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談春独演会。2時間半をたった一人で二つの話だった。 談春は独特なヤクザっ気のようなものがある。 男らしいと言えば男らしく、人情を大切にする任侠もの とも言えるだろう。 その内面が良く出ていたのが名作「赤めだか」。 彼の文章を読むとこのやんちゃなヤクザっぽいにいさんとは 全く違うキャラクターが見えてくる。 その内面が、彼の演じる落語に色濃く反映されているのだろう。 談春の文章に、それは良く現れている。 折り込みの文章を引用する。 今年こそ頑張ろう、よい年にしよう 明るく大晦日を迎えよう 去年は不運だったけどもう忘れよう そうそう悪いことばかり続くわけがない 信じよう 救い、救われよう 大晦日に寝る奴は馬鹿だ、といったそうな 大晦日をテーマにした落語「文七元結」と「芝浜」(大阪で上演予定)の 折り込みに書かれていた言葉である。 マクラの後、「棒鱈(ぼうだら)」、こうした田舎言葉を使った ひょうきんな落語をやるのも談春だなと思う。 仲入り後「文七元結」。 吾妻橋のシーンからはじまるものだと思っていたら、 その前段に長い長い物語があることを知らなかった。 ばくち好きの左官職人の親父がばくちですっからかんになって 帰ってくるところから物語は始まった。 談春がバクチ好きというのを聞いているのでさらに新密度が増し、 談春のバクチに対する認識とともにリアルにそれが伝わってくる。 談春と主人公の左官職人は、実は、同一人物ではないか? という錯覚さへ起こさせる。 吉原に実の娘が親父のことを見るに見かねて借金を返すために訪れる。 そのカタにおかみさんは、五十両を親父に渡す。 2年という猶予期間の間に五十両の金を返さなければ 娘は店に出ることになる。 吉原の置き屋の女将さんは、利子も何もとらずに、そのことを受け入れる。 下働きで働かせ一人前の女にすると約束させて。 こうした人情があのころの日本にはあったのだろう。 吾妻橋の真ん中で、お店の五十両をなくして 身を投げようとしていた文七と五十両を預かってきたばかりの左官職人が出会う。 このシーンが「文七元結」の始まりだと思っていた。 職人が文七のなくした五十両を、代わりに差しだす。 この動機が、なかなか理解できない。 そこを談春は親子の関係に持っていった。 根源的な関係までさかのぼることによって自らを責める職人は 自己否定するかのように五十両を叩きつけてその場を去って行く。 こうしたかたちで語られることによって奇妙な話もある種の説得力を持つ。 談春がものすごい集中力でこの話を一気に語りきった。 円朝の原作自体が面白いが、噺家の解釈で どれくらい人間を理解するのかということが良く見えてくる作品でもある。 同じ話を噺家違いで数席やるという 催しを見てみたいものである。 もうすぐ大晦日。
by haruharuyama
| 2010-12-24 09:06
| 舞台
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Comments(2)
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今年もharuharuyさんの極私的ベスト発表が楽しみです。
僕もやりますよ〜
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yukio1118さん。コメントありがとうございます。現在、鋭意執筆中です。28日を目標にと思っています。yukio1118さんの発表を楽しみにしています。
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