あけましておめでとうございます。
本日から今年のブログ再開です。
自分の記録として、みなさまのお楽しみになれるかどうだか
わかりませんが、何かを読んだり、見たり、体験したことを
ことしも、つれづれと綴っていこうと思います。
まずは、
昨年みた、舞台「あ・うん」から。
向田邦子が亡くなって25年が経つ。
没後25年企画として、この舞台は上演された。
NHKの収録も入るらしいので、近い将来テレビ放送もされるのだろう。
向田邦子は、もともと放送人。彼女らしい展開である。
今回の公演は、妹である向田和子さんがプロデューサーをしている。
和子さんの経営していた赤坂の「ままや」という小料理屋に何度か行った。
お惣菜系の和食がきちんと食べられる素敵な店だった。
いま、その店はもうない。
立川志らくの落語を聴きにいった際に、
志らくが、この「あ・うん」の舞台の再演を25周年の記念公演としてやると聞いて、
チケットを申し込んだ。
カミサンがこの「あ・うん」の大ファンである。
NHKで1980年に放送されたものを見ていた。
彼女は、向田邦子の文庫本も好きでたくさん読んでいる。
僕は、機会がなく向田作品に接する機会がほとんどなかった。
今回、公演の前にNHKで放送された「あ・うん」を見ることができた。
志らくが、公演のパンフレットに書いていた。
NHKで放送された「あ・うん」は傑作。
まさしく!杉浦直樹とフランキー堺、そして先日亡くなった、岸田今日子。
フランキー堺の妻役の吉村実子がいい。
娘役は岸本加世子。
インサートに挿入される、昭和初期の小道具や景色が郷愁をそそる。
音楽は何ていう曲なんだろう?
舞台版は、志らくのお笑いネタなどが挿入されており
少しアレンジされているものの、NHK版にほぼ忠実に作られている。
テレビ版は3時間くらい。
舞台版は2時間半なので、当然はしょるシーンも出てくる。
演出はあくまでシンプル。
段取りに追われているところなどがあり、もっと、
ばっさりとアレンジしても良かったのではというのが個人的な意見。
それでも原作のエッセンスを残すことは出来たのではないだろうか?
そんな印象を残した舞台だった。
公演当日はぎっしりと満席!
暖かい拍手に包まれた現場が、愛情に満ち満ちていて微笑ましかった。
落語だけでない志らく。びっくり!