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「掃除機」KAAT神奈川芸術劇場プロデュース(@KAAT中スタジオ)
作:岡田利規、演出:本谷有希子、音楽:環ROY、 出演:家納ジュンコ 栗原類 山中崇 環ROY、俵木藤汰 猪股俊明 モロ師岡。 クリエイティブ・ディレクターの佐藤哲康さんに誘っていただいて観劇出来た公演。 楽日観劇! 2019年ドイツのミュンヘンでドイツの人に向けて行われた公演の日本語での初公演。 岡田利規の原作を、本谷有希子が演出するという攻めた企画! こうしたことを次々とトライされている芸術監督の長塚圭史さんとKAATのスタッフの姿勢に 頭が下がる思い。 千葉県在住の私だがKAATが浦安あたりに引っ越して来ないかな?みたいなことを思ってしまう。 この日はWBCの決勝戦の日だった、記念すべきこの日の試合を見終わって、 すぐに移動を開始した。関内駅で降りて、横浜スタジアムを見ただけで 何だか感慨深くなって泣けて来た。 スタジアムの周辺は八重桜が満開で祝祭的な雰囲気だった。 近くの立ち食いだけど美味しい蕎麦屋「味奈登庵」で天丼とかけそばセット(1030円)を食べて劇場へ! 中スタジオに入ると、スケートボードのハーフパイプみたいになった美術にまずは驚かされる。 床がRになっていて立ち上がっており、垂直に近い状態でベッドが置かれたり TVが置かれたりしている、まるで重力がないかのような空間。 掃除機の視線を象徴化したものなのか?床がとにかくよく見えるという構図になっている。 ルンバにカメラを装着したらこんなものが見えるのでは? 栗原類が掃除機の役を演じているルンバにまたがったかのような感じで登場してくるのが印象的だった。 そして、私は知らなかったのだが本作に出演されている環ROYさんは 有名なラッパーでありミュージシャンであるらしい!むっちゃカッコいい! 彼がPCを駆使して流してくれる音楽などのセンスがスタイリッシュでかっこいい! 環ROYさんをフューチャーしたということだけでも この舞台の価値があるのではないだろうか? そしてミュージシャンなの?と思うくらい俳優としての演技がナチュラル。 これはご本人の才能なのか本谷有希子さんの演出のたまものなのか? セブンルールでコメンテーターをされている本谷さんのファンである。 すごく自然体でコメントをされており喋っている言葉に嘘がない感じがするのがいい! 子育てしながら創作活動するのめっちゃしんどい!とかをストレートに言う姿が微笑ましい! また、コメントを語る際に時々、毒づいたことを言われるのも、 本谷さんの毒気のある小説も好きな私にとっては微笑ましい! YOUや長濱ねる、そして青木崇高、尾崎世界観というチームの感じがとてもいい! その本谷さんの演出らしく毒っけが少しありつつも 原作者の岡田利規のテキストを忠実に再現していてそこの感じはチェルフィッチュ的であり、 とてもいいバランスで演出されるんだな!ということを発見した。 本谷さん自身がこれまで他の方の原作の演出をされてなかったと思うのだが、 本作を見るとキャスティングや、美術、音楽なども含めて、とてもスタイリッシュで ありかつ温かみのある舞台を演出されるというのが感じられて嬉しい気持ちになった。 本作の特徴としていくつかの劇評でも書かれていたが 80歳代のおじいさんが3人同時に同じ人物を演じるというのは 今までなかったことなのではないだろうか? 俵木藤汰、猪股俊明、モロ師岡の3人が同じ衣装を着て同じセリフを発話する。 5080問題と貧困問題が同時に語られる。 倉庫で働く若者の話を聞いていると 映画「ノマドランド」を思い出す!この貧困の格差の問題は ドイツも含めて世界中の問題なのだろう!そして高齢者の介護も! これから、どちらもが、世界中の大きな問題になっていくだろう! そうした普遍的なことが描かれているからこそ 岡田さんの作品がドイツで評価されたのだろうし、逆にドイツ語でやると 日本語以上に論理的な岡田さんのテキストがはまって とてもいい効果が生まれたのではないかな?と思うのだ! モノローグを駆使した岡田利規らしい!論理的な一人語りという手法は ある種の演劇の常識の再構築でもあるのでは? 本谷さんが折り込みの中で書かれていた 「自分のなかで年々強くなっていた『これが演劇だと思っている(た)ものへの違和感』と向き合えた」 という言葉に妙に惹かれた。
by haruharuyama
| 2023-03-23 09:47
| 舞台
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