朝から快晴。千駄ヶ谷の駅を降りるとランナーたちでいっぱいだった。
人の列が国立競技場まで続いている。
新宿の街中を走りぬけることが出来るレース。
毎年、参加賞にバッグがもらえると聞いて、それもいいなと思って参加してみた。
そして、一番の魅力は
いまだ願わぬ東京マラソンと同じコースを一部ではあるが走れること。
ああ、来年の東京マラソンは当りますように。
国立競技場の観覧席に荷物を置いて着替える。
大きな会場なので混雑などがなく受け付けもスムーズ。
スタート30分前にグラウンドへ向かう。
今回のゲストは君原健二さんと土佐礼子さんだった。
斜めからの朝陽が射す中、号砲がなる。
ハーフマラソンの参加者は5000人だという。
午前9時スタート!3分くらいかかって、スタートラインを通過する。
最初の5キロくらいまで混雑が続く。
外苑を走り、そこから慶応病院を抜け、四谷三丁目から曙橋へ
そして四谷三丁目に戻り、四谷の交差点を市ヶ谷方面に抜ける。
ここは、東京女子マラソンで高橋尚子が35キロ地点でぶっちぎった坂道。
その坂道を僕たちは逆走する。
防衛省の正面玄関へ向かい、靖国通りを左折、いざ新宿へ。
ここが東京マラソンのコースである。
「決闘、高田馬場」という物語があるが、
彼らもこのように江戸の街をこうして走り回っていたのだろうか?
靖国通りを新宿三丁目まで
そこから新宿高校横を抜け、新宿高島屋の前を通過する。
向かいにHISの本社がある。
本社の人が何人か走っているようでHISの社員たちが
揃いのウインドブレーカーを着て応援してくれている。
こうした何気ないことがHISという企業のイメージを上げてくれているのじゃないかな?
と思ったりして走る。
明治通りを走り国立能楽堂から千駄ヶ谷駅をぐるっと回り
ホープ軒を通過してビクター音楽スタジオのある交差点を左折。
ゆるやかだけどなかなかスピードが出せない坂を懸命に上る。
そうして、外苑周回に戻ってくる。
もう1周似たような場所を走る。
大きな違いは新宿トンネルの中を通過すること。
四谷四丁目から新宿トンネルを通過。
3車線には車がまったくいなく水銀灯に照らされたランナーたちが黙々と走っている。
災害が起きて帰宅難民が徒歩で帰宅を試みるというのは
このような風景かもしれないと奇妙な気持ちになる。
意外にこのトンネルは長く、三分の二くらいきたところで
電燈もなくなり気分的に息苦しいような感じになる。
漫画「ドラゴンヘッド」を思い出す。
国立競技場に入ってフィニッシュ!
国立競技場のフィールドの感触がいい。
はずむように走ることが出来る。
2時間3分という平凡なタイムだったが気持ちよく走ることが出来た。
今年の参加賞はワンショルダーのリュックで何と磁石がついている。
土佐礼子さんが外苑周回の沿道でハイタッチしてくれたのが思い出になった。
千駄ヶ谷の駅の少し手前で
年配の男性を応援していた妻が
写真を撮る風景に遭遇。
夫は嬉しそうにカメラにむかってポーズをとる。
長年連れ添っている夫婦なんだろう。
妻が夫にしっかりと寄り添って、応援してくれる。
同じ時間を寄り添う夫婦の情景。
素敵な光景だった。
終了後、大江戸線で新宿へ。
サウナで汗を流し、ひげを剃り、新大久保の「大使館」で韓国料理。
浴びるようにビールを飲みマッコリを飲めることに感謝!
ここのチヂミは本当においしかった。
おおきな犬(セントバーナード)に見送られながら解散する。
午後4時半を少し回っていた。