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淡々と記録された映像。評判が評判を呼び拡大公開された。 三原橋の地下にあるシネパトスへ。 年配の方がたくさんいらしていた。 韓国の田舎の田園で農業を営みながら暮らす。 老夫婦と牛を記述している。 1年間追いかけた映像ストックを この長さにまで刈り込むのは大変な作業だっただろうと推測される。 79歳のおじいさんと40歳の老牛、そして76歳のおばあさん。 戦前からこの山村で延々と農業をしながら暮らしていたのだろう。 おじいさんが50歳くらいのとき、 この牛と一緒に農作業に出て行くのが日課となっていた。 おじいさんは子供のころ病気かなにかをしたのだろうか? 片方の足が不自由で、いまも杖をつき足を引きずりながら農業をしている。 草とりや収穫などを四つん這いになってやっているのを見て、 このおじいさんにとって農作業は修行のようなものであり、 そのことが彼自身が生きることにつながっているのだと思った。 そのおじいさんの片足になって 支え続けてくれたのがあの老牛だった。 修行僧のようなストイックなおじいさんと暮らす、おばあさん。 このおばあさんがいい。 毒舌家で、いつもガミガミと小言ばかり言ってる。 しかも、小言なのに大声で。 大きな声ではっきりと「ガミガミガミガミ」が聞こえてくる。 同じ言葉が繰り返される。 もう農作業をやめればいい、 大変だから牛を売ればいい、 本当にわたしの言うことを聞きゃしない! などなどの言葉が延々と繰り返される。 見ていて、おばあさんは おじいさんとこの老牛の関係に嫉妬しているのではないか?とすら思えてくる。 韓国のお盆の時期になると都会に出ていった家族が戻ってくる。 息子や娘たちはおじいさんに向かっていいかげんあの牛を売って、 農作業を辞めゆっくりと暮らせと言う。お金の面倒は見るから!と。 おじいさんの生きがいや生き方とは関係なく、 子供たちの話が縁側の焼き肉の宴の席で交わされる。 その宴の瞬間は1年に数日である。 おじいさんと牛とおばあさんはまた元の日常に戻っていく。 おじいさんは、米の収穫を終えると おばあさんと一緒に一番おいしそうな米を子供たちに送る。 おじいさんの農法は完全無農薬農法である。 隣の田畑では、農薬が撒かれている。 その対比の映像の中、四つん這いで草取りをしているおじいさんに向かって おばあさんは農薬を使って楽して農業をしたらいいのにと またガミガミと小言を言う。 この小言は、実は、おじいさんのことを許容し、 敬している愛情表現の裏返しなんじゃないか?とすら思えてくる。 おじいさんの精神は青森のリンゴ農家の木村さんのことを思い出す。 耕作機械と運搬を兼ねてくれる牛。。 おじいさんがその老牛に草を刈ってエサをポーンと投げる。 牛は何も言わずその刈りたての草をおいしそうに食べる。 それだけの関係が毎日毎日続く。 それをカメラは優しく記録し続けるのである。 この映画の中の深くにある儒教の精神が描かれていることが 韓国で「レッドクリフ」を抜くくらいの観客動員になった 理由の一つではないだろうか? そして、こうした生き方も悪くないと、思ったりもするのだ。
by haruharuyama
| 2010-02-06 08:02
| 映画
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Comments(2)
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映画の話でなくて恐縮ですが、先日偶然シネパトスの中の食堂でお昼ご飯を食べました。あそこだけいきなり昭和ですね。
ああいうところ、いつまでも残ってほしいですね。
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PBさま。三原橋地下の食堂街は本当に独特ですね。今度、一緒に行きましょう!
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