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「御菓子司 亀屋権太楼」MONO第51回公演(@扇町ミュージアムキューブ CUBE 01) 作・演出:土田英生。最近は1年に1回のMONOの公演。 この劇団コンスタントに続けておられ35周年を過ぎ、上演回数が今回で51回だそう! 続けていくことの素晴らしさ。そして、続ける中で変化しより面白く、 より良くしようと続けている姿が見ていて格好いい。 この劇団は京都を中心に活動されているので 大阪に戻って来てもこうして公演が見られることがありがたい! 新生の扇町ミュージアムCUBE01での公演。天皇誕生日のマチネということで客席はほぼ満席。 今回見て思ったのが、土田さんもパンフの中で書かれていたが、 今までとは違うことをやってみようということだった。 今までのMONOはどちらかと言えば脱力系の笑いが俳優たちの台詞と間の中で 自然と生まれて来てその独特の雰囲気を楽しむものだった。 今回はその笑いの要素を受け継ぎながら物語の語り口やテーマ設定が深化している。 大きな階段を一歩上がったかのような成熟した内容だった。 舞台は土田さんの芝居でいつも登場する独特の方言がある中部地方?かどこかの架空の街。 そこの「和菓子屋」の物語。まさにその店名が今回の公演タイトルとなっている。 尾形宜久演じる次男がこの和菓子屋の社長をしている。 今の時代に合わせた正直でオープンな人間的な経営スタイル。 過去の不祥事などを明らかにして、実直に商売をする。 まさにガンバナンスやコンプライアンスが強く問われるようになった今の時代に合ったスタイルの経営をしている。 問題があれば公開し、謝罪し、それを課題として新たな経営を行う。 先日のダイハツ問題でのダイハツの動き、そして親会社のトヨタの動きなどは まさにこの和菓子屋の尾形宜久のよう。 先代の創業社長は彼の父親。父親は高齢で体調悪く入院をしている。 創業の父には長男(水沼健)がいる。あまり出来がよくないという設定で、 どこかの会社のサラリーマンをしている。 長男には娘(立川茜)が居てこの和菓子屋で働いている。 昔からこの和菓子屋で働いている菓子職人の金替康博と事務担当の奥村泰彦。 この和菓子屋が新たな商売を始めることとなった。 和菓子を中心としたカフェをこのお店の隣に作ると。 和菓子と抹茶ラテなどを出すカフェ。 その店長として立川茜の高校の卓球部の先輩でもある高橋明日香がアサインされた。 彼女の指揮の下カフェがオープンする。 カフェのアルバイトとして、和菓子屋の方で働いていた渡辺啓太がカフェを手伝うこととなった。 という設定。 ここからいろんなドラマが起きる。会社をどう切り盛りして行くか? 社員とどう接していくのか?先代の創業社長のやり方はどうだったのか? ビジネススクールなどで学んでいる人や中諸企業診断士やコンサル業のような方は これを見ていろんなことを考えるのではないか? 簡単に言うことはできないが、やはり みんながハッピーになる場所を作る、という経営者のちゃんとしたビジョンがあれば 何とかなるのではないか?といつも思う。 たとえそれが外部要因の変化などでうまく行かなくなったとしても、 そこには変な問題は起きないのではないか?と考える。 本作はこの和菓子屋の経営と人間関係と並行して、ある町の出自のことが描かれる。 その場所を出た人だけが違う目で見られるということ。 このお話が並行して描かれ。どこに生まれてくるのか?を誰も選べないことについて 深く考えさせてくれる。 そして、この物語の素晴らしいところはそれらのすべてを「包摂」(inclusion)しようとしているところ。 最近の会社での用語で言うと「アルムナイ経営」と言うのだろうか? その言葉は簡単に言うと企業の出戻り歓迎という意味ではあるが、 本作はそれ以外のもっと広い意味での「包摂」の姿が描かれていてグッとくる。 特に、奥村泰彦と金替康博の不仲から和解へのくだりは印象に残っている。 人間も会社も変わることが出来るんだ!という前提に立たれている土田さんの視線がとても暖かい。 そして、劇団員たちともMONOとして35年以上やっているという事実を踏まえても、 土田さんは、長く人と付き合っていくことをとても大切にされている方だと感じる。 