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「稽古扇」遊劇体 #68(@THEATREE9 KYOTO)脚本:泉鏡花、演出:キタモトマサヤ、出演:大熊ねこ、坂本正巳、村尾オサム、久保田智美、中田達幸、条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる)、森本研典(劇団太陽族)、村山裕希、濱奈美、中原央人(劇団五期会)
まさに、唯一無二。いままでこんな劇団見たことがなかった。木ノ下歌舞伎にも似た、ある種、深く、深く掘っていった先の表現は何だろう!と突き詰め方が半端ない。泉鏡花は有名な作家だが戯曲もたくさん書かれていたらしい。「夜叉が池」などが有名。本作の折込に演出のキタモトさんが「みんな大好き『夜叉が池』」と書かれていた。この劇団は今回の公演で68回。調べてみると初演が1984年(私が大学3-4年の頃)だそう!https://www.yugekitai.net/history/ ということは、そこから42年間も公演を続けておられるらしい。遊劇体は泉鏡花の戯曲をたくさんやっていて、あと二作品でコンプリートらしい。そういう意味でも唯一無二。時代とか流行などとは無縁のところから創作が行われているのだろうか?この日は平日の月曜のお昼公演にもかかわらず、満席!コアなファンがおられるのだろう!でも見てそれも納得。次回公演も見に行こうと思った。それも木ノ下歌舞伎とかのスタイルと似ているように思うがどうでしょう? この日は阪急電車で京都河原町駅まで行って、一度乗って見たかったLuupの電動キックボードでE9まで移動した。鴨川沿いのパーキングに1台あったものに乗りスマホを装着して乗車した。うまくスマホが取り付けられずスマホが落下した。きちんとストッパーを締めて乗車したのだが、電動キックボードは路面の振動を直に拾うのでムッチャ揺れる。そのため、再度2回目のスマホ落下。自転車のコースのイラストが描かれている車道を走るのだが関西あるあるの荒っぽい運転とキックボードに近寄ってギリギリの走行!京都はLuupがとても多いので公共交通機関とどっちがいいのか?という意味でも勉強になった。意外と乗りこなすのにバランス感覚が問われるのとスマホホルダーへの設置が自分自身のスマホにカバーを付けていると大きさがギリギリで止めにくいのが難点。スマホカバーを付けていたので落下してもどこも破損はなかったのだが。次回からはLuupの電動自転車にしようと思った。料金は260円。地下鉄で京都の九条駅までが四条からだと220円。ただし駅から十数分歩く必要がある。これからさらに暑くなるとLuupの利用は便利だがE9の前の駐輪場には4台しか置けないので、この日、私が停めたキックボードで4台目だった。 劇場は真ん中に能舞台のような正方形の高さ1尺くらいの黒い舞台があり、三方を工事現場の足場が組まれていて天井までの2段組になっている。上段にも通路がある。独特な音響設計(大西博樹)がいい!現代音楽?ノイズミュージック?そこから登場する俳優たち。全身真っ黒な装束の俳優たちと全身が真っ白な装束の俳優たち。真っ白な装束の俳優たちは顔も白塗りをされていて寺山修司の映画や舞台みたいと思った。独特の世界観に丸尾末広の漫画世界を思い出す。https://jartfoundation.com/maruosuehiro/ 耽美的というのか、言い換えると変態的とも言える。本作のチラシには「異色怪奇変態新喜劇!」と書かれていたが、その喜劇の意味が見てわかった。決してふざけていない芝居から独特のユーモアが生まれ破天荒な物語展開も含めてギャグに昇華されている。泉鏡花を喜劇的に描くとはこういうことか!ということがよくわかる。俳優たちはいたって真面目。大人計画の皆川猿時みたいにアドリブでふざけたりはしない。ただ共通しているのは演じている方々が一心不乱で一生懸命であるということ。その姿は観客に確実に伝わってくる。本作も同様。アングラ的なものと新劇や歌舞伎的なもの、そしてパフォーミングアーツ的な維新派や少年王者館などの独特な要素が混在した舞台。何度も言うがほんまに唯一無二。舞台の後半になると喜劇的要素があって笑っていいんや!という空気になり会場が爆笑の渦に包まれる方向にシフトする。そのギリギリのところでバランスを取りながら演劇世界を構築している演出のキタモトさんの確信的な手業に参りました!折込に書かれていたのだが本公演ではセリフを6つカットされたらしい。それに続けてこう書かれていた「明治時代のダジャレは、現代には通用しません」と。いったい、どんなダジャレだったのか?とともに泉鏡花はそういうものを書くのか!と思い興味を持つようになった。上演時間2時間。まさに唯一無二!と唯一無二をここで5回使用させていただきました。遊劇体で丸尾末広の漫画原作を舞台にして欲しい。 ![]()
