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若い!作・演出の北川大輔は1985年生まれ。25歳! 鹿児島ラサールから東京大学に入り演劇活動を開始した。 このカムヰヤッセンという劇団が出来たのが2年前の2008年。 3年間で6回の公演を行っている。 今回、三鷹市芸術文化ホールから、MITAKA “NEXT”SELECTIONと 題されて三つの劇団の中の一つに選ばれた。初日に初見。 そのレベルの高さと完成度の高さの両方に驚いた。 北川の戯曲はとてもテンポがあっていい。 終演後、一緒にいったKさんと話していたのだが、 どことなく小劇場系の持っている猥雑さや汚さみたいなものと 全く違う品の良さを持った作品になっている。 その秘密はどこにあるのか? 北川を初めとする東大の知性がそうさせるのか? 北川本人が持っている資質なのか? 唐組などの持つ猥雑さと対極にあるような舞台。 近未来のお話だろうか? 開演前から少し会話がぼそぼそと行われている。 まるで青年団の舞台のような趣もある。 で、一人ずつ俳優が集まってくる。 舞台の上は俳優たちが制服を着ているので高校生だろうなということがわかる。 始まりのベルがなるとともに暗転、授業が始まる。 ある高校の教室である。若い教師役で板倉チヒロが熱演している。 共学の進学校なんだろう、クラスの一人が数学オリンピックで 金メダルをとって帰って来たことが報告される。 この少年はその後、その優秀さを買われて、アカデミーという 国家の運営している研究組織に誘われる。 そこでは様々な研究が行われ人類の明日のために エリート研究者たちは日夜切磋琢磨しながら研究生活を続けている。 開演前に人物相関図と特殊用語解説を読んでおくと理解が速いかも。 このアカデミーで研究しているものは何なのか? そして人類の未来をどう考えているのか?ということが描かれる。 近未来を舞台にはしているが決して絵空事のSFのようなものではなく 現在の生活の延長線上にあることが描かれているので ある種のリアリティを持っている。 アカデミーに入った優秀な生徒、佐々木(小島明之)や 高校教師の板倉チヒロの妻(奥田ワレタ)のアカデミーでの活動は 過酷なものである。 エリートの優秀な組織だけに あるシビアな環境の中でどれくらい戦っていけるのか? ということが重要な問題となる。 それはある種の非人間的な行為であり、エリートが囲い込まれ 国家の奴隷になっているのではないか?とすら思えてくる。 それを取り仕切っているのがタダシ(金沢啓太)。 彼は決して年をとらなくなった少年である。 大友克洋の「AKIRA」を思い出す。 彼は操り人形を手に持ち、様々な指示を出しアカデミーの研究員をあやつる。 反重力装置を使ってもうひとつのアナザーワールドを作り、 人類の一部をそちらへ移行する「ノアの方舟」計画が着々と進んでいることが 会話からわかってくる。 地球も2050年には人口が100億人を超えるという推計がある。 国家(アカデミー)の思惑に翻弄されるエリート研究員たちと 彼らにまつわる家族や恋人が織りなす関係が ある、太いストーリーを軸に描かれる。 多少複雑なところもあるが それを遥かに超えた知的好奇心を刺激するものがある。 要注目の劇団!10月11日まで。
by haruharuyama
| 2010-10-04 07:23
| 舞台
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