それって、すごくいい人生を送られているのでは!?と感じるのは私だけでしょうか? そんな思いが無意識にこの舞台の中で複層的に描かれる。 チェーホフの「桜の園」やその他の作品の様子にも似た人間と人生への視点の普遍性がここにはあるように感じた。 チェーホフが「桜」なら、本作は「梅」でした。 MONOは、この方向を深めていかれると本当に奥深い新たな表現のステージに立つ MONOとなっていくのかも知れない。鉄塔に立つだけじゃない!(笑) 上演時間2時間。2月26日まで。まだチケットあるそうです! その後、東京「スズナリ」北九州、上田と巡回する。詳細はhttps://c-mono.com/stage/
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by haruharuyama
| 2024-02-23 18:15
| 舞台
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「相続税¥102006200」東葛スポーツ(@シアター1010稽古場1) 構成・演出/金山寿甲 出演/長井短、川﨑麻里子、名古屋愛、加藤美菜、佐々木幸子、米川幸リオン 東京出張のタイミングで1日延泊すれば本公演を見られることを谷さんから教えていただき、 チケット発売初日に予約した。昨年、第67回岸田戯曲賞を獲った金山さんの公演。(同時受賞は加藤拓也) 東葛スポーツはまったくぶれない。相変わらず北千住のこの稽古場1で同じスタイルでやり続けている。 しかしながら観客の入りが増えており、この日もかなりの立ち見の方がいらっしゃった。 でも当日見に来ても立ち見でも見られそうなのはいい! 小劇場演劇ってそもそもそういうものだったのではないか? 自由さが身上の芸術が、 システムに凌駕されてしまいがんじがらめになっている。 かくいう私もこんなことを書いているが、チケット発売初日にネット予約して 東京出張の帰阪を1日伸ばして計画通りに観劇をしている。 だらだらと行き当たりばったりで生きて行くことが許されない時代になって来ているんやろうか? と思うのだがどうですか? ま、コロナとかで興行の世界も大変なこととなったのは確か。 確実に早めに客数を確認して事前に決済を行い、キャッシュを早めに入れるようにして 運営のリスクを減らしていきたいというのはよくわかる。 しかし、しかし、東葛スポーツは予約したらそのままで 当日受付で現金3500円を払うだけ! お客さんが予約をしていて来ない!というリスクと、 チケット販売業者などの手数料の割合とどっちがいいのだろうか?などを考えるのだろうか? そうした演劇経済学はいったいどうなっているのか? 今回は、舞台でものすごくリスクのある仕掛けが行われる。 よって今回はさすがに警備の方がじーっと観客席ににらみを利かせているという状況もかなり面白い! (これは、どういうことかと言うのは見てのお楽しみ) 東葛スポーツは金山寿甲という主宰者の人生をそのまま丸ごと舞台に上げてしまうというもの。 昨年、岸田戯曲賞を受賞した「パチンコ(上)」も金山の家族のことを描いている。 金山さんのお父さんが亡くなられたらしく、その相続税が1億200万という額になるらしい! 普通の人は絶対に支払えない金額! 3代相続すると家がなくなると言われている日本の相続税の制度。 ある基準を超えた額になると税金の割合がとても高くなるらしい。 そうして昔、大きな家だったのが相続をきっかけに売りに出されたり、 あるいは、分割されて小さな家がその敷地内に新たに建てられたりしている。 いま、東京のマンションの相場が一億を超えたらしい! 億ション!と言って夢のような話やと思っていたら、東京の都心ではそれが普通になっている。 年収2000万を超えるようなパワーカップルと言われている方々がそうしたマンションを買うらしい。 そして、同時に中国や台湾の富裕層などが都心のある地区を中心にそうした物件を買っているらしい! (資産運用なのか?) これ、昨日の、テレビ東京のWBSの受け売りです! 本作もまさにその不動産がテーマ。 千葉の柏にあるらしい「おおたかの森」という場所が今回は登場する。 いつもの葛飾区も登場するのだが金町のネタはあまりなく「おおたかの森」。 あれだけ舞台で語られると行ってみたくなる。 