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by haruharuyama
| 2026-06-30 08:27
| 舞台
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「稽古扇」遊劇体 #68(@THEATREE9 KYOTO)脚本:泉鏡花、演出:キタモトマサヤ、出演:大熊ねこ、坂本正巳、村尾オサム、久保田智美、中田達幸、条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる)、森本研典(劇団太陽族)、村山裕希、濱奈美、中原央人(劇団五期会)
まさに、唯一無二。いままでこんな劇団見たことがなかった。木ノ下歌舞伎にも似た、ある種、深く、深く掘っていった先の表現は何だろう!と突き詰め方が半端ない。泉鏡花は有名な作家だが戯曲もたくさん書かれていたらしい。「夜叉が池」などが有名。本作の折込に演出のキタモトさんが「みんな大好き『夜叉が池』」と書かれていた。この劇団は今回の公演で68回。調べてみると初演が1984年(私が大学3-4年の頃)だそう!https://www.yugekitai.net/history/ ということは、そこから42年間も公演を続けておられるらしい。遊劇体は泉鏡花の戯曲をたくさんやっていて、あと二作品でコンプリートらしい。そういう意味でも唯一無二。時代とか流行などとは無縁のところから創作が行われているのだろうか?この日は平日の月曜のお昼公演にもかかわらず、満席!コアなファンがおられるのだろう!でも見てそれも納得。次回公演も見に行こうと思った。それも木ノ下歌舞伎とかのスタイルと似ているように思うがどうでしょう? この日は阪急電車で京都河原町駅まで行って、一度乗って見たかったLuupの電動キックボードでE9まで移動した。鴨川沿いのパーキングに1台あったものに乗りスマホを装着して乗車した。うまくスマホが取り付けられずスマホが落下した。きちんとストッパーを締めて乗車したのだが、電動キックボードは路面の振動を直に拾うのでムッチャ揺れる。そのため、再度2回目のスマホ落下。自転車のコースのイラストが描かれている車道を走るのだが関西あるあるの荒っぽい運転とキックボードに近寄ってギリギリの走行!京都はLuupがとても多いので公共交通機関とどっちがいいのか?という意味でも勉強になった。意外と乗りこなすのにバランス感覚が問われるのとスマホホルダーへの設置が自分自身のスマホにカバーを付けていると大きさがギリギリで止めにくいのが難点。スマホカバーを付けていたので落下してもどこも破損はなかったのだが。次回からはLuupの電動自転車にしようと思った。料金は260円。地下鉄で京都の九条駅までが四条からだと220円。ただし駅から十数分歩く必要がある。これからさらに暑くなるとLuupの利用は便利だがE9の前の駐輪場には4台しか置けないので、この日、私が停めたキックボードで4台目だった。 劇場は真ん中に能舞台のような正方形の高さ1尺くらいの黒い舞台があり、三方を工事現場の足場が組まれていて天井までの2段組になっている。上段にも通路がある。独特な音響設計(大西博樹)がいい!現代音楽?ノイズミュージック?そこから登場する俳優たち。全身真っ黒な装束の俳優たちと全身が真っ白な装束の俳優たち。真っ白な装束の俳優たちは顔も白塗りをされていて寺山修司の映画や舞台みたいと思った。独特の世界観に丸尾末広の漫画世界を思い出す。https://jartfoundation.com/maruosuehiro/ 耽美的というのか、言い換えると変態的とも言える。本作のチラシには「異色怪奇変態新喜劇!」と書かれていたが、その喜劇の意味が見てわかった。決してふざけていない芝居から独特のユーモアが生まれ破天荒な物語展開も含めてギャグに昇華されている。泉鏡花を喜劇的に描くとはこういうことか!ということがよくわかる。俳優たちはいたって真面目。大人計画の皆川猿時みたいにアドリブでふざけたりはしない。ただ共通しているのは演じている方々が一心不乱で一生懸命であるということ。その姿は観客に確実に伝わってくる。本作も同様。アングラ的なものと新劇や歌舞伎的なもの、そしてパフォーミングアーツ的な維新派や少年王者館などの独特な要素が混在した舞台。何度も言うがほんまに唯一無二。舞台の後半になると喜劇的要素があって笑っていいんや!という空気になり会場が爆笑の渦に包まれる方向にシフトする。そのギリギリのところでバランスを取りながら演劇世界を構築している演出のキタモトさんの確信的な手業に参りました!折込に書かれていたのだが本公演ではセリフを6つカットされたらしい。それに続けてこう書かれていた「明治時代のダジャレは、現代には通用しません」と。いったい、どんなダジャレだったのか?とともに泉鏡花はそういうものを書くのか!と思い興味を持つようになった。上演時間2時間。まさに唯一無二!と唯一無二をここで5回使用させていただきました。遊劇体で丸尾末広の漫画原作を舞台にして欲しい。 ![]()
