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岩波科学ライブラリー12。 クリエイティブディレクターをしているSさんと CMディレクターであるYさんと三人で飲んでいた。 そこで二人から出てきた言葉が「アフォーダンス」。 聞いていた僕は「???」 最初、アフォーダブル (値ごろ感のある、適正な価格のものみたいな意味。英和辞書では「予算に見合った」) のことかと思って聞いていたらやはり違う。 「アフォーダンス」????? CDのSさんは僕よりも10歳以上若い。 素直に、聞いてみた「アフォーダンス」って何ですか? 付き合いが長いので恥ずかしくはない。 Yさんが「じゃ、今度本を送りますね!」と言って送っていただいたのが本書。 認知科学の理論でこういった概念があることを初めて知った。 AI(人工知能)などの開発に この「アフォーダンス」の認知理論が役に立つのだということを教えてくれた。 また「情報は光の中にある」という項目では、 光の点が移動したことでその物質がどのような形のものかを認識するという部分が興味深かった。 人間は動くものの方が認知しやすいという、 ほかの動物でもそのようなものはたくさんいるだろうが、 人間はその推測能力が高いので 光の点が複数移動するだけで何がどう動いているのかを認知するらしい。 例えば、 ヒトの関節に光の点をいくつかつけて暗闇で動けば、複数の光点の動きだけで その人間の動いている全体像が見えてくる。 それは性別や大体の年齢や体重といったことまでをも認知できるという。 佐藤雅彦東京芸大大学院教授が、 この理論をアニメーションなどの実際に応用して僕たちに示してくれたことを 記憶している人も多いだろう。 極度に研ぎ澄まされた情報がある規則で動くことによって 認知できるものがある。 なーるほどなー! と思った、とともにあの時三人で飲んでいて 何故「アフォーダンス」の話になったのか?全く思い出せない。 本書で「アフォーダンス」を説明している部分を引用する。 アフォーダンスとは環境が動物に提供する「価値」のことである。 アフォーダンスとは良いものであれ、悪いものであれ、 環境が動物に与えるために備えているものである。 (中略) 英語に「アフォーダンス」という単語はないジェームス・ギブソンの造語である。 (中略) 例えば紙である。部屋の中からどのようなものでもよい、 一枚の紙を見つけていただきたい。 その紙はあなたの手で破れるだろうか? ふつう紙は、破ることをアフォードしている。 しかし紙が「厚い段ボールの小さな切れ端」ならば 破ることをアフォードしないだろう。 つまり破れないと知覚されるだろう。 ただし、読者の手や腕が運動選手のような特別な筋力を持っていれば別で、 ダンボールの切片でも「破れる」と知覚されたはずだ。 その紙でこの本をすっぽりと包めるだろうか? これは紙の大きさと厚さと、あなたの包装スキルに依存する。 あなたが包装の経験が豊かなデパートの店員なら ギリギリの大きさの紙でも本を包むことをアフォードしたはずだ。 その紙を丸めたときに、どれくらい遠くまで飛ぶだろうか? ゴミ箱まで届くだろうか? これは紙の重さと丸め方と投げ方に関連している。 (中略) すべてその紙のアフォーダンスである。 この辺りを読んでようやく納得がいった。 そうか、認知や知覚は自分の能力や経験とその時の環境によって 相対的に変化していくものなんだということがわかったのである。 これを数値化するのはとっても難しいだろうが、 それを何らかの形でプログラム出来ることが可能であれば 人間や動物の持っている能力の一部がなんであるのか? を解明できるヒントになるのかも知れない。 環境の交渉によってプログラムが決定していくこと。 これこそが人が育つとか学習するとかいうことなのではないだろうか? 逆説的にとらえると人間が育つ際の 周囲の環境がいかに大切かということを 本書は違った角度から教えてくれるのだった。
by haruharuyama
| 2010-01-07 07:13
| 読書
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Comments(4)
アフォーダンスという言葉に反応。
去年日記でネタにしました。(URL欄にアドレスを) わたしも初めて聞いたときは「???」でした。
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Commented
by
月田
at 2010-01-08 03:10
x
ご無沙汰です。アフォーダンス僕も前に読みました。認知科学は今のデザインに欠かせない考え方ですよね。本当の意味でのデザインというか。モノの知覚に対する見え方が変わるというのが一番の面白さじゃないでしょうか?また読もうと思いました!
Commented
by
haruharuyama at 2010-01-08 08:29
いまいまさこさま。コメントありがとうございました。みんながこの言葉に触れていたことに驚きました。
Commented
by
haruharuyama at 2010-01-08 08:31
月田さま。コメントありがとうございます。僕はまだ正直ちゃんと身体で理解していないように思われます。今度、あったときにでも教えてくださいませ!
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