阪急電車と言えば、大学卒業までほぼ毎日のように見て乗っていた電車である。
僕は、阪急京都線沿線に住んでおり最寄り駅は「茨木市駅」だった。
あの茶色い電車に乗って塾に行き、予備校に行き、大学に行き、
京都や大阪の街の中へ出かけていった。
時々は神戸の方にも出かけ十三から神戸線に乗り換えると
独特な品のいい阪神間の風景が芦屋あたりを中心に拡がった。
その神戸線で十三から特急電車に乗って次の駅が「西宮北口」だったように思う。
その「西宮北口」駅から「宝塚」駅までを結んでいるのが、阪急今津線。
この映画はその阪急今津線を舞台にしたもの。
原作は有川浩の「阪急電車」。
出版された時、面白そうだなと思って手に取ったことがある。
阪急電車という限定されたジャンルを扱う小説は珍しいなと思った。
と、同時に阪急電車に対しての独特のノスタルジックな想いが
興味を喚起したのだろう。
有川浩は「ありかわ・ひろ」と読むそうであり、
女性だったということを今回初めて知った。
「図書館戦争」などで有名になった。
もともとライトノベルの作家だった。
最近はこのジャンルから優れた作家が何人も出ているように思う。
要はいかに実践を積むか、いかにたくさん書きつづけるのか
ということなのだろう。
この原作を脚本化したのが岡田恵和。
今の朝の連ドラ「おひさま」の作家であり、
過去には「ちゅらさん」「彼女たちの時代」「ビーチボーイズ」
「イグアナの娘」「若者のすべて」「南くんの恋人」などなど
優れたドラマをたくさん書いている。
本作はあまり期待しないで見に行ったら、とてもいい映画で驚いた。
映画館を出てきて全ての人にやさしくしたいと思った。
幸せな気持ちになる。
セリフが多少、説教じみていて教条的なところもあるのだが
大きな流れの中ではそれも気にならなくなる。
それは原作が人間の本質をつく作りになっているからだろう。
金子みすずなどに言わせると「みんな違ってみんないい」ということなのだが、
そうした個性を持ちながら生きて行くことは恥ずかしいことではなく
素晴らしいことなんだよ!ということを教えてくれる。
本当の勇気と優しさとは?ということを考えさせられる映画となった。
キャストがいい。冒頭の「どういうこと?それ?」というようなシーンからこの映画は始まる。
中谷美紀演じる、30代OL。
社内結婚の準備を始めていた矢先、同じ会社の部下(安めぐみ)に彼を寝とられ、
部下は妊娠をしてしまう。彼は安めぐみと結婚することを選択し、
中谷に婚約破棄の話をするのだ。
阪急宝塚駅から西宮北口まで運行時間は15分間だそうである。
その電車を利用している様々な人々のドラマが交錯するように描かれる。
DVの彼と付き合っている戸田恵梨香。
孫の面倒を見てあげている宮本信子。
関西学院大学に行きたいと憧れる女子高生、有村架純。
有村がとてもよかった。兵庫県伊丹市出身。
レンズを通しての彼女はとても魅力的。
でも、最初はAKB48の前田敦子かと思っていた…。
関西学院大学に通う、地方出身者谷村美月と勝地亮のコンビもなかなかいい。
この二人を見ていると30年前の学生時代を思い出した。
宮本信子の存在が光る。
彼女の言動が、見ているものに勇気と優しさを与えてくれる。
大勢に流されずにきちんと前を向いて生きる!
ということを教えてくれる。
また関西弁をひたすら強調しないレベルの関西弁というのも
現実的なレベルで良かったんやないかなと思いました。
1950-60年代くらいまでは、たくさんあった関西を中心にした
映画を久しぶりに見られて良かった。
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