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by haruharuyama
| 2026-06-30 08:27
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「和声と創意の試み ll Cinemento dell's Armonia edell's Inventione」ローザス(@ロームシアター京都サウスホール)振付家:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルと、ラドワン・ムリジガ 音楽:ヴィヴァルディ《四季》
ローザスのDVDをずいぶん前に買い求め、長く持っていた。廃倉庫・工場?みたいな場所で撮影された複数人の女性ダンサーたちがダンスをするというもの。ガーリーでまるでオリーブ少女たちがダンスをしている、そしてその場所が廃屋というミスマッチが当時ものすごく新鮮にオシャレに思えた。調べると1996年に撮影されたらしく、その6年後の2002年にダゲレオ出版から発売されていたらしい。https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9-DVD-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9/dp/B015NOH10O その動画が以下でご覧になれます。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm16305285
その後、ユニクロがユニクロックというダンスの動画コンテンツを世に出したのが2007年のことだった。この動画は広告業界に衝撃を与えカンヌライオンズでも2008年に革新的な施策に送られるチタニウムライオンでグランプリを獲得した。監督は今や大巨匠となられた児玉裕一さん。動画は以下でご覧になれます。 https://www.youtube.com/watch?v=rAMC1NizEU0 面白いのは当時のテクノロジーが動画生成することがリアルタイムではスムーズに流れなかったという課題。それを解決するために動画の部分と間に軽いデータ(時刻表示のデータ)をはさみ込み。その時間を使って実写動画を生成するようにしてスムーズに動画を再生するという仕組みを作ったというのを聴いて驚いた。ちょうど、この時期に初代iPhoneが発売される。YouTubeの公開が日本では2007年6月だったらしい。まさにそのタイミングでこの動画が公開されているということになる。こうした事例を見ると日本のクリエイティブもなかなかやるやん!と思うし、そうした才能がたくさんある。経営者や政治家や官僚などにそれらの才能を認めてさらに引き出していく努力は大きな目で見て国益を与えてくれるのではないか?ユニクロの現在を見てもそれはある種の答えが現れているのではないだろうか?もちろん、クリエイティブだけの世界だけではなく基礎研究やいつうまくいくかわからないけどすごいことを考えているイノベーターたちも同様。 そういう意味でもローザスというダンスカンパニーはコンテンポラリーダンスの世界での新たなスタイルを創り上げたのかもしれない。そして、今回、新たな公演を見てその真価が止まっていないんや!ということを実感した。いつまでもガーリーな世界観とちゃうで!と。そのローザスが京都で公演をしてくれるらしい。多くは東京圏での公演だけみたいなものが多い中、やはり京都の持つ魅力が海外のアーティストを惹きつけるのだろうか?ということでチケットを公演の1週間前に予約して確保することが出来た。直前でもチケットが取れるところが関西のいいところ?なのか?どうなのか? 土曜日の夜に西宮北口で劇団チョコレートケーキを見て、その足で京都に。河原町からゆっくりとロームシアターへ向かう。台風一過の賀茂川が増水していてすごいことになっていて、自然の脅威を感じる。河原町三条という都会でものすごい河の流れという激しい自然との対比が独特な感覚を誘う。https://www.youtube.com/watch?v=pRUk114cfXQ (動画を観たら、現場の感覚とはずいぶん違って脅威が少なく感じる。現場での、あの音とそこからくる空気の振動みたいなものが感じられるからではないか?) 夕暮れのロームシアターに到着。19時からの公演。