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昨年、上演された「一月三日、木村家の人々」はあまりにも衝撃的な舞台だった。 日常と死が紙一重の世界を淡々と描く。 演出は木崎友紀子。 今回は、前回、演出を担当した多田淳之介が俳優として出演している。 宮森さつきの戯曲は、生と死の境からあぶりだされるものを描く。 近未来の設定だろうか?大音量で音楽が鳴る。場面転換。 春夏秋冬、四季が移ろう中で、 多田淳之介演じるAI(ロボット)とその主人、端田新菜の二人芝居。 端田の部屋の中で全てが進行していく。 そして、彼女は何やら新薬の試薬の治験?をしているようである。 その薬がどういったものなのかは明らかにされないのだが、 彼女はその薬を飲み続け、その代わりに莫大な報酬を得て、 そのお金で多田演じるロボットを召使として契約している。 最初、この二人の関係が主人と召使のロボットであると わかるまでは、どういう二人なのかな?ととまどう。 春が過ぎ、夏が来て、ああ、この二人はこういう関係なのか!と理解する。 と同時に、彼女はこのロボットのことがだんだん好きになっていくのではないかな? という予感がする。 夏の日に浴衣を取りだす彼女。多田と一緒に浴衣を着る。 彼女は着付けの仕方が全然わからない。 多田が彼女に浴衣を着せてあげる。その何気ない言葉のない 淡々とした世界に愛情が芽生えてくるだろうことを感じる。 そんな女性らしいドキドキするシーンが描かれる。 彼女はいつも微熱が続いている。薬の副作用だろうか? いったい、あの薬は?彼女はもしかしたら緩やかに死に向かっているのではないか? 浴衣を着て線香花火をしている情景が見えてくる。 秋、彼女は多田が用意した料理を食べる。 おいしいと言って喜ぶ。でも多田は食べることが出来ない。 食べると確実に故障してしまう。そのことを多田はわかっている。 端田は一緒に食事をしたい!と思う。 一緒に何かをしたいと思う。 彼女はますます多田に惹かれていく。 しかし、多田は契約されているだけ。 最終的には彼らは結ばれない。 多田にキスをしてみる、瑞田。 しかし、多田はそこにただいるだけ。 双方向の心のコミュニケーションは成立出来ない。 多田に、一緒にメシを食え!と思わず命令してしまう。 食べる寸前で思いとどまり、制止する。 思いと実際のギャップに悩む。 いたたまれない気持ちになる。 そして、冬を迎える。 クリスマス。 多田にも気持ちが芽生えて来たのか?ロボットも人間になりたいのか? 決して気持ちが結ばれないだろうと思っていた関係が結ばれつつある。 それは寄り添って暮らすという意味? 寄り添って思いやり合って暮らし続けると、それは愛情になるのか? 浦沢直樹の傑作漫画「PLUTO」にも似た、物語。 人間とは?愛情とは?ということをあぶりだしてくれる。 一緒に見に行った、若手ディレクターYさんが言った。 「悲しいお話でしたね。」 Yさんは、アゴラ劇場の様々なチラシやポスター、 そしてロビーに置かれている舞台関係の本を熱心に見ていた。 好奇心が溢れている。 清々しい気持ちになった。
by haruharuyama
| 2010-01-31 06:42
| 舞台
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