BATIKトライアルが本公演で10回目を迎えた。
1年に1回か2回、この森下スタジオで細々と続けられている。
10回を記念して少し大きな作品「ペンダントイブ」を再演することとなった。
本作品は映画館で上映もされDVDも出ているので
知っているかたも多いだろう。
1階のCスタジオという少し大きなスタジオで上演された。
客席はそれでも百人入るか入らないか?
黒田育世さんが入口で丁寧に挨拶をしてくれる。
10人のBATIKのダンサーたちが所狭しと踊りまくる。
今回、黒田育世は出演しない。
裏方に徹し若いダンサーたちの挑戦を
演出・振付の部分からサポートする。
いつものトライアル公演と違って
豪華なのは音楽の生演奏が入ったこと。
それもBATIKに欠かせない松本じろとスカンクの演奏。
松本じろの何とも言えない繰り返されるフレーズと
リリカルなヴォーカルの声色が会場を包む。
音楽は、どんどんと力強くなっていき
大音量の中ダンサーたちはさらに懸命に踊る。
以前、見た、「ペンダントイブ」(@世田谷パブリックシアター)と
空間も劇場も違うのでいきおい出来あがりも違うのが面白い。
そして、こんなに小さな場所で10人のダンサーたちが
懸命に踊っているエネルギーを直接感じられ、
そのエネルギーが身体に沁み込んでいった。
どんな、ダンスか?と言われると難しいのだが百聞は一見にしかず。
U-TUBEの映像で検索して見るとわかる。
美しくも迫力がある女の子の魂の叫びのダンス?
振付の動きのシャープさにいつも驚かされる。
しかも、ダンサーたちがそれを実現出来ているのが凄い。
後半、みなが白い服になって一斉に踊りだすシーンの迫力は素晴らしい。
ペンダントイブについての言葉が書かれたものを引用する。
原っぱへの道すがら極上の傷運びましょう
嫌いになるまで転がりましょう
今夜私と踊りましょう
罪は深くてダンスは数珠なり
そこの子 根こそぎ持ってきてちょうだい