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本書は、僕の敬愛する業界の先輩、 中山さんのブログ「デジタルノート」に紹介記事が載っているのを見て興味をもった。 昨年末、本屋さんに行ってみると、実は版元切れなんですとの返事。 「週刊ダイヤモンド」2009年のベスト経済書第2位。 そして、日本経済新聞の経済ジャンル2009年の本では ベスト1だったと本の帯に書かれてあった。 図書館に予約してみる。意外と早く手に入った。 年末に読み始めるのだが生来の怠け癖と、本書の分量の多さ、 そしてじっくり読まないと僕にとって、経済の話はすぐには理解できないことに遭遇し、 遅々として進まず返却期限を迎えてしまった。 その後、今年になって改めて本屋さんで購入。 ようよう読了した次第である。 作者の猪木さんの文章は簡潔でよどみがなくわかりやすい。 こんなにわかりやすい文章を書いてくれたことが ベスト1,2にランキングされたゆえんじゃないか?と思う。 結局、日本語の読みやすさ気持ちよさみたいなベーシックなことは 本を読む上で非常に大切なことである。 猪木さんは過去にもたくさんの著書があり、いくつかの賞も受賞されている。 村上春樹が小説の世界で広く受け入れられ(しかも純文学!)、 評論の世界で内田樹が広く受け入れられる(しかも現代思想!)のは 文章の親しみやすさ、読みやすさなのではないか?と。 本書は戦後の65年間の世界の経済が どのように変遷していったかを具体的に包括的に そして日本経済とどのようにかかわってきたのかに 触れられ、書かれている。 戦後といっても65年である。 その間に経済はダイナミックに変化をし、 いまでは「新自由主義」が終焉を迎えているかのような変化が起きている。 しかも、全世界である。 それを個々に語ってくれているのだから こんなに有難い入門書のようなものはないだろう。 1929年の世界恐慌を経て世界大戦に突入、 そして第二次大戦が終了し、世界の変革が起きてくる。 米国を中心とする資本主義が機能する。 50年代までは妻は家に居て家事をすることが 米国でも当然のことであったというような忘れてしまいそうな事実を再認識させてくれる。 40年代後半から社会主義国家が建設され、 そこで実践されるのが社会主義経済である。 その試みは1989年のベルリンの壁崩壊まで続く。 読んでいて面白いのは経済って国家情勢や政治や政策と深い関係にあるのだ! ということ。 国家の状態によって大きく変化する。 そして、1980年代から始まった新自由主義の台頭。 1990年代から爆発的に拡がったインターネット社会の到来によって グローバリズムは一気に加速する。 ということは国家内だけのことだけでなく 海外との相対的な関係によって経済の原理原則も変化していくようになった。 ここで筆者がいましめているのは、人の欲望は抑えることは出来ない。 そして、そのことが経済の繁栄を築いていく。そ の前提に立って、行きすぎた強欲さを慎む知性をもたなければならないと説いている。 そのために重要なのは政策も含めて教育であると筆者は語る。 むすびにかえての部分を引用する。 経済的な豊かさの源泉は、自然資源を十分保有しているか否かではなく、 その国がいかなる人的な資源を育て上げ、いかなる制度を整えたかによる。 (中略) 日本のような経済の先進国でも、市民文化や国民の教育内容が劣化してゆけば、 経済のパフォーマンス自体も瞬く間に貧弱になる危険性を示唆していることになる。 知育・徳育を中心とした教育問題こそが これからの世界経済の最大の課題であることは否定すべくもない。
by haruharuyama
| 2010-02-03 10:27
| 読書
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Comments(2)
Commented
by
yukio
at 2010-02-03 21:32
x
とうとうharuharuyさんも猪木さんの本を読んだんですね。
僕も書店の腰巻きを見て大きな賞を二つも取ったことを知り、 自分の選球眼も悪くなかったなとニヤリとしてしまいました。 新書ですが経済の座右の書の一冊として折に触れ読み返そうと思います。
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Commented
by
haruharuyama at 2010-02-06 07:53
yukioさま。コメントありがとうございました。これからも選球眼を楽しみにそして参考にさせていただきたいと思います!
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