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大変な仕事が続きブログの更新がまったく出来ない状態が続いた。 何とか立て直すことができたかな? 階段を一歩づつ上っていくと、その階段が崩れてしまい また、最初から階段を作って上ることの繰り返しだった。 山形国際ドキュメンタリー映画祭の機関誌として 年に2回発行してきた「Documentary Box」。 第1号から続けてきたシリーズ「日本のドキュメンタリー作家インタビュー」の14年間、 26人すべてのインタビューが1冊の本にまとめられた。2006年発行。 Documentary Boxは、世界の映画情報や批評を中心とした 映画祭の機関誌として、日本語と英語の両版で製作し、 世界中の映画製作団体、教育団体、製作者、 批評家、配給者、図書館などに配信してきた。 映画祭で紹介した監督や特集上映を取り上げ、 映画祭と連動しつつ、またDB独自の企画もはさみながら、 理論やエッセイ、リポート、書評などを発信している。 と山形国際ドキュメンタリー映画祭のHPに記載されている。 確かにドキュメンタリー映画祭に行くと日英の同時表記された リーフレット的な出版物が置かれているのを見た記憶がある。 様々な作家を中心としたドキュメンタリー関係のスタッフを ここまで緻密にインタビューし1冊にまとめあげたものは本書以外にはないだろう。 現代を代表とする、そうそうたる作家の思考が一覧できる。 そのための5040円は高いのか安いのか? 僕は図書館で借りました。 戦後ドキュメンタリーの歴史に沿うようにインタビューが構成されている。 さすが山形の映画祭の20年以上の重みを感じる。 名前を列挙するだけでも十分な戦後日本ドキュメンタリー映画史となるだろう。 (1) 日本ドキュメンタリーの黎明/阿部マーク・ノーネス ★プロキノ(能登節雄、小森静男) ★亀井文夫 (2) 岩波映画出身の監督たち/安井喜雄 ★羽田澄子 ★土本典昭 ★黒木和雄 ★時枝俊江 (3) 個から共同体へ、共同体から個へ/石坂健治 ★原一男 ★佐藤真 ★森達也 (4) 実験映画とドキュメンタリー映画/村山匡一郎 ★鈴木志郎康 ★松本俊夫 ★大木裕之 ★川口肇 (5) 孤高の監督たち/岡田秀則 ★柳澤壽男 ★松川八洲雄 (6) 越境する監督たち/門間貴志 ★高嶺剛 ★呉徳洙 (7) 世界で活躍するドキュメンタリー出身の監督たち/アーロン・ジェロー ★是枝裕和 ★土屋豊 ★河瀬直美 (8) ドキュメンタリーの匠/佐藤真 ★田村正毅 ★工藤充 ★久保田幸雄 ★大津幸四郎 ★松村禎三 序章を40代後半で自死してしまった佐藤真が書いている。 岩波映画製作所が戦後ドキュメンタリー映画監督を 大量に排出したことが良く分かった。 岩波書店系列のこのドキュメンタリー&PR映画の映像制作会社は 独特な会社だったことがわかる。 岩波映画製作所だけをとっても とっても面白い物語が聴けるだろう。 1950年代にその製作会社の存在が ドキュメンタリーフィルムのジャンルの底上げをした。 親会社の岩波書店は返品が効かないという書籍の流通を 行っていた会社である。そんな出版社は他にないという。 圧倒的な岩波のブランドが持つ知のパワーがこの製作会社へ 大量の仕事の発注を生んだのだろう。 PR映画の対極にあるような記録映画が同時に作られたということに ある種のリアリティを感じた。 聞き手でアーロン・ジェローさんという方が何度も登場するのだが、 彼の日本のドキュメンタリー映画に対する知見と認識に舌を巻く。 彼は海外向けの字幕翻訳の仕事などもしていると聞いた。 そういった作業を通じてどんどんと知見が深まっていたのだろう。 聞き手が優れているとインタビューは必然的に優れたものになる ということが良く分かる。 作家インタビュー以外に匠のスタッフにインタビューされていたのがさらに興味深かった。 撮影、録音、音楽、プロデューサーなどなど。 印象に残ったのが録音の久保田幸雄さんへのインタビューだった。 劇映画ではセリフがあるところだけフェーダーを上げてセリフが終わると素早く下げる、 橋本文雄録音技師の本(※「ええ音やないかー橋本文雄・録音技師一代」)には そのように書かれていたそう。 しかし、ドキュメンタリーはいつもフェーダーを上げている状態が求められる。 いつ誰が何を言うのかがわからないから。 納得。 また久保田さんはドキュメンタリーの演出家に対して、 最大の仕事は取材相手とどう接触しどれだけ仲良くなれるかということだと。 小川紳介なんか、その点はとても優れていた、と。 録音技師がドキュメンタリーの現場では 一番冷静に現場を見ているという言葉を再び思い出した。
by haruharuyama
| 2010-09-07 08:45
| ドキュメンタリー
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