ローザスの活動するベルギーと日本が今年、外交関係樹立160周年の記念での公演だという看板を見て、それでの公演なのか?ということを知る。劇場にはダンス関係者や外国の方々などもたくさん来られていて華やかな様子。ロームシアターはロビーなどが広くてとても気持ちがいい。文化芸術を愛する様子が伝わってくる。大阪には、こうした公共劇場がないのは何故なんだろう?といつも考える。 男性ダンサー4人が登場。照明が独特。LEDの直管の照明機器が舞台の奥の壁一面と左右の壁の一面に置かれていてコンピューター制御なのか発光がプログラムされている。観客席からも光量の大きなライトが置かれている。照明が独特。潔い。欧州人らしい闇を大切にするライティング。暗くないか?と私などは思うのだが、日本も昔は陰影礼賛で薪能などの公演も行われていたのだから、いつの日か照明に関する感じ方や考え方が変わったのだろうか?とはいえ、京都の街仲は夜の照明が抑えられていて、そうでもないのかな?と思いなおしたりするのだった。ちなみに余談だが東南アジアでの照明は白色蛍光灯系の照明のイメージがありますがいかがでしょうか? ショーンコネリーのようなダンサーがソロでチカラ強いダンスを披露する。黒人のダンサーがしなやかな身体を使って長い手足を活かしたダンスをする。アラブ系だろうか?小柄なダンサーはヒップホップ系のブレークダンスを披露する。少し小太りの髭をたくわえた白人のダンサーはその身体とは裏腹に優雅で美しいダンスを披露する。バラバラの個性のダンサーたちがそれぞれの個性を生かしたダンスをし、そして、時には4人がそろってユニゾンで踊りだす。回転が効果的に取り入れられていて、その回転の繰り返しが見ている人たちに気持ちよさを与えてくれる。衣装が網状になった長いカーデガンみたいなものを羽織っていて、その色がダンサーによって違い、回転するとその衣装が拡がって見えて美しい。中でも個人的にもっとも印象に残ったのが、ダンサー2名(小太りのダンサーと黒人のダンサー)がお互いにステップを踏みならす。すると、そのリズムが音楽性を持つようになっていき、パーカッションの交換のように2人がセッションをしていく、そしてそのセッションが盛り上がった頂点と思われる瞬間に完全暗転が行われ、直後に大音量でヴィバルディの四季の「プリマベーラ(春)」が流れて来て舞台が転換するシーン。鳥肌が立った。https://www.youtube.com/watch?v=MDP7R3XomZg 上演時間90分。
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by haruharuyama
| 2026-06-29 10:43
| 舞台
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「帰還不能点」劇団チョコレートケーキ(@兵庫県立芸術文化センター)作:古川健、演出:日澤雄介、浅井伸治/岡本篤(以上、劇団チョコレートケーキ)青木柳葉魚(タテヨコ企画)/東谷英人(8体)/粟野史浩(文学座)/伊藤白馬/今里真(ファザーズコーポレーション)/小川哲也(平泳ぎ本店)/加藤広祐(藤一色)黒沢あすか
久しぶりの劇チョコ公演。「帰還不能点」は2021年と2022年に拝見させていただいているので、今回で3度目となる。過去の公演のレビューは以下。 https://haruharuy.exblog.jp/32154987/ https://haruharuy.exblog.jp/32785324/ 見て見ぬふりをして自己保身をして生きて行くことが多いのが現実。古川さんの戯曲は、でも本当にそれでいいのだろうか?ということを純真な眼で問い直してくれている。岡本篤を中心とした俳優たちの言葉が重みを持って伝わってくる。西宮北口の劇場は台風が来ているのにもかかわらず、満席。しかも高齢者が多く杖をついている方が多い!この劇場は階段に手すりのような持ち手が椅子に設置されているのがいい。見ていて観客席がものすごい集中力で一体となって舞台の俳優のセリフや動きを注視していることが伝わって来た。昭和16年から9年が経過した昭和25年(1950年)に日米開戦をしたことに関しての再検証を行う面々。過去の事実を紐解きながら自問自答する姿が胸に迫る。後悔を抱えて生涯それに向き合っていかなければならない、そこから目を背けない覚悟。「見て見ぬふりをする」ことではない生き方が提示される最後のシーンに至るまでを強い緊張感を保ちつ一気に語りつくす。日澤さんによる強度のある演出がますます鋭くなっているのでは?佐藤こうじの音楽・音響がいい!美術・照明も含めて俳優たちの芝居をよりよくするための一点にフォーカスがあてられていることがよーく伝わって来た。上演時間2時間10分。6月28日まで。その後、愛知、新潟の公演がある。詳細は劇団公式HPを、 https://www.geki-choco.com/next_stage/ ![]() #
