キャスティングをしているHさんという方がいるのだが、
まだ20代なのにいろいろなものを見ていて、その選択のセンスがいい。
お笑いを中心としたライブものはHさんに聞くと、面白いものを教えてくれる。
そのHさんから、これを見ましょう!
と直々のお誘いだった。
Hさんのお笑いセンスを信頼しているので時間を調整していくことに!
ビー・アミルという女性三名のユニットである。
これは、お笑いを中心とした、「親族代表」とか
「動物電気」「表現・さわやか」みたいな種類のユニットなんだろうか?
今回はリーダーの岩島ももが出産(おめでとう!)で抜けており、
小林由梨とイチキ游子の二人を中心に客演が6名。
ある地方都市が舞台。そこで、様々な人間模様が描かれる。
ステレオタイプな表現をデフォルメしそれをギャグにする。
本歌取りである。
パロディの笑いはその本歌取りの元になる「歌」を知らなければいけない。
日活の映画のようなセリフ回しと演技が数メートル先で行われている。
演歌や義理人情の世界が繰り広げられる。
これって、一体、いつのお話?
ショート・ドラマ・ライブと銘打っているだけあって、
短いコミカルな話がいくつか行われる。
ヤクザになった兄と義理の妹の再開など、
ステレオタイプなドラマをパロディに仕立てていく手法は
ほとんどコントライブ!
最終章の長いものは、題名通りの「ペンパル」のお話。
いまの時代、文通をしているということが珍しく、
これだけでも独特のトーンが醸し出される。
小林の着ているワンピースがいかにも昭和な感じの印象。
小林は魅力的な女優である。
若い頃の、松居直美や松永玲子を思い出す。
途中、歌とダンスがあり、若者向けの大衆演劇?なのか!と思った。
効果的に昭和のサウンドが流れる。
ちあきなおみの曲は今聴いても素晴らしいなあと改めて思った。
エンディングの「星影の小径」がいい♪