随分前にHDDに録画しておいたもの。
学生の頃、映画研究会に所属していた男がいた。
彼は学園祭で様々な映画を上映し、
大森一樹監督を講演のために招聘したりもしていた。
彼が面白いよと奨めてくれたのがムーンライダーズだった。
でも、彼の名前が思い出せない。
人生で一番音楽を聴いていた10代後半~20代前半にかけて
、ムーンライダーズの都会的で洒落ていた音楽は、
僕の中のちょっと格好いいものとして存在していた。
その頃好きだった作家はYMOとムーンライダーズ。
それ以外に、好きではないけれど、
ありとあらゆるジャンルの音楽を聴いていた。
当時はまだFM放送のオンエアーチェックというのも普通のことで、
「FMファン」などのFM雑誌を購入しては、様々な音楽を聴いていた。
並行して、レンタルレコード屋さんが大学の前に出来る。
毎日のようにそこに通ってはカセットテープへダビングしながら
知らない音楽を聴くことが習慣のようになっていた。
レンタルレコード屋さんの消滅とともに
僕の音楽に対する渇望も失せていった。
あれから25年の歳月が経つ。
たまにクラシック音楽や昔の曲をひっぱりだして聴いたりはするが、
音楽だけを聴き続けるということはなくなった。
ムーンライダーズ特集なんて
誰が作ろうと思ったのだろう?
マニアックな番組だなあと思いつつ、
見ていると思わず20代の頃の記憶が蘇ってくる。
音楽のチカラって凄いんだなあって感じる。
「Don’t trust over 30」というアルバムで一度、活動を休止する。
それまでが僕の20代と重なるのである。
パイドパイパーハウスというレコード店が
まだちゃんと存在していたころの話である。
鈴木慶一、岡田徹、かしぶち哲郎、武川雅寛、鈴木博文、白井良明の6名。
50代半ばに差し掛かった彼らの枯れた具合をみて
あらためて、格好いいものとして僕の中の記憶に刻まれる。
以下、この番組の中で取り上げた曲である。
「ボクハナク」で泣いたっ!
01.スパークリングジェントルメン
02.MODERN LOVERS
03.エレファント
04.スカーレットの誓い
05.青空のマリー
06.DON’T TRUST ANYONE OVER 30
07.Who's gonna die first?
08.帰還~ただいま~
09.ボクハナク
10.夢ギドラ 85'
11.Cool Dynamo, Right on
12.涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない
13.冷えたビールがないなんて