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副題にはこうある。「羽生善治と現代」。 将棋は小学校の低学年に父親に教えてもらった。 本格的な将棋をする前は、はさみ将棋や回り将棋、 将棋崩しみたいなことばかりをやっていた。 昭和40年代は今と違いそんなに遊ぶものがなかったので、 少ない道具や材料などを工夫して遊ぶ道具を作っていた記憶がある。 小学校5年生の担任のT先生のクラスになってから 教室中で将棋がブームになる。T先生がその火付け役だった。 クラス内で将棋のトーナメントが行われ、ええ!あいつが! というクラスメートが優勝したりしていたことを記憶している。 休み時間や家に帰ってからも将棋に熱中した。 しかし、それも長くは続かなかった。 中学に入り、クラブ活動や受験勉強を始めると自然と遠ざかっていった。 今の会社に入って企画部にAさんという人がおり、 彼が将棋好きで、暇な時間に時々、将棋を指していた。 Aさんは僕の数倍強く、詰将棋などの本を貸してくれ、 これで勉強しなさいと言ってくれたり、 自分で時々新聞の将棋欄を読んでいたりしていた。 そのAさんも漫画家になるといって会社を去り、 将棋のことについて話す人は周りに誰もいなくなった。 パソコンの将棋はやっていてなぜかむなしくなる。 やはり対人で指すということは相方とのコミュニケーションの場でもあるのだなと思った。 そうしてコンピューター相手の将棋も指さなくなった。 それとは別に、プロの棋士のドキュメンタリー番組があると必ず見ていた。 羽生さん、佐藤さん、渡辺さんなどなど、「プロフェッショナル」や「情熱大陸」を興味を持ってみた。 そして、将棋のプロという人種は面白いなあと思うようになった。 梅田望夫は、著作の中で棋士のコメントや考え方を引用して話を進めたりする。 高速道路とけものみちにかんしては著書の中でもたびたび出てくるが、 その言葉を最初に教えてもらったのが、梅田の著作「ウェブ時代を行く」だったように記憶している。 ウェブ時代にいかに生きていくべきかを、 羽生さんの言葉などを引用して語られている。 高度情報化社会となった今が、将棋界ととても似た環境にあると梅田は説く。 そのことを、本書を読み納得。 高度に情報化された社会で生きていくとはどういうことかの 最先端が現代将棋の世界に置き換えられると考えたのが 梅田望夫の凄いところである。 そこを共通化して認識するということは 両方の世界に深く精通していなければ出来ないと思った。 梅田はそれをわかりやすい言葉で語ってくれる。 本書は、最初は将棋好きの梅田さんの対局観戦記に過ぎないのではと思っていた。 しかし、中山さんのデジタルノートを読んで、考えが変わり読んでみようと思った。 ここで以下の部分が引用されていた。 梅田 この十年では特に、本当に未知の局面で、最善手、 またはそれに近い手を思いつける能力のある人が有利になった ということなんでしょうか? 羽生 いや……やっぱりその、いかに曖昧さに耐えられるか、 ということだと思っているんですよ。 曖昧模糊さ、いい加減さを前に、どれだけ普通でいられるか、 ということだと思うんです。 (pp.244-245) そして中山さんはこのように書かれていた。 梅田望夫が棋士たちの発想を 自分の仕事や生き方に取り入れていたことは 彼のブログなどを読んで知っていた。 しかし、この著書を読んで、 将棋の進化とウェブの進化をつなぐ道が地下水脈のように、 これほど確かに結ばれていることを証明されると 僕の感慨もひとしおだった。 そうして僕は本書を購入した。 棋譜解説のところは想像力が足らずに良くわからなくなるところもあるのだが、 様々な言葉が刺激を与えてくれたのは確かだった。 それにしても曖昧さにつきあって耐えながら ブレークスルーを探し続けるという言葉は本当に興味深いものだ。 現在につながる意味の深い言葉として認識した。 情報技術革命の最先端にいることはそうたやすいことではない。 最後に、中山さんの引用された曖昧を許容する文章の次のページに 同じような言葉が書かれており、僕はこの部分を引用させていただきます。 羽生「曖昧さとか、いい加減さ、はっきりしないアンクリアなもの、 言い換えれば『可能性』を極力残しつつ、残しつつ、進めていくのが 大事な要素になる、というのが、私の経験則ですね。」(P246)
by haruharuyama
| 2009-05-20 07:16
| 読書
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