金山家のお受験のエピソードなども含めて知ることが出来、 それらを通してある種のパンクな表現になっているのがすごい! スピーカーから大音量で音楽が流れ まるでクラブでのDJイベントのような感じの小劇場演劇はまさにオンリーワンではないか? 最近TVドラマにものすごく出演している長井短が唄う!声が伸びる。 そして、おなじみの川﨑麻里子が語る。 今回は金山さんの奥さんである佐々木幸子さんも前回だったかな?に引き続き登場している。 佐々木さんは不動産取引のために必要な宅地建物取引主任者の資格を持っている。 とにかく、こうした金山家の事象と現在の東京の事象がないまぜとなり ラップミュージックに載せてパンキッシュな言葉を吐きまくる。そんな舞台です! 立ち見覚悟で行けば見られるかも。上演時間80分なので立ち見でまったく問題ない!かな? 1月29日まで。詳細は東葛スポーツの「X」を見てください! https://twitter.com/tokatsusports チラシがないので上記のXの画像データをお借りしました。 #
by haruharuyama
| 2024-01-26 20:26
| 舞台
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「オデッサ」三谷幸喜 作・演出(@東京芸術劇場プレイハウス) 東京出張に合わせて、面白い舞台をやってないか、探してみたら 何と三谷さんの「オデッサ」の当日券が発売されていた。 前日のお昼の12時~WEBで当日引換券を予約できるというシステム。 三谷さんの朝日新聞のコラムで本作のことを書かれておりとても行きたくなった。 チケットは立見席を取ることが出来た。2時間弱の舞台なので大丈夫。 立ちっぱなしでもこの舞台の魅力を損なうものではない。 たぶん、数十人が当日券を確保して見ていたのではないか? 立見席も満席の本当に満員の観客。当日引換券を予約後、セブンイレブンで交換し、 当日劇場受付でそれを見せて、当日の立見席が書かれた場所に行って見ると言うスタイル。 通常9800円の舞台が5000円で見られるのは 私のようなほぼ無職のおっさんにとってはありがたい。 初めての三谷さんの英語が喋られる舞台。 出演されている宮澤エマさんが英語ペラペラなので彼女が英語の監修をしているという座組。 宮澤さん以外は、柿澤勇人、迫田孝也の3人だけの芝居。 テキサス州にあるオデッサと言う田舎町が舞台、 そこの大通りのモーテルの向かいにあるレストランみたいな場所が舞台となっている。 宮澤エマは地元の警察で働いている遺失物係の警部。 彼女はNYで生まれ英語しかわからない。 母親は日本人で父親はポーランド人という設定。 そこにこの街のジムでトレーナーとして働いていた柿澤が通訳として雇われる。 実は、この街でおじいさんが殺されたという容疑の殺人事件があり、 その容疑者として迫田の通訳をすることを依頼されたのだ。 迫田は鹿児島からやって来て、米国で一人旅をしているという設定。 そして迫田はまったく英語を解せないということで、急遽、柿澤にオファーがあり通訳として雇われる。 英語だけで語るという約束の部分は日本語で発話される。 迫田が加わると、宮澤と柿澤は英語で喋る。字幕が舞台の真ん中の壁に投影される。 舞台で字幕を使った作品の字幕として本作はこれまでの最高峰のエンターテインメントとなっている。 字幕演出というのがこれを見ると絶対にありやなと確信する。 そして実際、観客席もそれを楽しんでいる。 ジムジャームッシュの映画で「ダウンバイロー」という傑作映画がある。 その映画の中でイタリア人の英語が怪しい役の男性が登場するが、 彼がむちゃくちゃな英語を突然喋るのを見て大爆笑したことを今でも鮮明に覚えている。 その構造と似たようなスタイルで笑いを作り上げているという三谷さんらしい舞台。 情報がそれぞれの立場で違っており、その情報の違いが笑いを生む。 俳優たちはそれを知らないという前提で進んでいて、 観客はそれらをすべて知っているところから笑いが生まれる。 これは三谷さんの真骨頂と言えるのではないか「君となら」などのPARCOプロデュースの 傑作シリーズはまさにその構造から来るねじれが生む笑いを描いたものだった。 本作もその構造が続く。そしてさらにその構造が重層構造になっているというのが、 三谷脚本がただ単に表層的な作品で終わらないところ。 そのあたりは見てのお楽しみ。 少人数の舞台なので「笑いの大学」なども想起させる部分もあるのだが、 本作はテーマ性よりももっとエンタメにふった作品となっている。 荻野清子の生演奏がいい!演劇の生演奏は本当にいい。 1月28日まで。 その後、大阪、福岡、宮城、愛知公演がある。上演時間1時間45分。 #
