羽原大介脚本・演出作品。
映画「パッチギ」「フラガール」の脚本を手掛けている。
それらの映画を作った、映画会社シネカノンは昨年1月、
負債を抱え民事再生法の適用を受け、倒産した。
しかし、先日、シネカノンの著作権を引き継ぐ
新たな映画会社が出来るという記事を見て、嬉しい気持ちになった。
新しい会社は、ジェイ・シネカノンというらしい。
ここが、羽原さんが脚本を手掛けた「パッチギ」や「フラガール」の
権利を持つことになる。
羽原大介のプロフィールを引用する。1
964年11月27日生まれ。日本の劇作家、演出家。東京都生まれ。
日本大学明誠高等学校、日本大学芸術学部文芸学科卒業。
その後、つかこうへいに師事をし、29歳で劇団新宿芸能舎を設立した、
とある。現在46歳。
本作は、舞台版「パッチギ」とでも呼べるような作品だった。
舞台は昭和43年の日本。高度経済成長時代。
東京下町の消防団の団員たちの群像劇である。
棟梁の及川いぞうの元に大工の見習いや地元で働く人たちが集まる。
「辛抱・我慢」と何度も繰り返し、力自慢をするシーンから、この舞台は始まる。
全男優がふんどし姿で出演する。
椅子取りゲームのようにビール箱の前で止まった人が
お互いにビール箱を持ち上げる。
その箱が1周毎に増えていく。
極めて演劇的な手法。
映画でこの表現をしても、この舞台で伝わってっ来る
身体のチカラみたいなものはなかなか表現出来ないだろう。
あの時代に異国の出身者と夫婦になるエピソードが語られる。
棟梁の下で働く朝鮮人のお弟子さんが綺麗な嫁さん候補を連れてくる。
中川絵美演じる凪子さんは、吉原のトルコ風呂で働いていた。
戦争で親を亡くし、妹や弟たちを食べさせるために
新橋でヤンキー相手の立ちんぼをした15歳の頃からのことを
夫になる男に全て告白する。
自分の存在全てを認めてもらいそれを受け入れあいながら
自分たちの家庭を築いていこうとする二人を見ていると、
その力強さと健気さを感じ、応援してあげようと思う。
大工の棟梁は率先して朝鮮人をやといわが子のように可愛がる。
そして二人の結婚を心から祝福する。
大工の次男坊が、在日の女の子(康実紗)に恋をする。
彼女は看護婦をしている。
次男坊は足が悪く、通っている病院で彼女と知り合った。
彼女は、日本名の高山成美という名で働いている。
彼女は駅前で署名活動をしていた友人たちに出会う。
彼女たちは祖国のためにチョゴリを着て、街頭で署名を集めていた。
康は彼女たちに問われる。
「なんで、無視するの?」
彼女たちは康のアパートにやってくる。
大家さんがそれを知ると頼むからアパートを出て行ってくれと康に懇願する。
多分、これはどこにでもあった事実なんだろうと思った。
羽原は「パッチギ」を書くことによってこうしたことを詳しく知るようになったのか?
つかこうへいさんから、在日民族の話を聞いていたのか?
とにかく、次男は康に恋をする。
そして、結婚したいと一方的に思う。
次男は親にそのことを告げる。
朝鮮人を雇い、朝鮮人の結婚を祝福した棟梁が
自分の子供ということになると態度が変わる。
認めない父と説得しようとする次男。
そして、ついに
全てを受け入れようとするかに見えたそのとき、康は…。
こうした本当にあっただろう事実を物語として構築する羽原の手腕に感心する。
そして、シンプルにここに出演している全ての人たち、
この舞台に関係している全ての人たちを応援したくなった。
そんな、芝居を見て楽しむという、観劇の原点に戻してくれた舞台だった。
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