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ビクトル・エリセの映画に「エル・スール」という名作がある。 確か「南へ」という意味だったような気が、 そして、調べてみると筒井康隆が「霊長類、南へ」という小説を書いているらしい。 アマゾンのブックレビューに印象的な文章があったので引用する。 この物語は、霊長類(人間)が南(南半球、南極)に本能的に 逃げ惑いたくなるような悲惨な事が、 ある国の軍部の人の些細な喧嘩から始まり、 それがやがて地球規模の悲惨な状況に発展する様を描いています。 戦争の悲惨さではなく、それに振り回され、死にたくない、 自分だけは助かりたい、という本能、 欲望の凄まじさとその滑稽さをこれでもかと描写しています。 そういえば、野田秀樹の描いた戯曲「THE BEE」も 筒井康隆の原作「毟りあい」から発想を得ている。 前置きが長くなったが2時間10分の作品を堪能した。 富士山と思われる場所にある火山の観測所が舞台。 いきなり蒼井優が担ぎ込まれ、事務所の職員ともみくちゃな乱闘になる。 彼女は火口で死のうとしていた?それとも誰かを突き落とした? そこの所長は渡辺いっけい。 ここでは、火山がいつ噴火するのか?を常に見張っている。 が、何年もその気配がなく、渡辺はその生活を楽しんでいる。 1日が終わるとビールを飲みながらプロ野球中継を見る生活。 蒼井優は虚言癖のある人物。 人によって言うことが違う。 それを、ここに新人の所員として派遣されてきた妻夫木くんにはさらけだす。 何故なのか? 自分をさらけだすことの出来る人間と 信頼関係が出来て行くのは物語の必然。 舞台はものすごい情報量とスピード感で進んでいく。 30名を超えるアンサンブルがスペクタクル感を強調する。 彼らが群衆になったりマスコミの取材陣になったりする。 彼らの演じるのはいわゆる世間というもの。 パイプ椅子の使い方がいい!野田秀樹らしい演出スタイル。 パイプ椅子の裏面がTV画面になったり、能面のようなお面になったり。 そして、それを折りたたんでテレビの取材カメラや その他の様々なものに変化する。 配置の仕方ひとつでその印象がガラっと変わっていくのが面白い。 現代の話と並行して300年前にこの火山が噴火した時代が語られる。 その頃は天変地異などは、もはや神話的な話でしかない。 その二つの時代をいったり来たりしがら、 通奏低音のように感じられるのは天皇制についてのことである。 妻夫木くんは、「日本人」という名前を演じ、その日本人は責任を取れ! と言って腹を切らされる。 天皇の名のもとに行われる非道な行為を強要される。 天皇はその中では、国家組織の行く方向を指し示すだけの 名前でしかなく神話の中の象徴的なキャラクターと何ら変わることはない。 そして、その行為を強要しているのも実は日本人である。 世間がそうさせているのである。 そうでなければあのような戦争は起きなかっただろう。 その自己矛盾を描くことによって、 野田は本当の意味での「日本人論」「天皇制論」を舞台上に 呈示したかったのではないか?とおもうのである。 何度もいうようだが、戦争責任は 実は「日本人」全体が考えなくてはいけない問題であり、 「天皇」はそれに利用されていたとすら言えるのではないか?と感じた。 日本人の祖先は三内丸山遺跡を経て南へ南へやってきたのだろうか? 縄文時代から神話が語られた時代を経て「南へ」向かって行く。 野田の難解ではあるが、スピード感と迫力のある傑作が誕生した。 蒼井優は野田作品初出演。上手い! そして野田が彼女の魅力をきちんと引き出している。 大きな声を出す場面がたくさんあるので声が少し枯れているのが心配ではある。 しかしながら、彼女のトレードマークのようなストレートな ロングヘアから髪の毛を切ってボーイッシュで はつらつとした「あまね/アマネ」を演じる姿は そのしなやかな身体の動きと相まってとてもチャーミングだった。 毎日、当日券は出ているらしい。1時間前から劇場にて。 9500円と値は張るが、それ以上の価値を感じられた。 31日まで。
by haruharuyama
| 2011-03-06 11:17
| 舞台
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