新しくできた、ユーロスペースに初めて行った。
桜ヶ丘から円山町へ。
コンクリート打ち放しのしっかりとした造りのビル。
地下から5階まで、
複数の映画館とユーロスペースのオフィスがある。
1階はカフェになっている。
円山町は、もともと花町だったところ。
松涛というお屋敷町と、神泉という飲食街の間にある。
今は、ラブホテル街となっている。
そこに、アート系の映画ばかり上映する映画館が出現。
渋谷とは、つくづく不思議な街だ。
文化のごった煮の街。
僕は、宮崎あおいのファンである。
「害虫」を見て、好きになり。
「ユリイカ」「パコダテ人」「ラブドカン」などを見に行った。
昨年は「NANA」も。
その彼女が、4月からのNHK朝の連続テレビ小説の
主役で出演するらしい。
しかもオーディションではなく、
純粋にキャスティングされたそうだ。
で、これも宮崎あおいの出演作。
この映画をみて「共感覚」という言葉を初めて知った。
言葉が色に見えたり。
食べたものが触覚として感覚されてしまう人がいるらしい。
有名な「共感覚」の持ち主だと、
ウラジミール・ナボコフ。
アルチュール・ランボーや宮沢賢治なんかも
「共感覚」の持ち主だったんじゃないかと言われている。
「共感覚」の持ち主は、マイノリティであり、
他の人の共感や同情を得られにくい。
同じ感覚を持った人に出会ったら、
絶対にその人のことを好きになる筈だ。
その前提からこの物語は始まっている。
脚本は「東京ラブストーリー」を書いた、坂元裕二。
その共感覚者がもつ哀しみを
感じることが出来なかったことが残念だった。
しかし映画全体はスリラー映画を手法に借りた
実は、詩情あふれる映画となっていた。
彼ら(宮崎あおいと江口洋介)はスプーンが「タンポポ」だと感じる。
そしてパソコンのスクリーンセーバーとして映し出されていた
ロールシャッハテストのような模様がグーフィーやドナルドに見え。
大きな雨は「ガーベラの花」である。
二人の間に降る大きな雨が、
ガーベラの花に変わり、天から無数のガーベラが降り注ぐ。
それは美しい風景なのだが、
映画で現実的にすることが果たして正解だったのか?
そんな疑問を残しつつ。
「共感覚」とは?
ということに想いを馳せることの出来た映画だった。
