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大江戸線「両国」駅の真上にこの博物館はある。 以前はJR「両国」駅から数分間歩いていた。 その威容はバブルの頃の遺産である。 ものすごく大きな作りの建物の中に入ると多くの人で一杯だった。 新宿三丁目の飲み屋「bura」を経営しているHさんから、 この展覧会のチケットを頂いたので早起きして行くことにした。 こうやって時間を決めて行かないと結局行けなくなってしまう。 明日で終了するという日に両国へ。 広葉樹が紅葉してキラキラと太陽に照らされている。 やっと秋の気配が感じられるようになった。 絶対に寒くなるのが遅れているということを実感する。 夏目漱石は1867年に生まれる。 明治時代の年号と年齢を共にしていたようである。 今回の展覧会は、夏目漱石が朝日新聞に入社して100年目、 そして東北大学創立100年目、 さらには江戸東京博物館開館から15年という節目を記念してのものらしい。 東北大学には漱石文庫として 彼の蔵書が図書館に収められているらしい。 夏目漱石の直筆の原稿やメモ、 そして当時彼が読んでいた洋書などが展示されている。 ベルグソンの英文に訳された哲学書を読んで、 哲学書でこんなに美しいことが書かれているものがあると 夏目漱石が感激しているものがあった。 "Time and Free Will"(時と自由意志)である。 漱石は本当に優秀なエリートだったんだなあと思った。 学生時代の数学の答案97点。 しかも答案が全て英語で書かれている。 漱石のメモで、英語で書かれたものが多いのでビックリした。 明治時代の知識階級というものは 圧倒的に凄い人たちだったのだなあと思う。 愛媛や熊本の教員時代を経て、英国留学時代に読んだ 英文の多くの書籍の影響を受けたのは事実だろう。 その思索の結果、帰国後夏目漱石は 神経衰弱を補うために創作活動を始める。 正岡子規との交流があったこそのことだったのだろう。 夏目漱石の飄逸で洒落た作風は英国留学の影響が多分にあったろう。 夏目漱石の著書をほとんど読んでいない僕に多くを語る資格などないのだが。 僕が、初めて夏目漱石の小説を読んだのは 小学校6年生の春休みである。 中学に入るのだから勉強をしなくてはと親を説得し、 そのころは一般的にみんなが買っていた。 「中一時代」(@旺文社)か「中一コース」(@学研)を 親にねだって買ってもらった。 どちらの雑誌だったか記憶にないが、 その別冊付録として「坊ちゃん」が文庫本として付いていた。 衝撃的な出だしだった。 親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。 父親のことを想った。うちの親父と同じ性格じゃないか! その後、中学時代に図書館で借りて 「我輩は猫である」を読んだ。何て退屈な小説なんだ!と当時は思った。 書生って何だ?高等遊民と呼ばれる人たちを その頃の僕は理解出来なかった。 そして高校三年生のとき「こころ」を読んで衝撃を受けた。 これが同じ飄逸なものばかり書くふざけた小説家だと思っていた人と 同じ人が書いたものなのか!と。 人間理解の深みを生まれて初めて感じた 僕はその衝撃だけが残り、なにも出来なかった。 しばらく他の本を読むことも出来ない体験は それ以降ない。 随分この小説のことについて友人たちと語り合った記憶がある。 それ以降、夏目漱石を読んでいなかった僕は45歳になった。 「夏目漱石展」で言うところの晩年である。 夏目漱石は49歳で死んでいる。 それまでにこれだけの著作物を残している!と、展覧会で感動した。 翻って、いったい僕は何を残してきたのだろうかと 再考させられる土曜日だった。 常設展を楽しく見て、博物館を出ると、 陽光がかげり、冬の始まりのような木枯らしが吹き始めた。
by haruharuyama
| 2007-11-22 08:10
| 読書
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Comments(2)
Commented
by
Ten
at 2007-11-23 12:59
x
この話題を拝見して、一番英語を闊達に使えた人々が多い時代が明治だと、
この間テレビで言われていたのを思い出しました。 不思議なものですね、私も漱石はその順番で読んだと記憶しています。 ケータイ小説なんぞが流行るより、読むべき古典があるだろうと最近特に思ってます。 そして昨夜は、本当にありがとうございました。。。失礼ちゃんあったらごめんなさい(^^;
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Commented
by
haruharuyama at 2007-11-24 08:56
Tenさま こちらこそ、ありがとうございました。ホテルのその後はいかがですか?
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