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2002年に東京パークタワーで初演されたものの再演。 とにかく、90分間テンションを持続したままのダンスが続いた。 黒田をはじめ総勢10名のダンサーたちが全力疾走で走り切った! それを、またたきひとつもしないで見続けていたい、と思わせてくれた作品であった。 前売りは完売!当日券で入場する。 黒田がソロで舞台を横切り、その後、延々と回転するシーンからこれは始まる。 黒田のダンスの持つ、少女性、いや幼女性とでも言ったらいいのだろうか? と女性性が同居する。 妊婦が子供を産み落とすようなシーンや流産を暗示するようなシーンが象徴的に描かれる。 舞台手前に川が流れている。 青い花がいくつもいくつも使われ、その川は青い花で染められる。 青い花が様々なモチーフに変化し、観客はこれはいったい、どのような意味だろう? みたいなことを想像しながら舞台を凝視しつづけるのである。 音の使い方が素晴らしい。音響は山田恭子。 松本じろやスカンクの手になる曲を挟みつつ完璧にサウンドデザインされた90分の音が ダンスと一緒に舞台を作っていく。 その音はリミックスされたデジタルの音だけで完結しないところが この舞台の素晴らしいところである。 ダンサーたちがそこに音をさらに上乗せしていく。 生身の身体から発せられるその音は、音圧とともに劇場を包む。 このような音圧をも含めた体験は劇場以外では決して体験できないのではないだろうか? ダンサーたちは足拍子を鳴らしながら手を叩く、 そして声を出し、時には叫ぶ。 「ねぇねぇ」というセリフとも音声ともつかぬ言葉を延々と繰り返すダンサーがいたり。 足にはまるで足枷のように鈴が付けられていたりする。 首輪が鈴になっているものもある。 そうして、ダンサーたちが踊りながら、何らかの音を発して 舞台での音の構造が完成する。 その体験は何といったらいいのだろうか? まるで、教会や寺社で宗教的な音楽あるいは音を聞いているような 感覚とでも言うべきなのか? 何か精神の深いところまで到達するような潔さと強さがある。 全体の舞台のイメージはサーカス小屋のような印象。 少女たちがそこで監禁され、フリークス的なものとして提示されるような、 また少女たちは手枷、足枷をはめられながらダンスをする。 拘束されたような状態で身体を駆使することで より身体を感じさせる表現が随所に出てくる。 ビニール袋をかぶったり、口に青い花を咥えながら踊ったり、 川の水を口から吐き出したり、川の中で踊ったりといったダンスが繰り返される。 現代美術家のマシュー・バニーが延々と行っている「拘束のドローイング」にも似たことが、 ここでおこなわれている。 本作品は、2007年ヴェネティア・ビエンナーレでも公演されたそうである。 世界的な作品であることは一目瞭然である。 極限までダンサーたちの限界を引き上げる、この作品を前にすると、 真剣に生きるということの強さを確実に感じるだろう。 金曜日まで!
by haruharuyama
| 2009-11-17 08:41
| 舞台
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Comments(2)
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ようやく念願の初BATIK、私も行ってきました。
時に泣きたくなるほど美しくておぞましくて、目が離せない。 とてつもなくスゴイものを観てしまった! そんな感想を抱きました。
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まごまつさん。コメントありがとうございます。見ることができてよかったですね。美しくもおぞましい!その言葉まさにピッタリ!1月に黒田さんの公演がまたいくつかありますね。
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