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坂手洋二翻訳・演出。原作、トレイシー・レッツ(Tracy Letts)。 2004年に坂手洋二はNYのオフ・ブロードウェイでこの「BUG」を見ている。 その時、彼はこの舞台を見て、こういう芝居があるんだなあと思った、と書いている。 その後「どっちなんだ?」と思いつつ観ていたとあり、 観劇後、この文章を読んで改めて納得した。 不思議な舞台だった。そして、とても興味深く面白い舞台だった。 気持のいい舞台ではないが何かが残りひっかかる。 今回は、当初、美保純をメインキャストに考えていたのだが、 彼女の病気によりキャストの変更が行われた。 主演女優は西山水木。 美保純は、メニエール病による耳の異常やめまいに襲われており、 出演が困難な状態になったと劇場の受付に記されていた。 以前のチラシには美保純のポートレイトが大きく載ったデザインだった。 最近、新しく劇場でもらうチラシには米国の風景だけが載ったものに変更されていた。 その写真は米国の田舎町の何と言うことはないMOTELの風景。 フリーウェイ沿いの周囲には何もない場所。 米国を車で旅すると到る所にモーテルがある。 車で乗り付けて必要最小限の生活が簡単に出来るものが揃っている。 様々な資本で行われているMOTELチェーンがあり、その格によって値段が違う。 Travelodge系列,Best western系列,何とかInnと名付けられたものから 個人で経営されているものまで、様々なMOTELがある。 MOTELに入るといつも思うのが独特な寂寥感である。 この国で生きていくのは何と孤独なんだろうという感覚に襲われる。 10数年前に米国内を一人旅していた時の記憶だろうか? いや、米国のMOTELがもともともっている 合理的で無機的な感じがその感覚を強くするのだろう。 そのMOTELの一室が舞台となっている。西山水木はここに住んでいる。 飲食店で働きながら。 ある日、背の高いレズビアンの友人が、ある男を連れて来た。 西山の元夫は西山にDVをふるう夫。 2年間刑務所に入っていた。その元夫が刑務所から出てきて、彼女に連絡をする。 部屋に電話が何度かかかってくる。元夫から、逃れたい西山。 そんな状況からこの舞台は始まる。 西山とある男(大西孝洋)はいつの間にか一緒に住み始める。 彼らの共通のつながりは孤独であるということと、コカイン?(覚せい剤?)を常用していること。 白い粉状のものをパイプに入れてそこにライターで火を付けあぶり、 パイプから煙を吸っているシーンが出てくる。 これが、高相夫妻がやっていた「あぶり」というものなかのか? 男はこの部屋に虫(BUG)が居ると騒ぎだす。 そうして、この一室はどんどんと奇妙なものになっていく。 これは彼らの幻想なのか?現実なのか? 狂気の中で彼らは暮らし、お互いを傷つけあう。 そのことが本当のことなのか?虚構のことなのか?わからなくなる。 その狂気の様子を観客は延々と見ることになる。 西山と大西の過激で激しい演技の応酬に圧倒される。 ここで、坂手の書いていた「どっちなんだ?」という言葉に深く納得する。 決してさわやかな終わり方をする舞台ではないが、 重く深く印象に残るものだった。30日まで。
by haruharuyama
| 2009-09-24 07:04
| 舞台
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