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世田谷パブリックシアター出身の 舞台芸術のアートマネージャーが全国に拡がっており、 様々な公共劇場で働いている。 1997年に開館した世田谷パブリックシアターは14年目を迎える。 十年くらいのスパンでようやく何らかの結果が出てくるのが 文化芸術系の劇場の宿命である。 職員や地域社会の方々への教育ということになると、 さらに、そのスパンは長くなる。 今回のレクチャーは4回にわたって講義が行われた。 「公共劇場の運営」は実際にどうやって行われているのか? という具体的な事例が話される。 1回目から3回目までは 世田谷パブリックシアターの矢作さんが実際の世田谷の事例を基に語られた。 1回目は夏のセミナーと重なっていくことが出来なかったが、 翌日レジュメをいただいた。 劇場の定義から始まって、劇場の歴史、 そして公共劇場がその後出来て来た歴史が語られる。 東京芸術劇場、水戸芸術館、湘南台文化センターが出来た 1990年から新たな公共劇場の設立が次々と行われた。 さいたま、新国立、世田谷、琵琶湖、新潟りゅーとぴあ、 三鷹、静岡、北九州、山口、まつもと、吉祥寺、いわき、そして高円寺。 世田谷パブリックシアターはそれらの公共劇場の中でも 先進的な事例が行われた劇場だと思う。 そしてここでの活動は他の公共劇場にも 大きな参考になったことだと思う。 世田谷でもっとも特徴的なことの一つは自主企画公演の多さであろう。 ここから「エレフェントバニッシュ」や「アメリカ」「春琴」 「現代能楽集シリーズ」「まちがいの狂言」などの様々な名作が生まれた。 2回目は「予算等の数字から見る劇場運営」について。 具体的な金額はさすがに呈示がなかったが 劇場事情の収支内訳などを見てその割合の変化などを 教えていただきながら時代の変化を感じたりした。 その内訳とは、収入に関しては、 「区の補助金」「国等の助成金」「協賛金・寄付金」「地方公演等収入」「チケット収入」 である。 そして劇場の課題とは 入場料収入の割合が高いほど安定した経営が出来るということ。 ただし、実際には多くの公演が収入の半分近くを 補助・寄附・助成金が占める。 また支出に関しては 「出演料」「文芸費」「舞台費」「謝金」「広報宣伝費」 に分かれている。 近年、キャスティングのこともあるのだろうが出演費の割合が増えていると聞いた。 また公的支援にはどのようなものがあるのかを具体的に教えていただいた。 その中でも文化庁の決めて行く動向に大きく左右されることを伺って、 やはり文化芸術は行政がどう向き合い続けるかということの 覚悟が問われてくるのだな、と思った。 文化庁芸術基本法などの法律とともに不安定な存在でもある。 また文化庁の助成を受ける側から こうした助成はどうか? と提案できるプロデューサー的な人材の要望が急務となっている。 3回目は、世田谷がチカラを入れているワークショップの話が行われた。 世田谷区の小学校や中学校に出て行って彼らとともに 演劇のワークショップを行う。 世田谷はそのことに対してとても熱心で本当にたくさんの 学校に出かけていっていることを実感した。 しかもワークショップも様々な形態があり 多くの体験の機会を設けていることがわかった。 世田谷に居る子供たちはある種、恵まれた環境にいる。 僕自身、個人的に演劇を見ることなど 大学生になるまで、なかった。 映画ですら劇場で見るということはほとんどなかった。 高校の時に市役所ホールなどで見た 映画「自転車泥棒」ににいたく感動したことを覚えている。 子供のころから文化芸術に触れるという機会は 地域やその環境で変わってくる。 世田谷はその格差を自ら出掛けていくことで埋めようとしている。 これこそ地域の公共劇場だから出来ることなんだな!と思った。 そして、3・11の震災後、二子玉川あたりの公民館で 演劇公演が行われた事例を聞いて、 芸術は心のケアにとても大切であることを改めて感じた。 ここで、矢作さんが 内田樹の描く「共生」 ということを話されたのが印象的だった。 多様な価値観の人々を理解し認めともに生きて行くということが 実は極めて演劇的なことであると矢作さんが熱く語っていた。 ここにもタツラーがいた。(内田樹のファンをタツラーと言うらしい。) また教育も含め公共劇場は 少なくても10年のスパンが必要であるということを教えていただき、 そういう視点でものごとを捉えていかなければならないのだな! と納得した。
by haruharuyama
| 2011-08-27 07:05
| 舞台
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