by haruharuyama
| 2024-01-25 17:59
| 舞台
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「パートタイマー秋子」二兎社(@東京芸術劇場シアターウエスト) 作・演出:永井愛。二兎社は永井愛と大石静の2名の作家で始められたところから 二兎社と名付けられたらしい。大石静はTVドラマの方に軸足を移し、 現在NHKの大河ドラマで源氏物語の作者である紫式部を主人公とした 「光の君へ」の執筆を手がけている。永井愛は演劇をやり続けており、 どちらも優れた作家となられている。 その永井が以前書いた作品をキャストに沢口靖子を起用して再演した。 東京出張の用事があり、たまたまそれに合わせてチケットを取ることが出来た。 二兎社に感謝!当日予約で受付で支払い完了メールを見せ、 名前をお伝えしてチケットを受け取る、何と前から3番目の列だった。 舞台はとある中小のスーパーマーケットの控室であり休憩室である場所。 沢口靖子はここで働くことになったばかり。店長(亀田佳明)に、 ここで「あいさつ」の声だしの練習をしていなさいと言われ、 沢口靖子が「いらっしゃいませ」とか「もうしわけございません」とか言っている 場面から舞台は始まる。沢口靖子は成城学園から都心から離れたスーパーに通って働いているという設定。 旦那の仕事がなくなってしまい生活に困った沢口靖子は、 ハイソな専業主婦だったのだが働かざるを得なくなって、 ここで職を見つけることとなった。 店長の亀田もこの店に本社から派遣されたばかりで、現場と上手く行ってない。 現場はゆるーい組織となってしまっており不正やサボタージュなどが蔓延している。 新たなことをやろうとか売り上げをもっと上げたいという気概がなくなれ合いの仲間同士で 機嫌よく働いてそこそこの給料をもらって満足しているというお店。 現場のパート社員などのチカラが強く前の店長は彼らが追い出すようなカタチで異動になったらしい。 伊丹十三の映画「スーパーの女」のようなエピソード。 この舞台でも昭和的な価値観が残っておりハラスメント的なふるまいや、 コンプライアンスに完全に違反した行為が散見されるのだった。 それを見た沢口靖子がここに来て、そうした現実とどう向き合っていくのか? がとても興味深いドラマになっている。 改革派と守旧派との対立構造が描かれるが、そこは人間なので欲望に負けたり、 裏切ったりする。永井愛はその人間のどうしようもなさも含めて受け容れて描き出す。 まるで落語のようでもある。 品出し担当として大手企業をリストラされた元部長の生瀬勝久が、 新たなお店の「赤っ恥セール」のアイデアを次々と出していく。 それに反発する守旧派のパート社員たち。 セールの中でお客様に向けて面白いことをやろうとする店長と生瀬さん! 見た目は格好悪いかもしれないが真剣にやるとカッコいい!とうもの。 私はいつも思うのだが、格好悪いは実はとてもカッコいい!と思う。 腹をくくって覚悟をしてやり切る姿はかっこいい!それが描かれるので、 見ていると笑いながら泣けてくる。悲しくも可笑しいという感情。 舞台でこれが目の前で行われると、見ている観客のココロが震えるのだ! これがまさに演劇の劇的な効果である。 精神を癒してくれココロを震わせてくれる体験が出来る。 何人もの精神科医や心療内科の処方よりも効果があるのではないか? といつも思うのだがいかがでしょうか? ストーリーは永井愛らしくスタンダードで分かりやすい。 大げさに思えるところもあるが沢口や生瀬、亀田のキャラは それらの課題を包含して解決してしまう!人間の俳優のすごいところを見ることが出来る。 そんな舞台です!上演時間休憩15分入れての2時間45分。 2月4日まで。その後、全国を回るらしい。おススメです。 #
by haruharuyama
| 2024-01-25 14:03
| 舞台