by haruharuyama
| 2026-06-28 10:49
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「この世界に19文字の文章など存在しない」ルコント:PARCO PRODUCE(@サンケイホールプリーゼ)脚本・演出:小林賢太郎、出演:野間口徹 なだぎ武 竹井亮介 うらじぬの 平原慎太郎
天才、小林賢太郎。一度、小林賢太郎一人を集中的に取材した番組を見て、当時、その創造の現場のレベルの高さに衝撃を受けた。「小林賢太郎テレビ」というNHKの番組。DVDなどが出ているみたい。詳細は 以下 https://v.ponycanyon.co.jp/kktv/bd_dvd/index.html 番組は2009年から2020年にかけての放送だったみたい。2020年に小林賢太郎は芸能事務所をやめパフォーマーとしての引退を発表し、現在は裏方として創作者として活躍されているということを、本公演を見て初めてきちんと知った。そして、そのほとばしるような才能の発露を見て、改めて小林賢太郎に強い興味を持つことになった。本公演がそのきっかけを与えてくれたのに感謝。きっかけは1枚の地味なチラシだった。公演の日の前日に九州に仕事で行く用事があったのだが、早めの飛行機で戻ればこの公演が見られることを知り、チケットを確保し、飛行機の時間も早いものにした。私がラーメンズ(小林賢太郎と片桐仁さんのコントユニット)のライブを見たのはずいぶん昔のことである。そのことについて書いた文章があった。「小林賢太郎戯曲集」を読み終わった時に書いたものだが、ラーメンズのライブのことにも触れていた。https://haruharuy.exblog.jp/5450765/ 美大を出ている小林氏の圧倒的な美意識に貫かれた世界観を見ていると、どこか佐藤雅彦氏のクリエイティブにも似た世界観を感じる。きちんとデザインされたものが舞台の隅々にまで配置されている。辻川幸一郎氏の手になる舞台での映像もその世界観がある意味で統一されている。デザインされた世界観の中で個性的な俳優たちが思う存分にアホな不条理なギャグコントを繰り広げる。まさに独自の世界。オムニバス形式となっていていくつかのコントが行われ、舞台転換、衣装チェンジの間を辻川さんのしゃれた映像などが埋めていく。上演時間1時間50分の濃密な体験。あまりの変さにむっちゃ、笑っていたら、上演中に目の前に座っていた小学生低学年と思われる女の子が私の方に真正面に向き合ってガン見された!「このおっさんは何でこんなに笑ってるんやろ?」と思われたのではないだろうか?そもそも、冒頭からすごい!25メートル四方の正六面体の形状のプールの清掃をしている4人とそのプールを所有している大金持ちのなだぎ武という設定。深さ25メートルのさいころのような形のプールを想像するだけで笑えてくる。そこに上書きするようになだぎさんの発声と身体!トニー谷が生まれ変わったのではみたいな感覚に襲われる。https://www.youtube.com/watch?v=izrHYgFjUPo 題名の「この世界に19文字の文章など存在しない」自体が19文字というパラドックス!こうして、一生ボケているまま人生を過ごしたい!ボケたまま突っ込むのは観客の心の中でいいという潔さがいい!観客席は2階席まで満席。このサンケイホールプリーゼにたぶん初めて来たのだが、とてもいい劇場。昔のサンケイホールは桂米朝独演会などの落語会で有名だった。しかしながらあの天井の高さと舞台の大きさがあればいろんな舞台も出来るだろう。証拠に劇場には今後、公演を控えている舞台公演などがいくつも掲示されていた。 本公演にも小劇場などで活躍されている俳優が出演されていて小林氏との長い歴史を感じさせてくれる。 これをきっかけに小林賢太郎氏が発信しているnoteやXなどをすべてフォローさせていただいた。 https://leconte-stage.parco.jp/ https://note.com/kentarokobayashi 次回公演も楽しみ。そして、これをプロデュースしている小林氏とパルコすごい! まだ岡山と福岡の公演がある。詳細は以下 https://stage.parco.jp/program/leconte/ ![]()
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by haruharuyama
| 2026-06-24 09:46
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