだろうか? 世界観が似たものとして「東葛スポーツ」はその仲間になりうるのか? 初見なだけに予断を許さない。 徹底的にそのふざけた世界を追求していけば その上滑りの先に何かが見えてくるのか? 開場後、熱烈なファンが最前列を埋めていったという状況を見ても まさに令和のカルト演劇と言ってもいいのかも知れない! それとも新たな時代のアングラ演劇なのか? また行きます!次回は12月のスズナリ公演。 本公演は上演時間約2時間。8月28日まで。
by haruharuyama
| 2022-08-28 11:16
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