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2023年極私的ベスト(◎舞台芸術 ほか アート関連)
今年、見られた舞台は41本。関西に越して来てから、なかなか見ることが出来ません。 面白そうな公演が土日だけというのが多く、土日は学校に通っているので必然的に難しい。 そして公演のチケット代が高くなって来ているというのももう一つの理由です! 1万円超える公演はかなり気合を入れないと、という状況。 今年、残念だったのは大阪の公演で「野田マップ」の「兎、走る」のチケットを確保していたのですが コロナ感染で行けなかったこと。 良かったのはようやく数年経って初めて「豊岡演劇祭」に行くことが出来たことです! 豊岡の豊かな自然と江原河畔劇場の素敵なロケーションなどとてもいい経験をさせていただきました! 来年も行きます!楽しみにしています。 以下、今年見た舞台で印象に残ったものを列挙させていただきました。 大阪には福島に「聖天通劇場」や扇町に「扇町スクエアキューブ」などの新たな劇場も出来ました! 京都・大阪・神戸・豊岡などにも広範にいろんな劇場などがあり、 まだまだいくつもの劇場を訪問出来ていませんが、徐々に関西のエンタメ生活に順応していければと思います。 なので、以下の印象に残った舞台も東京で見たものと大阪や豊岡・西宮などで見たものが ごっちゃになっております。 来年は出来れば週1回のペースで舞台を楽しみ年間50本くらいはと思っております。 また以下の公演の詳細はこの演劇感想ブログ「haruharuy劇場」に以前、記述していますので、 そちらを検索してお楽しみいただければと思います。
1、「日本文学盛衰史」青年団 第96回公演 吉祥寺シアター
2、「桜姫東文章」木ノ下歌舞伎 あうるすぽっと 作:鶴屋南北、監修・補綴:木ノ下裕一、脚本・演出:岡田俊規
3、「磁界」オフィスコットーネプロデュース 小劇場B1 作・演出:中村ノブアキ プロデュース:綿貫凜
4、「ユキコ」東葛スポーツ シアター1010 稽古場1 構成・演出:金山寿甲
5、「日記」カリンカ OFF・OFFシアター 作・演出:石黒麻衣
6、「K2」第1回 滋企画 こまばアゴラ劇場 作=パトリック・メイヤーズ、翻訳=小田島雄志、演出=伊藤毅(青年団リンクやしゃご)
7、「綿子はもつれる」た組 シアターイースト 作・演出:加藤拓也 8、「糸井版 摂州合邦辻」木ノ下歌舞伎 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ 糸井幸之介 木ノ下裕一
9、「風景」劇団普通 三鷹市芸術文化センター星のホール 作・演出:石黒麻衣
10、「人魂を届けに」イキウメ ABCホール 作・演出:前川知大
11、「バナナの花は食べられる」範宙遊泳 芸術文化観光専門職大学 静思堂シアター 作・演出:山本卓卓
12、「きのう下田のハーバーライトで」道産子男闘呼倶楽部 下北沢OFFOFFシアター 作・演出:蓬莱竜太
13、「眠くなっちゃった」ケムリ研究室no.3 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
14、「無駄な抵抗」イキウメ 世田谷パブリックシアター 作・演出:前川知大
15、「モモンバのくくり罠」iaku ABCホール 作・演出:横山拓也
以下 演劇以外のパフォーミングアーツと伝統芸能です! 特に桂二葉 独演会での「青菜」での二葉の「植木屋さん…。植木屋さん…。」と 長屋の大工さんの向かって語りかけるとぼけた様子が忘れられないものとなっています。
「Syn:身体感覚の新たな地平」Rhizomatiks×ELEVENPLAY TOKYONODE 「神田伯山 独演会」三鷹市公会堂 光のホール 「桂二葉 独演会」心斎橋パルコ14階 SPACE14
以上、2023年の極私的ベストでした。来年はどんな年になりますでしょうか? みなさまの興味のあったものも教えていただけると幸いです。 みなさまにおかれましては、本当に、良いお年をお迎えください。 山下治城 #
by haruharuyama
| 2023-12-27 09:05
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